《ごあいさつ》クラウドファンディング〆切まで、あと4週間前のぶちあけ話(長文)
スタート18日めのお礼とごあいさつ
今回のNEKTON FUJISAWAの立ち上げのためにクラウドファンディングを採用することに決め、準備を進め、実際に公開されたのが2月20日(金)のこと。
あれから2週間半で、多くの方にご賛同をいただき、現時点でなんと649500円! 目標金額まではまだまだですが、良い流れで企画の進行をできていることを感謝いたします。
ぶちあけばなしを聞いてほしい
さて、クラウドファンディング〆切まであと4週間のこのタイミングで、今回の「NEKTON」プロジェクトの誕生秘話をお話しいたします。この企画、実は4年前の明日に起こった東日本大震災と少なからぬ縁がある話なのです。
NEKTONの前身となった大元を辿ると、もともとは木津潤平建築設計事務所の木津潤平氏と、株式会社MJファクトリー馬嶋暁氏が立ち上げた『朝活@鵠沼海岸』でした。Facebookのログをたどると
「鵠沼海岸という土地柄、地元に根ざして仕事をしている人も多いですが東京へ通勤している人もやはり多いです。
また、いろいろな業種の人たちが暮らしていると思います。
朝活について話していたところ
普段すれ違っているであろう人たちを朝活をハブとすることで
何か面白いことが起きるといいね!
というところで盛り上がりました。」
…というスタートだったとのこと(この時点では三浦は不在)。
木津氏の建築事務所を借りて、震災後の2011年6月から運営がスタートした企画ですが、この「朝活」に8月から三浦が参加し始めた頃に出た話題『東日本大震災の計画停電のなか、普段電車で都内に通勤をしていたホワイトカラーが軒並み自宅勤務に切り替え、それでもほとんど遜色なく仕事をできていた』というエピソードが、三浦を始めとした参加者の心の琴線を揺らしました。
ほんとは、愛する街で仕事したい
それが42万人いる藤沢市の人口のうち、就労のために市外流出する人口を自宅や市内のワークスペースで留めることができたら、ランチ需要や消耗品の購入、就業後の打ち上げの飲み歩きなど、市にとって莫大な経済効果が生まれるのではないかという仮説に発展。さらには家族と過ごす時間の増加や、消費エネルギーの節約や分散など、社会的な意義も見込めるという結論に至ることに!
しかし、昼間人口を増やすためには自宅やカフェなどで仕事をする、いわゆるノマド的なワークスタイルを個人レベルでも企業レベルでも推奨する必要があると結論。誰もが自由に使うことのできる「コワーキングスペース」に代表されるワーキングスペースの登場が望まれるようになりました。
〝NEKTON〟の誕生
そこに、フジマニの三浦が兼ねてからブランド名としての活用を考えていた海洋生物の分類名である「プランクトン(浮遊性生物)」「ネクトン(回遊性生物)」「ベントス(底生生物)」の呼称のうち「ネクトン(NEKTON)」を、湘南藤沢発祥の「ノマド」に代わる新たなフリースタイルワーカーのブランドにできないかというところまでアイディアは広がっていきました。
しかし、震災も落ち着き個々の仕事も忙しくなってしまったことから、その後の「NEKTON project」は数年間日の目を見ることなく眠ることに…。
そして2014年。この「NEKTON」の概念をなんとか世に出したかった三浦と、コワーキングスペースの経営者である世良、そしてかつての朝活の発起人であった木津が集い、NEKTONブランドを新たに発信し、体現する場所として今回、そのNEKTONの名を冠したコワーキングスペースの立ち上げプロジェクトに至ったのでした!
…とはいえ、このプロジェクトはまだまだ道半ばです。
場所は決まり、役者も揃いましたがコワーキングスペースを立ち上げるために必要な650万円ほどの資金のうち、クラウドファンディングで調達を狙っている100万円以外の550万円の調達にスタッフがまだまだ奔走している状態です。けれど、無事に立ち上がった暁にはこの地から新たなイノベーションが起こると考えています。
泣いても笑っても、あと4週間。
引き続きのご協力を、どうぞよろしくお願いいたします!
*写真は2011年の朝活の舞台となった鵠沼海岸の建築事務所