皆さん#kutoo運動をご存知でしょうか?「ハイヒールやパンプスの着用は苦痛なので職場等での着用を強制しないでほしい」という運動で、今ネットを中心に沢山の共感を得ています。#kutoo運動の根底にあるのは、服装の強制が性差別ではないのか?という事ですので、足入れの良い靴を作る事で解決されることでは無いのですが、性差別と感じるほど着用に苦痛を感じる商品に改善の余地が無いと思われている事は問題では無いか?と強く感じました。私自身も以前は「ヒール=苦痛」で我慢するものという認識でした。それでも、パンプスを履く機会は多く(私自身背が低い方なので自分の満足するような服の着こなしをする為、ヒールの高いパンプスをよく履いてました。)色々と試しましたが、デザイン・足入れ共に満足のいく物に出会えず、ストレスの少ない満足のいくパンプスが欲しい、と思った事も神戸洋靴店の商品を開発したきっかけの一つです。開発中におこなった聞き取り調査では、着用を苦痛に感じる原因の一つとして、自身の気に入るデザインや、職場の規定に合ったデザインのなかでサイズの選択肢が無く、サイズが合っていないのに無理やり履いている、というものがありました。私自身も今振り返ると、足長は23.5cmなのですが甲幅が広いので、甲幅に合わせて24.0cmや24.5cmの靴を履き爪先が下に落ちで指が痛くなったり、かかとがカパカパして靴擦れになったりしたのがストレスを感じていた原因の一つに思えます。ですので神戸洋靴店の商品はそういった状態防ぐにはどうすれば良いかを考え、「サイズが細かく選べ、左右差にも対応」、「サイズの選択肢を多く持つ事での販売店のリスクを軽減し、販売しやすくする」という要素を取り入れました。実際こういった取り組みをする中でお客様からも、自身の足サイズに合ったものを履く事で以前感じていたようなストレスを感じず着用できています、という嬉しいお声も頂いています。こういった少しずつの積み重ねだとは思いますが、「パンプスの着用=苦痛」という概念を覆せるようメーカーとして商品開発に取り組んでいきたい、と強く感じました。こういった取り組みがいつか誰もが靴で悩む事がなくなる事につながれば、と思っています。