▼資金が無いならば辞めてしまえ!
初開催から5回目となる今回、我々は開催決定に至るまで非常に悩み、苦しみ抜きました。皆様ご存知の通り、我々は毎回資金繰りに奔走し、時には手弁当で開催にこぎ着けております。
その様な中で、
『そんなに金が無い、金が無いというなら辞めてしまえ!!』
という様なお叱りの声を頂戴することも・・・
それでも我々としては、震災前には考えられなかった規模での催事を企画し実行することで、地域住民の皆様へ『やれば出来る』ということを理解して頂き、今後のまちづくりへの起爆剤にしようと必死に努めて来ました。
勿論、震災で傷ついたこども達へ夢や希望、そして笑顔の花束を贈りたかったのが一番のモチベーションでした。
▼『市民参加型』には程遠い現実。。。
一方で、我々の力不足により当初の『市民参加型』の催事にしようという目標には、全然至っておりません。
それどころか『どうせアイツらがやるんだから大丈夫』的な空気が流れてしまっている現実が目の前にあります。
『冬にはONE-LINEがある♪』と思って頂けるのは大変有り難いことですが、我々の本意とは異なる方向に進んでしまっている事実には、正直心を痛めております。
▼それでも続ける理由
我々が通常イルミネーションを装飾している内湾地区は、護岸工事と防潮堤建設の影響により、今開催ではほとんど装飾出来る場所がありません。言うなれば、冬になっても真っ暗なままの無味乾燥な空間が生まれてしまうのです。
そんな街で、我々はこども達に何を伝えてあげることが出来るのでしょうか?
私は少なくとも『気仙沼が大好き』『気仙沼で生きていきたい』と思ってくれるこども達を育成出来る環境を創ってあげたい。あの尊い犠牲を払った経験をした我々だからこそ、あの震災前の悲惨な状況に戻ってはいけないのです。
▼ヒカリの花を満開にする冬花火
防潮堤や護岸工事でイルミネーションの設置ができない。
でも、笑顔の花を満開にしたい。
一瞬でもいい。。。
花火だ!
気仙沼の夏祭りでは、花火が夜空を彩ります。こどもから大人までたくさんの人が笑顔になり、まち全体に活気が生まれる。そんな心温まる花火です。
震災から5年、まだまだ先行きが見えない状況ではありますが、クリスマスのワクワクと一緒に、みんなが笑顔の花を満開にさせ、明るい未来や希望を語り合える、そんな冬花火を夜空いっぱいに打ち上げたいのです。
▼「ONE-LINE」には、2つの意味が込められています。
「湾」ライン
気仙沼湾の湾景を暖かいヒカリで絆ぎ、夜空のもとに浮かび上がるイルミネーション『湾』ライン。
復興への険しい道のりの途中で、ふと顔を上げた時、先人たちも目にしたであろう気仙沼湾の景観はきっと、我々に未来へ進むチカラに。
「ONE」ココロ、ひとつに。
気仙沼市は世界中から本当に多くの支援を頂戴しました。
今こそ心をひとつにし、心を寄せて下さった方々へ「ありがとう」の気持ちを胸に秘め、市民が一丸となって復興へ尽力するキッカケになって欲しいという希望を込めました。
▼資金の使い道
皆様からのご支援は、気仙沼湾を飾るヒカリ(LEDライト)、こどもからお年寄りまでイルミネーションを安全に見られるようにする警備、そして今年の目玉となる冬花火などの費用になります。
そのヒカリが、こどもたちの笑顔を照らす希望の光になるものと信じて止みません。
今を生きるこども達だけではなく、大人達にもクリスマスの楽しい思い出を作って頂きたい。そして、明るい未来や希望を感じさせるヒカリのLINEがみんなに勇気を与え、100年後のこども達へ笑顔の花束を贈るきっかけを生み出したいと思います。
地域のみんなで創るイベントとして芽が出始めた「ONE-LINE」、ご支援のほど何卒よろしくお願い申し上げます。
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