2月21日に初演された須田陽さんの新作『冬音』〜2つのフルートとピアノのための〜がyoutubeにアップされました。ぜひ、多くの皆様にご覧いただければ幸いです。
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昨年初演された『秋音』があたたかく、親しみやすさを持っていたのとは対照的に、この『冬音』は透明な光沢と冷たい空気感が全体を覆い、そこに変転する色彩がまるで万華鏡のよう!
作曲者自身が言うように本当に大人の雰囲気を持ったミステリアスな作品です。この魅力は大変なものです。きっと多くのフルーティストに愛されて後世に残っていく名作なのでは!と感じましたよ。
作曲者本人の素晴らしいピアノと二人の若いフルーティストが作品の魅力を明らかにしてくれ実に見事です!!
Flute : 宮川彩音(東京藝術大学卒、ハンブルク音楽院修了)、北爪千尋(桐朋学園大学4年)
Piano : 須田 陽(東京藝術大学指揮科3年)
【作曲者自身による解説】須田陽さんの新作『冬音』〜2つのフルートとピアノのための〜
秋から冬に移り変わり、空気が冷たくなりました。雪が降ったり湖が凍ったりして、その冷たさをより実感します。しかし、同時に太陽の光をよく反射するようになり、より明るい風景になっているような気がします。そんな冬の情景を音にしました。
Ⅰ 冬の朝
その名の通り、冬の冷たく澄んだ空気の中、朝日が昇っていき暗い夜空が明るくなっていく様を表したものです。1曲を通して次第に盛り上がっていくことでこの様子を様子を表現しています。
Ⅱ 北風
冬場に吹き付ける冷たい北風の様子や、北風により木の葉が落ちて景色が変わっていく様子表したものです。テンポは変化しなくても、伴奏系が変わることで曲のスピード感が変わる点が聴きどころとなります。
Ⅲ 初雪
その冬で初めて雪が降る様子や、それを見た心情を表しております。喜びや不安、切なさや雪が織り成す冬景色の壮大さや美しさを表しています。