ROMUVEの指導陣である、須田陽さん、北爪千尋さん、そしてピッコロで参加された宮川彩音さんの3名が、近現代作品だけを取り上げる意欲的なコンサートを開催しました。
ショスタコーヴィッチは、このコンサートの冒頭に演奏されました。見事な出来栄えに満席となったお客様から大喝采を浴びていました。YouTube に映像が掲載されたので、ぜひ、ご覧いただき、youtubeでコメントをいただければうれしいです。
この後も大絶賛となった須田陽さんの新作など、順次公開されていくと思います。
ショスタコーヴィッチ:5つの小品
↓こちらからご覧ください↓
https://youtu.be/MfwCmWSEhL0
(解説)
スターリンによる粛清とヒットラーとの戦争という血塗られたソビエトの時代に生きたショスタコーヴィッチは、バルトークと並び、世界戦争の時代を作品中に高度に抽象化して封じ込めることができた天才であったと思います。
15曲にのぼる交響曲をはじめ、各種の協奏曲、弦楽四重奏曲、歌劇、そしてピアノ曲に至るほぼ全ての分野に重厚な名作を残した点で、現代のベートーヴェンと評する人もいます。
いわばクラシック音楽の王道であったショスタコーヴィッチですが、一方で、ポピュラーやジャズを好み、また映画音楽も多数作曲しています。
この5つの小品は、ショスタコーヴィッチが作曲した映画音楽やバレエ音楽の中から、友人のピアニストが2本のバイオリンとピアノに編曲したものです。ショスタコーヴィッチというと重々しいイメージを持つ方も多いと思いますが、この作品は美しく聴きやすい作品となっています。
Ⅰ プレリュード:映画音楽『馬あぶ』より Op.97 1955年作曲(E.ヴォイニチの小説の映画化)
Ⅱ ガヴォット、Ⅲエレジー:付随音楽『人間喜劇』より Op.37 1934年作曲
Ⅳ ワルツ:映画音楽『司祭と下男バルドの物語』より Op.36 1933~34年作曲
Ⅴ ポルカ:バレエ音楽『明るい川』(3幕)より Op.39 1934~35年作曲