2019/07/11 16:10

遠野ホップ収穫祭クラウドファンディング、開始してから24時間以内で30%を超えました!
支援していただいた皆様、情報をシェアしていただいた皆様、本当にありがとうございます。

プロジェクトページでは書ききれなかった、「ホップサポーター」への想いについて追記させてください。(公開前にnoteに投稿した内容を一部修正した内容となります)


ビール好きがホップサポーターになる未来

私たちはどんな未来を見てみたいのか、というお話です。

クラウドファンディングのページでは、イベントを一緒に作っていきたい!ということを中心に書いたのですが、今回はビール好きな皆さんとホップ農業の関係性について。クラウドファンディングのリターンに、TONO HOPS サポーターのステッカーやタオルを設定している理由です。

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「クラフトビール」盛り上がっていますね。

ブームはもう終わりそうだとか、まだまだこれからとか、色々な意見はありますが、ブルワリーの数が増えたり、メディアでの露出も増えたり、盛り上がってはいると思っています。

一方、ビールの原材料である「ホップ」はどうなっているか。今年、青森県のホップ農家が残り1戸になった、というニュースが流れました。

https://www.toonippo.co.jp/articles/-/158286

ホップ生産危機 青森県内の農家1戸に|農林水産|青森ニュース|Web東奥ビールの原料「ホップ」の半世紀にわたる青森県生産の歴史が、途絶える危機に瀕(ひん)している。主産地だった三戸と田子2町で、www.toonippo.co.jp


2年前に北海道のホップ生産地である上富良野に行って直接ホップ農家さんに話を聞いた時も、昔は100戸以上あったのがもう残り4戸だよ、と言われました。

私が移住して住んでいる岩手県遠野市も、現在ホップの栽培面積が日本一ですが、栽培量はピーク時の5分の1。生産者数は7分の1。(遠野市調べ)

ブルワリーが畑を借りて自社でホップを育てるというケースは増えてきたと思っていますが、「農業」としてのホップ栽培は危機的な状況です。

「ホップ農業」としての課題は、大手メーカーとの契約栽培の関係、栽培技術、流通方法、新規参入する場合の初期投資額やマネタイズできるまでの期間など、色々とあります。

それらの課題を、日本各地のホップ関係者が、情報共有をしながら乗り越えようとしています。昔からやってきた人たちだけでなく、新しく参入した人たちとで協力しながら。知見を共有しあうホップサミットというイベントも定期的に開催されています。

https://freshhop.jp/1518.html

ホップサミット2019春 開催【前半】 – フレッシュホップフェスト


でも、まだまだ「ホップ」という原料自体の認知度も低いです。そして、原料をつくる人と、飲む人の距離はやっぱり遠いのです。一次産業において生産者と消費者が分断されているという話がありますが、野菜や魚のようにそのものを消費するのではなく、原料の一部だとよりイメージがしにくいのかもしれません。

認知度が低いものは、それが未来に残っていく力が強くありません。ホップがビールの重要な原材料でありながら、日本のホップ農業自体がこれだけ衰退していること自体を知らない人も多かったのではないでしょうか。私自身も数年前まではそうでした。

現時点で日本産ホップを使ったビールのバリエーションは少ない(農業としての栽培地は大手の契約栽培が多いことや、栽培している品種自体も少ない)という状況ではあります。でも、私たちや、関係者の皆さんが見ているのは、10年先、30年先、の日本のホップとビールの未来なのです。今、海外産ホップがあるとはいえ、日本産ホップがこのまま衰退していくのはマズイなと思うのです。

私が取り組みたいのは、このビールが好きな人(消費者)と、ホップ農業(生産者・生産地)の距離の部分を少しずつでも近づけられないかというものです。ホップを知り、ホップ農業を応援していく動きをつくりたいです。

https://freshhop.jp/

フレッシュホップフェスト2019 今年収穫した日本産ホップでつくったビールを楽しむお祭りfreshhop.jp


毎年、その年に収穫した日本産ホップで使ったビールを楽しむお祭り「フレッシュホップフェスト」も、年々参加ブルワリーや飲食店も増え、とてもいい動きだと思っています。

遠野で開催している遠野ホップ収穫祭も、まさにホップの生産地で収穫を祝うイベント。ホップという栽培を守り続けてきた大事な資源がこのまちにあるということを認識する場でもあります。

今回のクラウドファンディングは少し踏み込んで、その距離を近づけていく仕掛けをしたいと思っています。それが、「ホップサポーター」というアイデアです。

私は遠野のホップを応援するよ、ということの具体化と可視化をしたいのです。例えば、サポーターステッカーをPCに貼る、ホップタオルを首にかけてビアフェスに行くということ。普段目にするものや、使うものに、ホップが描かれている風景。一度支援をすることによって、身の回りにホップがあることによって、距離は縮まり始めるのではないでしょうか。

今回のクラウドファンディングは、遠野ホップ収穫祭に来る人だけのものではありません。来れなかったとしても、遠くからであっても、その応援は力になります。イベント関連のクラウドファンディングは、そのイベントに参加する人が対象になりがちで難しいのですが、そうではない形に挑戦してみたいと思っています。

そして、このサポーターの動きは遠野だけでなく、他の生産地にも広がるといいなと思っています。KAMIFURANO HOPS サポーター、HOKUTO HOPSサポーター、YOKOTE HOPS サポーター、YOSANO HOPS サポーター、という様に。

サポーターができたからといって、すぐに具体的な支援が始まるわけではないでしょう。
でも、ホップ農家や生産地と飲み手が繋がっていくきっかけにはなるはずです。

◎ホップ畑にいくビアツーリズムに参加してみよう
◎この時期農作業が大変そうだから手伝いに行こう
◎災害で被害があったみたいだから義援金を集めて送ろうよ
◎・・のホップを使ったビールがやっと出たって!絶対飲みに行こう! 
◎ホップ農家ってかっこいいよね、農家を目指してみようかな

というような関係性が今後生まれたら嬉しいなと思いますし、そういった未来に続くアクションをしてみたいのです。

このクラウドファンディング自体や、サポーターを可視化するステッカーやタオルが、生産者と消費者の距離を縮める最適解なのかどうかはまだ分かりません。でも、ビール好きがホップ生産者や生産地を応援するムーブメントが始まる、ひとつのきっかけにできるかもしれないと思っています。

まず知り、そして応援することから、未来に向けて何かが始まるはずです。

最後に。私は2016年に遠野に移住して、初めてホップ畑を見ました。

5mのグリーンカーテン、本当に綺麗なんです。夏が近づくにつれて、まちにの畑にこのグリーンカーテンが出現します。そのホップ畑がある景色や、まちの当たり前、地域の誇りであったものが少しづつ失われていくことが悲しいのです。それは遠野だけでなく、他の生産地に対しても同じ気持ちです。だから、私たちは挑戦を続けたいと思います。

ぜひ、日本のホップを応援し、一緒に挑戦する仲間になってください。宜しくお願いします。

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