2019/05/27 17:41


 糸にする前工程で超長綿スーピマコットンの中の短い繊維を限界まで除去し長い均質な繊維のみとして、次の紡績工程(糸を紡ぐ工程)で製造限界のゆるい撚り=究極の甘撚りで糸にしました。

 これ以上撚りを減らすと、糸を紡ぐ時に糸が切れてしまい製造できなくなるギリギリの甘撚り。この究極甘撚によって最上級の柔らかさが生まれ、お肌への刺激は極小になります。そしてさらにお肌への刺激を小さくするもう一つの工夫が、通常の糸の太さの半分以下の細い糸(細番手の糸)に仕立てたことです。

 こうして出来た極甘撚りの細番手のパイルがやや寝た状態で肌に緩やかに接触するので、肌への刺激が極限まで小さくなります。タオル開発者の一つの方向性として、パイルを綺麗立たせることでぷっくりしていて弾力性と反発感のあるタオルの製造を目指すというのがありますが、この純綿大吟醸タオルは逆に細番手の長いパイルが寝ていることで、やさしい肌触りとなっています。異次元の肌触りのタオルの完成まで、あとは仕上げ工程(晒しと洗浄)を残すのみです。

 次回の活動報告で解説いたします!