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カンボジアの稲作用に種蒔き機械を作りたい

カンボジアではほとんどの農家が稲の種籾を手で蒔いています。一人で蒔ける面積は限られ、蒔く種籾の量も多いので、種代も大きな負担になっています。そこで少ない種籾を均一に蒔ける機械をカンボジアで製作します。

現在の支援総額

680,000

113%

目標金額は600,000円

支援者数

35

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2019/09/22に募集を開始し、 35人の支援により 680,000円の資金を集め、 2019/10/30に募集を終了しました

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カンボジアの稲作用に種蒔き機械を作りたい

現在の支援総額

680,000

113%達成

終了

目標金額600,000

支援者数35

このプロジェクトは、2019/09/22に募集を開始し、 35人の支援により 680,000円の資金を集め、 2019/10/30に募集を終了しました

カンボジアではほとんどの農家が稲の種籾を手で蒔いています。一人で蒔ける面積は限られ、蒔く種籾の量も多いので、種代も大きな負担になっています。そこで少ない種籾を均一に蒔ける機械をカンボジアで製作します。

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はじめに・ご挨拶

米司綾逸と申します。

カンボジアに来て7年目になりました。
元は北海道でジャガイモ、トウモロコシ、大根、乾牧草などの生産と野菜の冷凍加工や選果作業をしていました。

カンボジアでは主に日系の企業に野菜などのほかに稲作、キャッサバ、胡椒、生姜などの栽培のお手伝いをしてきました。
農村地帯に行けば一面に広がる田んぼがカンボジアの大きな魅力です。
お米はカンボジアの輸出品の代名詞です。元農家の私は仕事の傍らNGOなどを通じて稲作農家と接しカンボジアの稲作について知るようになりました。

大規模農家は少なく、田んぼではいまだに牛で代掻きしているのを見かけます。一方で大型トラクターやコンバインも普及しつつあるので今が変化の時なのかもしれません。
50年前、子供の頃の農村の原風景をカンボジアに重ねながら、日々畑に通っています。

現在はカシューナッツ、胡椒、パイナップルなどの仕事にかかわりながらライフワークで稲作のお手伝いをしています。

このプロジェクトで実現したいこと

低価格で播種精度の高い籾の播種機をカンボジアで作ろうと思います。

水田が広がる一方で、昔ながらの牛による代かき、手作業による種まきや収穫も行われています。
作付面積は一戸当たりでは、日本の農家よりもやや広いのですが収穫量は半分より少し多いくらい、価格は日本の五分の一程度です。

農家所得は当然低く、機械化は進んでいません。日本とは違い、田植えはほとんど見かけません、田植えは、年に1作しかできない地域で行われる程度です。
カンボジアの農業には日本のような補助金はなく、低金利の融資もありません。人の手による作業ではどんなに頑張っても作付面積には限界があるのです。

最近では、田起こしや代かき、コンバインを農作業代行業者が行うようになりましたが、播種(種もみをまく作業)だけは人の手によって行われています。
手による播種は均一に蒔くのは難しく、どうしてもたくさんの種を使います。薄播きでもいいことは知っているのですが、種が落ちなかったところには雑草が生え、収穫もないのでどうしても多めに蒔きます。

安くて正確に播種する機械があれば、種代が無駄にならず所得に大きく影響します。
すでに機械はあるのですが、高いことや均一に蒔くことができないという理由で播種機が普及しないのだそうです。
ならば、低価格で播種精度の高い籾の播種機をカンボジアで作ろうと思い立ちました。
なるべくシンプルで、修理がしやすいことが条件です。トラクターや耕運機で引けることも条件です。

試作機製作を始めて8か月がたちました。主要部品は完成し試験もしました。
今後はフレームや8列くらいを一度に蒔けるようにして、トラクターに取り付ける作業があります。
そして田んぼに試験播種して、収穫までの調査を行います。

このプロジェクトには以前一緒に活動したプレイベンの農家の皆さんに協力をお願いします。

試験地域のご紹介

プレイベン州は広がる地平線が、雨季には水平線になります。
カンボジア東部、国道一号線がメコン川を渡るあたりにあります。
地名の由来は大きな森のある場所だそうです。古くは森が連なる地域だったようですが、フランスからの独立後には次第に水田地帯へと変わったそうです。

現在お米の生産量は全国の10%を占め、メコンの豊かな水に恵まれた水田地帯になっています。
カンボジア日本友好学園など、日本の支援による教育も盛んになってきています。5年ほど前、この地域のNGOのお手伝いをしたことがきっかけでたびたび通うようになり、今カンボジアの田んぼには何が必要かを考えてきました。

プレイベン州はその昔カンボジアの王都があったところでもあります。
プレイベン州はメコン川の恵みを受け、水田と共に時を重ねてきた歴史があります。

これまでの活動

仕事で各地を訪問したり、日本からのお客様を農村にご案内することがあり、カンボジアに来て以来水田と深いかかわりを持ってきました。

2014年から稲作支援のNGOのお手伝いでプレイベンを訪問するようになり、次第に興味を持つようになりました。
牛で田起こしをし、代かきをし、籾を手で蒔いて。手で穂を刈り、手作業で脱穀する。ちょっと前まではそれが当たり前でした。
機械は壊れるし高価なので普及が遅れてきました、また日本製の中古機械は当然古く、故障が多いし使い方も間違っていること多く、普及が進まない一因です。最初にオイル交換、ベアリングへの給油、洗浄など、一緒に作業して長く使うための整備点検を実践しました。

日本と違い、水があれば1年に3回の収穫ができるカンボジアでは、機械の使用時間が日本の数倍に及びます。最近では請負業者が一年中どこかで代かきをしています。少しずつ規模拡大が進んでいることと、お米の売値が国際価格に影響されるカンボジアでは経費の削減、作業の効率化は経営に大きく影響します。

時代とともにトラクターによる田起こし、代かき、コンバインが普及してきましたが、なぜか播種(種まき)だけは手作業のままです。
今最も必要とされている機械が、安くて精度の高い播種機だと思い製作に取り掛かりました。日本製の程度のいい田植機のトラクター部分を利用し、カンボジアで播種機の製作をします。この度、新たに日本の中古田植え機の部品の活用も提案いただきました。
日本から提案いただいた部品を改造した播種機とカンボジア製の播種機を田んぼで試験し、制作費や保守費用も視野に入れた効率のいい播種機の製作に取り組んで行きます。
カンボジア農家が利用できる低価格の播種を制作普及することが最大の目標です。米が安いとは言いながら、国際価格に対抗することが生き抜く手段なので、家族経営でもできる合理化が:急務だと感じます。
農家の声を聴きながら、10年後のカンボジア農業につながる機械を作りたいと思います。


資金の使い道・実施スケジュール
資金の主な使い道は、材料費や試験圃の維持費です。

製  作  費:部品代、材料代、制作場所の使用料、手伝ってくれるカンボジア人の給料など
     350,000円
試験費用:輸送費、燃料代、交通費、宿泊費、現地での修理調整、など
     200,000円
調 査 費:生育の観察(写真撮影、レポートを現地の方に依頼)
      50,000円
10月頃までに試作機を完成させ、試運転します。
小さな田んぼを借りて、数か所の田んぼで調整をしながら発芽から生育、収穫の状況を調査します。
今年中には結果をまとめ、プレイベン州を中心に播種機を普及していきたいと思います。
試験栽培の様子は、プレイベン州の村や農業省の方にも見てもらう予定です。

リターンのご紹介

  5.000円:お礼メール、作業過程のお知らせ(半年間)
10,000円:お礼メール、作業過程のお知らせ(半年間)、カシューナッツ200g、日本での活動報告会にご招待します。
30,000円:お礼メール、作業過程のお知らせ(半年間)、カシューナッツ200g、乾燥胡椒100g、日本での活動報告会にご招待します。
50,000円:お礼メール、作業過程のお知らせ(半年間)、カシューナッツ200g、乾燥胡椒100g、日本での活動報告会にご招待します。制作場所や試験したプレイベン州の農村へご案内します。
 注:プノンペン市内から、制作場所や作業地域のご案内、地域農家との交流会などを考えています。なお、渡航費用及び宿泊費はご自身でご負担ください。

日本国内数か所での活動報告会は、2020年3月頃を予定。(札幌、東京、名古屋を予定)。


最後に

実際の播種機製作は昨年から始まっています。
仕事の合間に、郊外の農場で製作を始めました。カンボ ジア在住の日本人やカンボジアの農業関係者に話したところ想像以上の声援をいただき、農家の方には試験圃場の提供まで提案いただきました。
とはいえ、まずは試作機を作って身近な農家に試験していただき、性能を確かめなければなりません。
まずは日本製の田植え機に装着して、1日に4ヘクタール程度の播種性能を目指しています。
元農家の私は、機械の活用が農業に大きな影響を与えることはよくわかっています。機械つくりは好きでもプロの鉄工所ではない私には技術の限界はありますが、妥協はできません。
MADE IN CAMBODIAの播種機がカンボジアの田んぼを走り回る夢の実現にご協力ください。



最新の活動報告

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  • 二回目の播種試験が終了。7月5日に収穫しました。播種量が半分ほどにもかかわらず、収穫量の差はヘクタール換算で100kg以下でした。播種方法と種の量以外は同じ管理方法です。農家の反応も良く、もう一度、今度はもっと広い面積で試験したいとのことでした。壊れたらどうするとか、価格はいくら位かなどの質問はありましたが、近所の農家も見に来ていたので、今後に期待したいと思います。とは言え、商品化するには性能や耐久性をさらに作りこむ必要があります。今後はこの試作機を使い続けてもらい、普及に努めます。大規模な農家や、農業関係のNGOが興味を示しているので、量産への期待は大きいと思います。昨年のご支援に対する活動はいったん終了しますが、私自身は今後も機械の改良を続けるべく活動を継続いたします。農家への聞き取りによって、防除や追肥などの機械化に対する要望もあることが分かったので、まだまだ必要なことはあるようです。カンボジア農業の生産技術はまだまだ近隣諸国には及びません。クワと牛で生産できる農業には限界があります。新しい技術を導入することも必要ですが、今ある技術を少しだけ充実することも大切な一歩です。先行投資が難しいカンボジアの農家に、少しでも応援できればいいと思います。皆様、心よりお礼申し上げます。今後のことはFacebook、ブログ等でお伝えしますので、ご覧ください。ありがとうございました。米司綾逸追伸:コロナの影響で日本に帰れず、知人に荷物を託すにもこの状況で困っています。   申し訳ありませんが、リーターンの発送はもう少々お待ちください。 もっと見る

  • 二回目の播種試験終了しました。

    2020/04/13 13:56

    こちらの活動報告は支援者限定の公開です。

  • 播種機の改造ほぼ終了。

    2020/02/09 20:29

    こちらの活動報告は支援者限定の公開です。

コメント

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  1. 2019/09/23 07:45

    7月からプノンペンに在住しています。種まき機械の関係ですが、もうすでにお試しになられているとは思いながら、釈迦に説法かもしれませんが、北海道の開拓時代に稲作を根付かせた道具で黒田式『たこ足』播種器みたいな可能性は試されましたでしょうか。https://www.jataff.jp/senjin2/9.html?fbclid=IwAR1f_3eJHtl9ovYL3sm-x3JH0dbNMb2oAy5E0Y78AzZVHOKOOsETdJlGdRE

    1. 2019/09/23 20:21

      はい、当時として画期的な機械だったのですね。 私が作っているのも、基本的には同じ方式のものです。 田植機(のトラクター部分)とコンビネーションで高精度で播種できます。


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