はじめに・ご挨拶
こんにちは! セクシュアル・マイノリティ(LGBT)のためのLINE相談「にじいろtalk-talk」を運営しているLinq(リンク)です。
2018年11月から月1回、LINEによるセクシュアリティに関する相談を受け付けています。LINE@の機能である「1:1トーク」を用いた個別の相談です。相談業務とセクシュアル・マイノリティに関する研修を受けた、セクシュアル・マイノリティの当事者を含む相談員がお応えしています。
ところで、セクシュアリティに関する相談ってどんなものがあるでしょう?
「同性のクラスメイトを好きになってしまった。どうしたらいいか分からない」
「自分は男として生まれて、男として生活しているけれど、その生活が苦しい。本当の自分は女だと思う」
「恋愛感情が自分にはない。誰かと付き合いたいとも、キスしたいとも思わない。きっと結婚も出来ない自分は、おかしいのだろうか」
ここに挙げたものはほんの一例。これでは到底足りないくらいに、セクシュアリティについての悩みは多様です。
また、これらはその人の生き方、アイデンティティに密着した悩みでもあります。
だからこそ「この悩みを否定されてしまったら」「軽蔑されたくない」「他の人にバラされたら困る」という恐れが悩みを抱え込ませてしまい、ひとりで苦しみ続ける人は決して少なくありません。セクマイに関してみんながみんな受容しているという状況でない以上、身近な誰かに相談する、というのはハードルの高いことと言えるでしょう。
そして、それはとくに困ったときに頼る先の限られている若年層のセクシュアル・マイノリティにとって死活問題となります。
否定されたら、軽蔑されたら、バラされたら。
それでもう、逃げ道を失ってしまうリスクが高いのです。
そうして「にじいろtalk-talk-」は生まれました
「誰にも知られない形でセクシュアリティに関する相談がしたい」
「電話や面談では話しにくい。SNSで相談したい」
「ちゃんとセクマイに理解のある場所に相談したい」
これらを叶えられる場所として、これから先も「にじいろtalk-talk」を続けていくために資金を募ります。
ご支援のほど、よろしくお願いいたします!
このプロジェクトで実現したいこと
「自分らしく生きていく権利」を伝えたい!
・10~20代前半の若年層セクシュアル・マイノリティ当事者を対象としたセクシュアリティ専門相談の窓口を開設することで、人知れず悩みを抱えている当事者の支援とエンパワーメントを行い自殺防止に努めていきます。
・セクシュアル・マイノリティ当事者の相談員が相談業務に従事することで、相談者への共感を高め、1人じゃないことを伝え、相談員の経験を伝えること未来に希望を抱けるようなサポートをしていきます。
にじいろtalk-talk公式twitter@LLinq2018
<セクシュアル・マイノリティの若者は自殺のハイリスク集団?>ゲイ・バイセクシュアル男性を対象としたある調査(※1)では、65.9%が自殺を考えたことがあり、14%は自殺未遂を経験したことがわかっています。他にも性同一性障害の患者を対象とした調査(※2)でも、69%の患者が自殺を考えたことがあると回答しています。
※1 日高康晴らほか「厚生労働科学研究費補助金エイズ対策研究推進事業 ゲイ・バイセクシュアル男性の健康レポート2」2005年
※2 新井富士美・中塚幹也ほか「性同一性障害の思春期危機について」日本産科婦人科學會雑誌60巻2号827、2008年
プロジェクトをやろうと思った理由
私自身も現在20代後半のレズビアンです。20歳までは「このままレズビアンとして生きていても幸せな人生が想像できないし、そこまで長く生きていなくて良いかなぁ」と漠然と未来への絶望感や失望を抱えていました。
当時セクシュアル・マイノリティ支援の自助団体と出会い、私の意識は大きく変わりました。ずっと「女性として女性を好きになるのは自分だけ」と思っていたのですが、そこには沢山の「同性を愛する人達」や「生まれた時の性別と違う性別で生きる人」が集まっていて、「私だけじゃないんだ、1人じゃないんだ」という気持ちになりました。他にも私よりも10個も20個も年上のレズビアンが女性同士で幸せに生きている姿を目の当たりにして、少しずつ「レズビアンとして幸せに生きていきたい!」と思うようになりました。
そして、自身も教育機関や人権団体に向けて性の多様性に関する講座を行ったり、セクシュアル・マイノリティ当事者が集まる居場所作りのイベント運営に携わっている中で気づいたことがありました。
私のように自助団体に自らアクセスできる力のある人は、その時点で生きることに執着できている。それすらにアクセスできずに、自室に籠っているような若い当事者の方がずっと緊急性の高い支援を必要としているのではないのか?20歳までの私のように、同性を好きな自分に自信を持てず、「生きるか死ぬか」で悩む若者が気軽に繋がれる場所を作りたい。LINEを使ったセクシュアリティ相談は、場所を選ばず・顔を合わせないので緊張感が無く・片手間でもアクセスできる、私たちが一番支援したい人が繋がりやすいツールだと気づきました。
Linqメンバー E 27歳
これまでの活動
前身団体「NPO法人北海道レインボー・リソースセンターL-Port」では、レズビアン当事者やトランスジェンダー当事者による性の多様性に関する講座を各種教育機関(大学・高校・PTA・教職員向け)で行い、セクシュアル・マイノリティに関する知識の共有と啓発を行ってきました。
その他通信制高校と提携し、セクシュアル・マイノリティであることで実生活に困難を感じている学生との面談を行い、セクシュアル・マイノリティの若者の支援も行ってきました。また、セクシュアル・マイノリティ当事者を対象とした居場所作りのイベントや、セクシュアル・マイノリティ当事者が専門家を招いて女性特有の病気やジェンダーについて学ぶ勉強会を実施しています。
にじいろtalk-talk実績
(2019年5月19日現在 友達数269人)
2018年11月28日 相談件数16件 相談完了件数7件
2018年12月27日 相談件数37件 相談完了件数9件
2019年1月19日 相談件数 21件 相談完了件数12件
2019年2月15日 相談件 15件 相談完了件数10件
2019年3月13日 相談件数11件 相談完了件数6件
2019年4月1日 相談件数10件 相談完了件数9件
NPO法人北海道レインボー・リソースセンターL-Port twitter: @sa_soudan HP:https://www.l-port.org
資金の使い道
クラウドファンディングでご協力頂いた資金はにじいろtalk-talkの運営費として使わせていただきます。
目標金額650000円
ポケットwifi代レンタル
1,000円×24回分=24,000円
場所代
2,000円×24回分=48,000円
相談員交通費
15,000円×24回分=360,000円
広告・印刷・郵送代
100,000円
クラウドファンディング手数料
98,280円
パソコンメンテナンス代等
19,720円
リターンについて
500円以上→御礼のメール
3,000円以上→御礼のお手紙
5,000円以上→御礼のお手紙+特製レインボー雑貨
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
実施スケジュール
LINE@を利用した「にじいろtalk-talk」は2018年11月から毎月1回3時間専用トークルームを開設し、LINE相談を行ってきました。2019年9月開催 にじいろtalk-talk第10回から、皆様からいただいた支援金で2021年9月まで月1回継続的にLINE相談を実施していきます。
これまでの実績
2018年11月28日・12月27日
2019年1月19日・2月15日・3月13日・4月1日・5月25日 各日19時~22時開設 計7回実施
最後に
「LGBT」という言葉がだんだんと浸透してきています。
ステレオタイプな笑いやおちょくりのためではなく、どこにでもいる人間の一つの属性として、セクシュアル・マイノリティがテレビドラマやメディアでようやく取り上げられ始めているのがいまの日本です。
「みえないもの」「なかったことにされていたもの」が「みえるもの」へだんだんと変わってきました。まだまだ、変わっている途中です。
そんな社会で、少しでもセクシュアリティに関して悩む人達が、自分の気持ちを素直に吐き出せたり、正しい情報を得られたりする場所が増えたらいいなと思います。加えて、SNSの手軽さ、アクセスのしやすさはかなり重要です。
どちらもを両立させた相談窓口を目指して、相談員一同今後とも「にじいろtalk-talk」を運営していきます。重ねてになりますが、ご支援のほどよろしくお願いいたします。
そして出来れば、周囲のご友人やお知り合いへの発信にもご協力いただければ幸いです。
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