2019/07/27 14:18

インドネシアで演奏するもうひとつの側面としては、日本らしさを伝えること。


着物を着て三味線を弾いたり、琴を弾くのとはかなりハードルも違う、ギターという楽器の存在感。

ありふれているだけでなく、手軽感もあり、そのギターを使っての"日本"をいかに引き出せるか、を常に考えてます。

逆に考えると、西洋楽器であるギターならではの表現方法を考えました。


西洋音楽が日本に入ってくる以前は、和声の概念がなかった、といわれる日本音楽。

例えば、五木の子守唄にその和声を加えただけでこのようになります。


単旋律のものよりも聴きやすくなります。

それは、現代の音楽を聴いて育った我々には至極当然のこと。


こうすることで全世界の人々に、日本のメロディを伝えやすくなります。


和声の付け方は、今までは(明治~昭和初期に多くみられます)陰旋律は短調、という感覚のものばかりでしたが、長調にして、

例えば

短調のⅠ-Ⅳ-Ⅴ

ではなく

長調の

Ⅵ-Ⅱ-Ⅲ

という解釈をして広げていくことで、より豊かな響きを構築することが出来ます。

例えば、荒城の月と戦場のメリークリスマスの違いです。

同じ"和"を感じますが、明らかに違いますよね?

本文にある"こきりこ節"はそのような解釈のもと、アレンジされており、五木の子守唄は混在させることで、より古くからの"和"を表現しています。

さて、これをもってインドネシアで演奏して、どのような反応、評価を得ることが出来るのでしょうか?

不安もありますが精一杯頑張ります!