世界の指導者が生徒を連れて訪れたい日本柔道キャンスポット、最後のスポットは宮城県女川町です。
東日本大震災で80%以上の建物が被災して、人口減少率が日本一となった女川町ですが、「新しいスタートが世界一生まれる町へ。」を掲げ、いつしか「復興のトップランナー」と呼ばれるようになり、たくさんの観光客が訪れる町に大きく変化しました。
その復興の経緯をまとめたものがこの本。
大震災直後、町の復興をリードする商工会の会長が、「復興には10年、20年かかる、だから町づくりは30代、40代に任せる。自分も含めて還暦以上は口を出さないように」という方針を立てられ、若い人々が奮闘し、年配の人々がそれを支えることで復興が進んできたといいます。
※女川町の町づくりのキーマンへのインタビュー
ほぼ日刊イトイ新聞 経営にとってデザインとは何か? 宮城県・女川町
そんな女川町をスポーツで盛り上げようとしているのが、「サッカーを中心とする活動で町を元気づけることが、クラブの使命であり、存在意義となります」とするサッカーチーム「コバルトーレ女川」です。
※コバルトーレ女川のストーリーはこちら
※コバルトーレ女川のファウンダーへのインタビューはこちら
さらに、コバルトーレ女川のジュニアチームは、今年(2019年)から、スペインのコリア・デル・リオ市のサッカーチームと国際サッカー交流を始めており、国際サッカー交流を通じた人材育成に取り組んでいます。
※スペインとのサッカー交流の様子はこちらの記事を「運命のハセクラ・カップ」
以下抜粋です
~言葉は通じなくても。良いサッカーをするとお互いに友情が生まれる。日本とスペインの交流という使節団の使命を立派に果たし、その場にいた大人全員を感涙させた選手たち。本当にありがとう。 ~
女川町と柔道
そんな女川町では、女川柔道スポーツ少年団が活動しており、
素敵なコミュニティを築いています。
さらに、女川町は大きな柔道大会を開催できる総合体育館があり、大震災の前から「柔道の町 女川」として、数多くの柔道大会が開催されてきました。
その女川町で、女川柔道スポーツ少年団の指導のお手伝いをさせていただき、また、NPO法人judo3.0の事務局として作業しているのが、judo3.0の酒井です。
町中にある本屋さん
その本屋さんの一角をお借りして、机と椅子とパソコンを置いて、出張しているとき以外はこちらで作業しています。
また、女川町は「新しいスタートが世界一生まれる町へ。」を掲げ、起業支援をおこなっていることから、NPO法人judo3.0もたくさんのアドバイスをいただきました。
※女川町の起業支援プログラム「創業本気プログラム」についてはこちらを(女川町で起業するか否か関係なく、地方で起業をしたい方が学ぶことができるプログラムです)。
女川町の可能性
女川町にきたら、女川柔道スポーツ少年団、そして、石巻市や仙台市などの近隣の柔道クラブと稽古ができます。
さらに、女川町には「新しいスタートが世界一生まれる町」として、町内、町外問わず、起業を応援したり、新しい地域の在り方を作り出そうとしています。
この取り組みによって、ハーバード大学の学生が学びにきたり、学生がインターンシップにきたり、震災や復興について学ぶ場があったり、企業研修の場として活用されたりと、いわゆる「キャリア教育」の場としても発展してきました。
県外からジュニアのサッカーチームが来て合宿した際も、震災と復興について学ぶ機会が設けられるなど、単なる強化合宿にとどまらない、「スポーツ×キャリア教育」が実践できる教育都市としての魅力を育みつつあります。
さらに、世界の子ども達を日本に招く力を持った柔道に注目したら、「新しいスタートが世界一生まれる町」女川町は、「スポーツ×キャリア教育×グローバル教育」として、世界の子どもたちが学ぶ教育都市になる可能性を秘めている。
東北は訪日外国人が極めて少ない地域です。東北に、宮城に、女川に世界の子供たちが集ってほしい。クラウドファンディングへの応援、何卒よろしくお願いいたします!