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帰国事業で北朝鮮に渡った在日と日本人はどう生きたか? 60年の歴史を記録したい。

「在日帰国者」が朝鮮民主主義人民共和国 (北朝鮮)でどのような生を送ったのか、在日コリアンと日本人の協働・共同作業で、記録に残すためのプロジェクトを立ち上げました。50人以上の「脱北帰国者」から詳細な聴き取りをして記録集を刊行します。

現在の支援総額

2,141,000

107%

目標金額は2,000,000円

支援者数

192

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2019/05/27に募集を開始し、 192人の支援により 2,141,000円の資金を集め、 2019/07/27に募集を終了しました

帰国事業で北朝鮮に渡った在日と日本人はどう生きたか? 60年の歴史を記録したい。

現在の支援総額

2,141,000

107%達成

終了

目標金額2,000,000

支援者数192

このプロジェクトは、2019/05/27に募集を開始し、 192人の支援により 2,141,000円の資金を集め、 2019/07/27に募集を終了しました

「在日帰国者」が朝鮮民主主義人民共和国 (北朝鮮)でどのような生を送ったのか、在日コリアンと日本人の協働・共同作業で、記録に残すためのプロジェクトを立ち上げました。50人以上の「脱北帰国者」から詳細な聴き取りをして記録集を刊行します。

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はじめまして。石丸次郎と申します。ジャーナリストとして、1990年代から朝鮮半島や中国を取材してきました。アジアプレス・インターナショナルというジャーナリストグループの大阪事務所の代表をしています。

石丸次郎


日本に、北朝鮮から脱出してきた人が、約200人暮らしているのをご存知でしょうか? 今から60年前の1959年に始まった在日朝鮮人の「帰国事業」で北朝鮮に渡った人たちと、北朝鮮で生まれたその子供たちが、再び日本に戻ってきているのです。

■帰国事業とは

「帰国事業」は1984年まで25年間続き、合わせて93,340人(日本国籍の家族約6,700人を含む)が、北朝鮮に向かいました。在日人口の6.5人に1人に及ぶ大民族移動でした。

「帰国事業」が始まった当時、在日朝鮮人は国民健康保険にも国民年金にも加入できず、差別でまともな就職口もなく、多くが貧困に喘いでいました。1958年、金日成政権と朝鮮総連は、在日朝鮮人に発展する社会主義祖国の懐で建設に参加するよう帰国を呼び掛けました。

乗船した帰国船の中で別れを惜しむ人々。(小島晴則さん提供)

「朝鮮人が祖国に帰る人道事業だ」、日本社会ではそう位置づけられ、自民党から共産党までの政党、多くの地方自治体、労働組合、文化人が支持、応援しました。日本政府は「帰国事業」を、朝鮮人を厄介払いできる「渡りに船」とみなして、推進する立場を取りました。いわば、日本社会全体で9万人余りの在日の背中を押して北朝鮮に送り出したわけです。


■「帰国者」の生き様を記録に残す

この元在日の「帰国者」たちは、北朝鮮でどんな生を送ったのでしょうか? 詳細は今もほとんど不明のままです。在日コリアン100余年の歴史で、ぽっかり穴が開いて空白のままになっています。北朝鮮と日本と間で離散家族が生み出されることになり、生死も行方も分からないままの人が少なくありません。

北朝鮮に渡って間もない頃の福岡出身の「在日」家族。後列中央の李紀子さんだけが韓国入りを果たした。残り家族は亡くなったか不明。(李紀子さん提供)


元在日の「帰国者」たちの北朝鮮での生き様、精神を記録に残したい、その作業を在日コリアンと日本人の協働・共同でやろう、そう思い立った有志が集まり、2018年8月に「一般社団法人 北朝鮮帰国者の記憶を記録する会」を立ち上げました。非営利、非政治、協働での調査、学術研究をするNGOです

私たちの活動の目的は、大阪、東京、韓国に暮らす「脱北帰国者」に詳細な聞き取りをし、手紙や写真などの資料を収集し、記録集を刊行することです。冒頭に述べましたが、現在、脱北した「帰国者」が日本に200人いる他、韓国にも300~400人ほどが暮らしています。しかし、そのうち日本から直接帰国船に乗った人たちは高齢です。残念なことに、亡くなる人も出ています。できるだけ早く、できるだけ多くの「帰国者」にインタビューしなければなりません。

北朝鮮生まれの帰国者2世が日本にいる親戚に送った支援を求める手紙。(写真アジアプレス)


■プロジェクトの目的と資金の使い道

インタビューは植民地時代の家族の渡日理由、日本での生活環境、家族構成、帰国するに至ったきっかけと理由から始まり、北朝鮮での数十年に及ぶ暮しから脱北に至る経緯までの半生を詳細に聞き取りします。

当時の東アジアの国際関係、南北関係、北朝鮮内の政治情勢を考慮して、質問を詳細に準備し、一人当たりのインタビュー時間は10時間程度を想定しています。聞き取り内容は、詳細に採録し、一次資料として学術的に検証可能な形でアーカイブ化します。

インタビューをもとに、2021年末に記録集「在日帰国者は北朝鮮でどう生きたか?(仮題)」として出版することを目指します。


岡山出身の李昌成さん(右端)と福岡出身の金綾子さん(左端)が1994年に北朝鮮で撮った最後の帰国者親族の集合写真。李さん一家四人だけが2000年に韓国入りした。他は生死不明。(金綾子さん提供)


以上の50人分の聞き取り作業に必要な経費の見積もりは次の通りです。

①聞き取り調査のための出張旅費。韓国、東京、大阪への交通費として124万8000円。

②聞き取り対象者への交通費(一律一回5000円)、会場費などの取材経費として170万円。

③50人分の聞き取り記録のテープ起こしなどの編集経費として206万円。

④プロジェクトの検証と共有のためのシンポジウム、懇談会開催費用として52万円。

⑤広報資料印刷費、大阪、東京の事務局経費、サーバー代などの事務経費として250万8000円。

計803万6000円

現在、呼びかけ人、賛同人が拠出した約100万円、寄付金が約150万円集まりました。また民間基金から270万円の助成金が受けられることになりました。あと約500万円を集めて、聞き取り作業の対象者をさらに増やしたい、そのうちの200万円を、このファンディングを通じて集めたい、そう考えて皆さんのお力添え、ご支援をお願いする次第です。



当会が2018年7月大阪で開いた「帰国者」の証言を聞く集会の様子。(撮影合田創)


■一般社団法人 北朝鮮帰国者の記憶を記録する会の沿革

住所 大阪北区浮田1-2-3-303号  電話 06-6224-3226  メール kikokusya1959@gmail.com
ホームページ http://www.kikokusya.org/


2017年

10月 
東京在住の脱北帰国者の女性を大阪に招き勉強会。20名が参加。

2018年

1月 
東京で北朝鮮生まれの脱北帰国者青年に長時間の聞き取り調査。

2・3月 
韓国ソウルに住む青森県出身の脱北帰国者に聞き取り調査。

6月 
フェイスブックページを開設。

7月 
韓国ソウルに住む広島出身の脱北帰国者と北朝鮮生まれの帰国者二世を大阪に招いて証言を聞く集会。90名が参加。毎日、中日新聞が報じる。

8月 
大阪在住の脱北帰国者の証言を聞く勉強会、15名が参加。

8月 
一般社団法人の認可・登記完了。

9・10月 
韓国ソウルに住む広島県出身の脱北帰国者に聞き取り調査。

11月 
大阪にて脱北帰国者2人を招いて懇談会。27名が参加。

2019年

1月 
滞日中の豪州国立大の研究者を招いて聞き取り調査の勉強会。 

3月 
東京にて脱北帰国者4人を招いて懇談会。25名が参加。

4~5月 
大阪在住の脱北した日本人妻に聞き取り調査。

帰国事業開始60年になる2019年内に、大阪と東京でシンポジウムを予定。

2020年末までに聞き取り調査を終え、2021年内に記録集「在日帰国者は北朝鮮でどう生きたか?(仮題)」の刊行を目指します。


●設立の呼びかけ人と法人役員

合田創(ジャーナリスト、社団代表理事)、文世一(京都大学教授/社団理事)、宋毅(医療福祉従事者/社団理事)、石丸次郎(ジャーナリスト/社団事務局長)、文京洙(立命館大特任教授)、林範夫(弁護士/社団監事)、辛淑玉(のりこえネット共同代表)、 ヤン ヨンヒ(映画監督)、金時鐘(詩人)、郭辰雄(コリアNGOセンター代表理事) パク・ジョンナム(翻訳家)


●設立賛同人

金敬黙(早稲田大教授/社団学術研究アドバイザー)、山田文明(帰国者家族の生命と人権を守る会)、加藤博(北朝鮮難民救援基金)、朴正鎮(津田塾大教員)、三浦小太郎(評論家)、洪敬義(社会福祉法人職員/社団理事) 他姜誠(フリージャーナリスト)、前田達朗(大学教員)、金明秀(関西学院大教員)、魁生由美子(愛媛大教員) 他。


■「私も応援します!」 ~ ご支援お願い18人からのメッセージ~

私は当事者として、北朝鮮帰国者の記憶を記録する活動に感謝します。事業が進展しますように。私も積極的に応援します。

パク・ヨンスク (広島から22歳の時に帰国し現在はソウル在住)


私の母のように日本から北朝鮮に渡った人たちを記録する事業が、うまくいきますように願っております。多くの方たちの関心と応援に感謝いたします。

イム・ユンミ (北朝鮮生まれの帰国者2世。ソウル在住)


理不尽な仕打ち、過酷な体験、悲しい思い出、美しい瞬間…その全ての記憶を記録し、語り、伝えるべきだと思う。無かったことにされていい人生なんてないから。もう少し優しい未来が欲しいから。

ヤン ヨンヒ(映画監督)


「帰国運動」の時代に、東京の済州島人の貧しい集住地域で育った私にとって、帰国者の生活史にまつわる証言は、私が紙一重でたどっていたかもしれない試練の軌跡を追体験することでもある。

文京洙 (立命館大教員)


不都合な事実に目をおおいたくなるのは、未来に対する犯罪なのだと思う。脱北した帰国者は歴史の生き証人である。彼らの言葉に耳を傾けるその先に、私達はなにを間違えたのが、なぜ沈黙したのか、どうして忘れようとしたのかの答えがあります。人は被害者にも加害者にもなるのです。そうならない社会を築くためにも、私はこの活動を強く支持します。

辛淑玉 (在日3世)


帰国事業について私も少なからぬ人々からお話を聞いてきたが、在日社会の悲劇であり、それを語れないことも悲劇だ。「過去に目を閉ざす者は、現在にも盲目になる」。統一時代を迎えるいまこそ目を向けたい。

郭辰雄(コリアNGOセンター代表理事)


在日コリアンの近現代史を学ぶ上で欠かせないイシューが「帰国事業」です。市民による、学術的な、客観的な「歴史化」には、北も南も日本もコリアも超越するアプローチが必要です。そのプロセスに一緒にかかわっていただければ幸いです。

金敬黙 (早稲田大教員)


歴史をありのままに記録すること、それ自体が歴史になります。新しい歴史作りで、大勢の人が一緒になれることを願います。

朴正鎮 (津田塾大教員)


歴史の加害者にならないために、いつもその被害者と弱者と共に歩みたいという思いを持ったメンバーたちがこの活動を支えています。そしてこの記録が国家と権力に翻弄されない次世代育成の一助になることを確信しています。

洪敬義 (社会福祉法人勤務)


在日コリアンは、生活苦を免れるという希望をもって、また祖国建設事業に貢献するという志を抱いて、北朝鮮に「帰国」しました。しかし、実際には酷い人権抑圧状況におかれ、やっとの思いで「脱北」します。この犠牲者たちの個人史を絶対に風化させたくありません。

林範夫 (弁護士)


希望と夢を乗せ惜別と歓喜そして怒号を背に新潟港を発った、約10万人の在日コリアンは、はたしてその夢に見た「地上の楽園」に巡り合えたのか。この社会に生きる私たちはそれを記憶し記録する責務があると思っています。

宋毅 (医療福祉従事者)


93000人からの帰国者が北朝鮮でどのように生きたかの記録を調べ、整理する仕事は、在日帰国者たちの年齢と世代推移の年月を考え猶予ならない、在日同胞死の鏤刻事業です。この度在日朝鮮人と日本人の協同・共同の事業として立ち上げられたことを、思いも新たに熱い共感をもって賛同します。

金時鐘(詩人)


差別から脱出して幸せになるための北への「帰国」。在日朝鮮人と連れ添って日本人女性も北に行きました。ひとりひとりの人生がどうなったのか。声を記録する最後のチャンスかもしれません。

魁生由美子(愛媛大教員)


小学校から高校までの間、数名の級友を見送った。新潟まで見送りに行ったことも。他人事ではないはずなのに、数十年もの間意識の外に置いて生きてきた、こんな私も記憶を記録する活動に取り組むことにしました。一人でも多く仲間に加わってもらえればと思います。

文世一 (京都大教員)


語る前からラベルを張られ、信じてもらうことはおろか、聞いてもらうことすらむずかしい語りというものがあります。語ればつねに誰かから利用され、誰にも利用されないかたちでは、あるがままの自画像も、それぞれの自画像が多様であることも、わかってもらえない。そして語り手は沈黙へと追いやられていく。適切な機会さえあれば、誰にとっても大切な証言になりうるというのに。

金明秀(関西学院大教員)


帰国事業は在日朝鮮人社会の中だけの話ではありません。朝鮮人を日本社会に巻き込み、それを支えきれんかった、色んな「貧しさ」について考え記憶することは「日本人」にも責任ある思います。歴史と権力に弄ばれ、ようやく命をつなぎ止めた人々の小さき声を聞き、伝えるんは、この時代を生きる者みんなの務めや思います。

前田達朗(大学教員)


歴史は記録して反芻しなければ繰り返されてしまいます。だからこそ、巨大な神政国家、奇妙な首領第一主義の国に渡った9万3000人の在日朝鮮人とその配偶者のむごたらしい人生は記憶されなければなりません。徹底して遮断された彼らの暮しが、命懸けで脱出した帰国者たちによって、ひとつ、またひとつ明らかにされつつあります。次の世代が再びこのような残酷な歴史を繰り返さないためにも、記録は必ず残さなければなりません!

パク ジョンナム(翻訳家)


本来は極めて個人的な「記憶」。思い出したくもないことを、それでも語ろう語らなくてはというひとがいます。もう「私」のなかに封じ込めてはおけないのだというその思いを、確かに受け止め、時代を超えるために「記録」する。それが私たちのとりくみです。

合田創(自由ジャーナリストクラブ理事)


※ 本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

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