「機会」ナイジェリアサッカーチームサポートメンバーの愛理です。私は以前ナイジェリアが位置する西アフリカのガーナという国にいたことがあり、西アフリカの様々な状況を見てきました。その中でも今日は「機会」についてお話ししていきたいと思います。アフリカでは、多くの人たちがサッカーに熱く情熱を注ぎます。サッカーのプレー環境は地域によって大きく異なります。貧困地域に近づけば近づくほど、サッカーボールは新聞紙やゴミを丸くまとめたものになり、スパイクは履かず裸足で競技をしている状況でした。彼らに話を聞いてみると、首都の方にいる若い男の子たちは口を揃えて「サッカー選手になりたい」と言っている反面、農村部の方で話を聞いてみると彼らは「サッカーは好きだし、プロになれるならばなりたい。けれども、家族を養わなければならないから無理だよ」と答えました。生まれたところや地域、環境次第で子供達の未来は決まってしまう。わかっていたことではあったけれども、いざその状況を見た時にものすごく胸が締め付けられる思いでした。「機会」(チャンス)は誰もが同じ数を持っているわけではない。いろんな要素があると思います。お金であったり、時間であったり、情報であったり、様々な要素があるけれども、子供達のせいではない。という事実。このような状況をどうにか変えたい。それが今の私の思いです。