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鹿児島の廃校に、家も作れる日本最大のファブラボ「ダイナミックラボ」を作る!

皆様の多大なるご協力の結果、ダイナミックラボはオープンしました! 1年を経て環境は随分ととのい、2018年はパーマカルチャー的な技術と、プラごみ再生に尽力します。 ぜひ一度お越しください!

鹿児島の廃校に、ソーラーによる電力自給+雨水利用+下水の自作+薪暮らしのフルオフグリッド環境を作ります。さらにそこで「製材や溶接を含む、社会問題を解決するためのモノづくりラボ」+「医療費を軽減する高齢者向け介護予防ジム」+「本質的な場所で本質を学ぶ、あらゆる技術の研修事業」をスタートします!

現在の支援総額

5,790,352

231%

目標金額は2,500,000円

支援者数

506

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2017/01/27に募集を開始し、 506人の支援により 5,790,352円の資金を集め、 2017/02/27に募集を終了しました

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現在の支援総額

5,790,352

231%達成

終了

目標金額2,500,000

支援者数506

このプロジェクトは、2017/01/27に募集を開始し、 506人の支援により 5,790,352円の資金を集め、 2017/02/27に募集を終了しました

鹿児島の廃校に、ソーラーによる電力自給+雨水利用+下水の自作+薪暮らしのフルオフグリッド環境を作ります。さらにそこで「製材や溶接を含む、社会問題を解決するためのモノづくりラボ」+「医療費を軽減する高齢者向け介護予防ジム」+「本質的な場所で本質を学ぶ、あらゆる技術の研修事業」をスタートします!

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※2/17追記 - 目標額の250万円に到達しました! ありがとうございます。残り期間は、真の目標額500万円に向けてラストスパート、リターンをさらに追加します!
※2/27追記 - 本日の19:00から、テンダーと民俗学者ジェフリー・アイリッシュのトークライブ緊急生配信を行います。ぜひご覧ください! 詳しくは こちら。

__________

 ▽ 「道具」と「技術」を自作して、暮らしのコスト7割減で暮らせる生活と地域を作ろう!

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【目次】
 » 1. テンダー!
 » 2. 地域の廃校取り壊し計画を止める
 » 3. 日本最大級のファブラボを作ろう!
 » 4. 世界から現象を見つめる教育を
 » 5. 資金の使い途と事業計画
 » おまけ6. この計画に至る経緯
 » おまけ7. 成長の限界と新しい価値基準
 » おまけ8. 何を売るか、何を回していくか
 » 9 多岐にわたる計画を箇条書きで
 » 10. 最後に
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 » 1. テンダー!

はじめまして。鹿児島のテンダーです。

私は鹿児島市のすぐそばの年間家賃1万円の家で、電気・ガス・水道契約をせず(=フルオフグリッド)に暮らしています。電気は自作のソーラーシステム、熱源は薪と太陽光、水は山水を引いて濾過して飲んでいます。


[裏山の水源。自作の緩速濾過機を経て、家の蛇口まで繋がる]

これだけ聞くと、とてもストイックな暮らしをしているように思えるかもしれませんが、一般的な家電はひと通り使えています。暖房は薪ストーブだし、冬でも蛇口をひねれば、太陽熱温水器を通った温かいお湯が出てきます。

こんな生活ですから、家やインフラの維持に大きな固定費がかかりません。家賃や公共料金がかからないので、その費用を得るための労働もいりません。

妻と子供と家族4人で暮らし、特に不自由がないどころか、むしろストレスの少ない上質な暮らしをしているようにも思っています。

この暮らしを始めたのは3年前、西暦2010年代の日本で環境をなるべく汚染しない生活モデルを実現するためでした。

その暮らし自体が私にとって魅力的だった(汚れやエネルギーを外部委託しない=お金が全然かからない)のと、「人間は生きてるだけで害悪なんだ!」と、まことしやかに言う人が多かったので、やればできるし簡単だということを、立証しないことにはどうしようもないなぁ、と思ったのです。

この暮らしを始めて3年。個人として低負荷な暮らしはやっぱり簡単でした! そして、そろそろ個人を超える大きさの、次なるプロジェクトに取り掛かろうと思います!

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» 2. 地域の廃校取り壊し計画を止める

私の住む金峰町大坂(だいざか)地区の廃校、旧大坂小学校は「耐震強度不足」を理由に、2017年始めに取り壊し予定でした。ところが、私が見に行ったところ、築年数の割にはきれいだし、これは本当に耐震強度不足なんだろうか? と疑問に思えたのです。

 

 


[体育館にはボルダリングウォールまで!]

そこで、仲間と一緒に耐震強度についての正確な数字を行政に情報開示請求したところ、なんと一般的な建物としては十分な強度があることがわかり、予算2500万円の取り壊し計画は白紙撤回となったのです。
(小学校の耐震基準が IS=0.7、公営住宅がIS=0.6、大坂小学校はIS=0.66でした。もう小学校として使うわけではないので、小学校の基準を採用する必要はありません)

土壇場で保存の決まった旧大坂小学校。鹿児島中央駅まで車で30〜40分、空港まで車で50分、目の前にはコンビニもあり、なかなかの立地です。また、ちょうど薩摩半島の中心なので、薩摩半島のほぼどこからでも30km圏内、1時間以内で来ることができます。

ここを使わない手はないと考えた私は、大坂地区の自治会長たちに使用の許可をお願いしました。紆余曲折を経て 2016年12月中旬、地域として私への貸与が決まり、めでたく2017年3月から大坂小学校を使えることになったのです。

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» 3. 日本最大級のファブラボ「ダイナミックラボ」を作ろう!

大坂小学校を使えるならば、私にはぜひやりたいことがありました。それは、「廃材やゴミ、余剰物など見捨てられているもの」から「地下資源を使わず」に、本質的なものを作る日本最大規模のファブラボ「ダイナミックラボ」の創設です。

 
[計画のイメージ図。楽しそう!]

ファブラボというのは、デジタル制御の工作機械も含め、多種多様なものづくりの道具を揃えた、一般に開放されている貸し工房のことです。また、これまでの日本のファブラボは都市部に多く、大型の工作機械のあるところが少なかったのです。

しかし、せっかく地価の安い地方にファブラボを作るのだから、例えば製材機や自動カンナを揃えることで、地域の間伐材からモバイルハウスなどを作るWSもできるはずです。

他にも、捨てられたプラごみを破砕して3Dプリンタの原料を作ったり、

 

そして3Dプリンタでは楽器を射出することもできます。



壊れたプリンターやインバーター式洗濯機からは、風車や水車に使える発電用のモーターを取り出すこともできます。

知識と技術、ある程度の機械や道具、材料さえあれば、水をまかなう雨水システム、トイレの下水浄化システム、土や鉄からかまどやストーブなどの暖房&調理器具、さらには家までも作ることができます。

そして、せっかくいいものを作るのに、そのために環境を壊してしまっては元も子もありません。よって地下資源を使わずにモノを作るために、小学校をフルオフグリッド化したいと、私は考えました。

具体的には

・溶接や大型工作機械を使えるソーラー電源の設置
・3トン以上の雨水利用タンクの設置
・土壌浄化法やドライコンポストをベースとした下水の浄化システム
薪による暖房と調理システムの構築などなど。

これらの実現に必要な資材の一部は購入するけど、基本的には廃物を利用し、自分たちで施工します。

また、私自身がフルオフグリッド暮らしを3年続けてわかったことがあります。植林された林を間伐し、屎尿を堆肥化する暮らしを続け、暮らしから環境に排出するもの(=アウトフロー)が化学的に汚れていなければ、生態系は豊かになります。私が引っ越してきたときよりも今の方が、私の家の周りは鳥も虫も増えています。

だから簡単に言ってしまえば、アウトフローさえ汚れていなければ、暮らしの周りの生態系は豊かになります。私は、人間が地球のガンだとは思わないし、人間は自然が元に戻ろうとする力を、より早める手助けができると思っています。そのためには最低でも、アウトフローを汚さないシステムが必要なのです。

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» 4. 世界から現象を見つめる教育を

また、ダイナミックラボでは、ワークショップや研修を通して、知識と技術の伝承を行なおうとしています。それと並行して、無認可の保育園「こどもラボ」、やがてはフリースクールの開設も、次年度以降の事業に盛り込むつもりです。

というのも従来の公教育は、あまりにも問題解決から離れてしまっているように私には思えるからです。例えば、物が燃えるためには「熱・酸素・燃える媒体」が必要なことを多くの人が知っているけれど、いざ焚き火を見て「あ、今足りないのは酸素だね」というように、実際に何が必要なのかを知識から判断できる人に、私は会ったことがほとんどありません

つまり、知識と体験が乖離してしまっているのです。もちろん、火に関して言えば、実際に何が必要かを判断できなければ、うまく焚き火はできません。知っているだけでは焚き火はできないのです。

私が思うにこういった状況は、学問の側から世界を見たために起きています。学問や専門分野というのは、人間が人間の都合で世界を切り貼りしたものであって、ものごとの成り立ちそれ自体に由来しているわけではないからです。

それに対してこのラボでは、起きている現象を観察し、そこから考え始める・感じ始めることを目的としています。

それはつまり、たくさんの焚き火体験を経て、経験からエッセンスを抽出するあり方です。人はプロセスを通してエッセンスに至りますが、いきなりエッセンスから学ぶことはできないのです。

書くと難しいようですが、火の例で言うなら、子供たちと一緒にキャンプをしながら、
「あ! 今のは何が足りないと思う? 酸素? 熱? 薪?」と聞きながら、何度か焚き火を一緒に囲むと、ほとんどの子供は焚き火に何が必要かを覚えてしまいます。大事なことは、伝承を行う側が、受け手にどうあってほしいのかが明確である、ということだと思います。

このラボでは、関わる人が、自分の技術と思想で生きていけることを目的に、
人類が積み立てて来たありとあらゆる技術——例えば先住民技術全般、建築、農やパーマカルチャー、身体論、表現技術、発電方法、電子回路、さらには非暴力コミュニケーション(NVC)などの対話の技術まで——を伝承します。それらは、フルオフグリッドという本質的な環境の中で、何も汚さずに分かち合われます。

そのために私は、「一般社団法人その辺のもので生きる」という一風変わった名前の会社を作りました。

この会社では、

・本質的な知恵や技術を学び、
・廃材からモノを作り、
・お金への依存度を下げながら、
・必要最低限の収入を得つつ、
・地域の雇用を循環させる仕組みを、

これから鹿児島に作ります。

このいまだかつてない挑戦を、ぜひあなたに応援してほしいのです!

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» 5. 資金の使い途と事業計画

小学校のフルオフグリッド化のための部材購入(ソーラーパネルなどの電力システム部材、雨水利用システムのためのタンクなど、下水制作のための部材、ソーラー温水器制作のための部材、薪を利用する熱源システムの部材)

ファブラボ備品の購入&製作部材購入(自作レーザーカッター、自作3Dプリンター、CNCルーター、カッティングマシーン、Tシャツプリンター、ミシン、各種工具類)

若い移住者を雇うための人件費(2名予定)

※目標額は250万円となっておりますが、それ以上に集まるならば、移住者の雇用枠を増やしたり、活動の幅を広げる工作機械の購入などに充てることができます。
(陰の目標額は500万円です!)

・事業計画についての詳細は、「一般社団法人その辺のもので生きる」の事業計画ページをご覧ください。

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【補遺】
» おまけ6. この計画に至る経緯

これまでに私は環境や地域社会が持続できるように、自身の暮らしのフルオフグリッド化や、無人島でのサバイバルキャンプを度々開催したり、

版元を作って小6向けに電力自給の本を出版したり、地域の助産院の移転を自サイトのクラウドファンドで手伝ったり、いくつかのプロジェクトを行なってきました。

また、政治家さんのスピーチライターや選挙運動全般など、政治的なものにも数年携わったり、

フジ系列の鹿児島のTV局に1時間特番として取り上げてもらうことで、メディアを通してメッセージを届けようとしたこともあります。

様々な手段や角度で環境や地域社会をよりよくするアイデアを発信し続けてきました。そして、私のメッセージに何らかの「反応」を示した人たちを見続けて、気づいたことがあります。

それは結局のところ、自立しようとする個人の意志が芽生えないことには、何をやっても表面の見た目を変えるだけ、消費の商材を変えるだけにすぎない、ということです。

表面的だけではない、持続性を持った個人と地域の変容のためには、根本的な価値の転換・意志の確立が必要なのです。

 

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» おまけ7. 成長の限界と、新しい価値基準


[世界最大のビンガム渓谷の銅鉱山。大きすぎて宇宙からも見える。wikipediaより]

私が価値の転換を求めているのには、もう一つの理由があります。近代的な物質的成長を支えるのは、地球に残存する資源であるのは明白だけれども、どうやらある種の金属などは、そろそろ無くなりそうだぞ、ということがわかってきたからです。( → ビンガム渓谷鉱山の銅の話

つまり、どんどん使って、どんどん売ろう、という考え方が、地球上で物理的に限界を迎えつつある、と私は捉えています。そして、資源を乱費して成長を続けることで維持されてきた社会システムも限界を迎えつつあります。

よって、そろそろ違う形としての経済や、雇用や、地域社会を捉え始めないと、気づけば時すでに遅し、となりかねないと思うようになりました。

そして改めて思うのは、私自身が自分の暮らしから受けている恩恵について、です。

地方の空き家の家賃は驚くほど安く(うちは年間1万円)、そして暮らしの技術は身につければ身につけるほど日々の出費が減っていきます。さらに技術を身につけるとそれ自体が仕事として成立し、収入源が増えていきます。


[足踏みミシンとLEDランタン]

シンプルすぎて伝わらないことも多いのですが、作れるものは買う必要はないのです。お金は目的ではなく、お金を通してやりたいことがあるだけであって、最初から目的を達成する技術自体を持っていれば、お金は重要にならないのです。

また、資本主義社会の現状では、あくまで価値基準がお金なので、もちろん技術には課税されず、さらに技術にはインフレも起こりません。

先入観を持つことなく現在の世界を見つめれば、お金を貯蓄するよりも、広範な技術を身につけ、自分への信頼を基にセーフティネットを築いた方が、盤石な人生を生きやすいのでは、と私は思うのです。

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» おまけ8. 何を売るか、何を回していくか

 以上をふまえ、これからの時代もお金が絶対的な価値基準であり続けるか私は疑問に思っています。さらにはお金で買う対象の「モノ」自体も、そう遠くない未来に生産の限界を迎えつつあると思っています。

だとしたら、できる選択肢はもう、そう多くないのかもしれません。この状況に対して私は長年の試行錯誤からひとつの答えを出しました。

「廃材やゴミ、余剰物など見捨てられているもの」から「地下資源を使わず」に、本質的なものを作ろう。

そのためには、今までであれば職人的な技術か、高いセンスが必要でした。ところがごく最近、デジタル・ファブリケーション(CPU制御の工作機械)機材が発達し、優れたデータが無料でウェブ上に共有されるようになり、誰もが難しい加工を扱えるようになりました

その結果、廃材やプラスチックを今までよりも格段に使いやすい状況になったと思うのです。

例えば、上述したように「プレシャス・プラスチック」というオープンソースプロジェクトの力を借り、捨てられたプラスチックを破砕して再利用します。(この機械のうち、破砕機はすでに完成して鹿児島にあります。)

こういった新しい技術と廃棄の問題を組み合わせることで、
資材を外から仕入れて・作った商品を外に売るようなモデルを、
地域の廃材を加工し・地域と近隣に売るモデルに変換していけるタイミングなのでは、と私は思います。


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» 9. 多岐にわたる計画を箇条書きで

その他、今回のプロジェクトで扱う取り組みは多々あるのですが、文章が冗長になるので、箇条書きでさらりと書きますね。

・ペイフォワード雇用
 → 3年間でどんどん給料が減る仕組み。「技術が増せば必要なお金は減る」ことを実行できなくては、いつまで経っても経済成長を必要とする構図になるため。その代わり、技術伝承と、道具を自由に使うことのできる環境は担保される。給料の削減分は次の年に新しく一人を雇う賃金となる。

・医療費を削減する介護予防ジムの運営
 
→ 財政破綻した夕張市で診療所の院長を務めていた森田洋之さんの力を借りて、寝たきりになる前に、自立して健康に生きるための介護予防ジム事業を始めます。

・そんなものまで!ワークショップ
 →1畳の大きさを扱えるレーザーカッター作り、3Dプリンター作り、実際に住めるモバイルハウス制作WS、鶏や猪の解体WSなどなど。

・森づくりで生態系の担保(トヨタ方式)
 → TEDで公開された「An engineer's vision for tiny forests, everywhere」で説明されている、「従来の植林地と比較して 10倍の速さと 30倍の密度と 100倍の生物多様性を持つ森」を作るプロジェクトを、おそらく日本初事例として取り組みます。

・くるくるショップ
 → 徳島県上勝町に設置された、モノを捨てる前に一旦置いておくための場所。必要な人は自由にくるくるショップのモノを持ち帰ることができます。

・図書室

・ドミトリーの運営
 → ものづくりや研修のために長期滞在できる宿泊施設を作ります!

・パーマカルチャーガーデンの併設

・ゆくゆくは馬を飼う

・ゆくゆくは「こどもラボ」
 → ファブラボをベースとした無認可の保育施設を作る計画。

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» 10. 最後に

「こんなことをみんながしたら、経済成長が止まるじゃないか」と言われることもありますが、そもそも現在の成長は、採掘可能な金属をなくなるまで使おうとする、つまり未来世代の分の資源まで使うことによって成り立っています。それはもはや成長ではなく、まだ見ぬ子孫からの搾取だと、私は思うようになりました。

その思想から私は、フルオフグリッドの暮らしを始めましたが、いろんな人が、いろんな理由によって、私の暮らしを「意味がない」「無理だ」「馬鹿げている」「矛盾してる」とコメントします。

ただ私は、やってみて初めてわかることが、世の中にはたくさんあるように思うのです。個人に新しい視座をもたらすのは個人の経験のみです。そして経験の結果、先入観から自由になって、自分の経験を基に世界を見つめられる人が増えること。これが私の願いです。

それと同時に、そろそろ、搾取をせずに地域と地球を回すことを、真剣に考えて良い時代だとも思います。

この2つを同時に扱うのは難事業のように思えますが、同時にやることではじめて、本質的なところまで降りていけるのでは? という予感もあります。

難しくもなりましたが、つまるところこのダイナミックラボの目指すところは、肩肘を張らず、誰のせいにもせず、長く楽しく暮らすために必要な仕組みづくりの提案なのでした。

ぜひ、一緒にやりましょう!

(一般社団法人その辺のもので生きる / 代表理事 テンダー)

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