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今日はイベント当日に打ち上げるロケットエンジンの燃焼実験です。エンジンを燃焼架台と呼ばれる台に横向きに設置します。
真ん中の黒いコレが燃料で、Hypertek社製のJ型モータです。Thermoplasticというプラスチックが原料なので、単体では燃焼しない安全な燃料です。燃焼実験に使用する主要な部品は3つで、燃料、酸化剤用タンク、インジェクタです。
・Hypertek社製のJ型モータ:約7,000円
・Hypertek社製の440ccタンク:約11,000円
・Hypertek社製のオリフィス0.125インチ:約2,600円
この他にもたくさんの電装系・配管系の部品を使います。
実験場内では、研究室の別の実験も同時に行われています。安全確保が必要な工程は同時に作業が行えないので、学生同士で上手く調整しながら実験を進めます。
燃焼実験を行う前に、各部の動作チェックを行います。
例えば上の動画の点火試験。バッテリーのプラス極とマイナス極に繋がる導線をマスキングテープ越しにショートさせます。大きな電流が流れて発熱しマスキングテープが点火します。マスキングテープ部分の導線の切り口や、導線の長さによっては点火しません。何度か試してから点火を確認しました。
他にもガス配管に漏れが無いかなど、事前に確認できる部分は本番のシステムを組む前に確認していきます。
細部を確認して準備完了。全員退避。していよいよ燃焼です!
しかし、ここでガス漏れを確認。酸化剤の亜酸化窒素がどこかから漏れているようです。
どこから漏れているかを確認するために、至近距離で録画していた動画を確認します。
試行錯誤や調整を重ねていると、いつの間にか辺りは暗くなってきました。タイムリミットは刻一刻と迫ってきます。それでもみんな最後まで諦めません。話し合いながら問題の原因を一つずつ特定して解決していきます。そしていよいよ燃焼実験のラストチャンスです。
燃えました!!音と衝撃が伝わりますでしょうか?退避地点のカメラが揺れる程です。(※至近距離の映像もこの記事に追加します。しばしお待ちを!)
おめでとうございます!時間いっぱいまで諦めずに協力し合う姿は今日も素敵でした!エンジンの燃焼を成功させたのでこれからいよいよロケットの製作です。引き続きお楽しみに!
そしてチームメンバーの一部はそのまま能代宇宙イベントに直行です。タフな夏休みになりそうですが、引き続き頑張りましょう!能代宇宙イベントの様子もレポートします。学生・社会人ロケットの全国大会の模様もお楽しみに!
Astrocean 森