大学の授業で工学者としての倫理観について考えるものがありました。
工学者として、一人の人間としてなど人にはたくさんの立場があります。その中である物事を選択しなければならない時、立場の違いからジレンマが発生することがあります。他の人にとっては、ある一つの選択肢しかありえないだろうと考えていても、他の人にとってはもう一つの選択肢の方が良いと考えるかもしれません。
このように、選択するということに正解はありません。「最大幸福」を取るのか「最少不幸」を取るのか、その時々で変わってくると思います。
私は客観的に見る力はまだまだ足りません。自分の視点から物事を考えてしまいます。だからこそ、他の考えの人と話し合うことで新たな価値観が生まれ、最適解に近づけるようになるのではないかと思います。
過去の宇宙開発では、動物を利用した実験が行われてきました。例えば、旧ソ連の宇宙開発では、犬をロケットに乗せてそのまま地球に帰還することなく命が失われていった過去があります。本来なら地球に帰還する予定でしたが、計画の遅れから帰還することを諦め、技術が伴っていない状態でロケットを飛ばしてしまいました。そのロケットに乗っていた、元野良犬の子はとても狭い空間で(立つこともできなかったそうです)、一人で震えながら亡くなったそうです。
あくまでも上述は酷い宇宙開発のうちの一つであって、たくさん行われてきました。現在はそのようなことは行われていません。それでも、今の技術は様々な犠牲の上に成り立っています。この授業を受けるまで、そのことを忘れて日々技術の恩恵を受けていました。また、開発者が意図しない方向で使用され、人や動物の命が失われているケースもあります。
技術者としてどのような立ち振る舞いをするべきなのか、模索しながら学生生活を送っていきたいと思います。人々が便利に過ごせることだけでなく、動物たちの命やその他犠牲になってしまうものがないような開発を目指してまいりたいと思います。
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