幸せな『ふわふわ』の陰に潜む、そうでない『ふわふわ』たちについて
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母と私で大切に飼っていた、一歳半になるジャンガリアンハムスターのコロンちゃんが骨肉腫を患ってしまいました。
信頼できるお医者様に診ていただいていますが、頬骨付近に骨肉腫のできることはとても稀だそうで、手術をしても完全な切除が難しく、既に他のところに転移している可能性もあるとのこと。また、手術の際多量の出血や、目を傷つけてしまうリスクもあるとのことでした。
家族で悩みに悩んだ末、私たちは手術はせず、自然のままに。ただ鎮痛剤などのお薬は適切にあげ続け、なるべく痛みの少ないように。ご飯は食べやすいように砕いて、大好きなナッツもあげて。余生をなるべく苦しませないよう穏やかに、幸せなものになるように…という選択をしました。
麻酔をするとはいっても、人間でいうと頬骨を切除するような大手術です。痛々しく傷つけられてしまうこの子を見るのはつらすぎる。今はまだ元気に走り回ってくれているのです。手を加えたくない。彼女のことを一番溺愛している母を中心に、私たちの下した決断です。
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今日、久しぶりに空気公団さんの『白のふわふわ』を聴きました。大学時代バンドサークルでカバーしたこともあり、とても思い出深い曲です。歌詞がとても真っ直ぐで温かく、小さい命への愛情が伝わってきます。
コロンちゃんのこともあり、涙が止まらなくなりました。
ペットを家族の一員として可愛がっている方は、日本国内にたくさんいらっしゃいます。
この曲のように、その子の命のこと、幸せのことを心から想って暮らしている風景は、とても穏やかで、倫理的に正しく、幸福なものだと感じます。
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感じていました、今回のクラウドファンディングで焦点を当てているアヒルたち、家畜動物や実験動物をはじめ、古い伝統だとかペット産業だとかファッション…人間の身勝手な理由で虐待され続けている動物たちのことと向き合う前は。
家族愛に溢れ、人と同じ情を持ち合わせている可愛らしい豚や牛や鳥たち…毎日どれだけの数の愛情深い彼らが、猛暑の中身動きのできない狭いストールに閉じ込められ、或いは紐で繋がれて、妊娠しては我が子を奪われて鳴き叫んでいるのか。糞尿まみれの汚水で喉を潤しているのか。熱い火に投げ込まれ焼き殺されているのか。
フォアグラにさせるために、食道に太い太いパイプを突っ込まれ、無理矢理多量の餌を詰め込まれて苦しんでいるのか。
麻酔もなしに刃物で傷つけられ、或いは毒を投与され、痛みを癒されないまま放置されて無下に殺されているのか。ペットショップの犠牲として、窒息死させられているのか。生きたまま毛を剥がされているのか。
直視したくないほど、信じられないほど、暗く恐ろしい現状に、生きているのがつらくて堪らず、毎日事あるごとに身を引き裂かれる思いでいます。
温かい曲を聴いても、彼らのことを考えると、純粋に楽しめなくなってしまいました。
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犠牲を減らしていくために少しでも自分のできることを、と考え、このクラウドファンディングを立ち上げましたが、もともと自己アピールが苦手で、人脈も広くない私です。パトロン様の募集終了まであと二週間を切りましたが、達成まではまだほど遠く、自分の非力さを痛感しているところです。
とはいえ、パトロンになってくださった方々や応援の言葉をかけてくださった方々には、何度も感激させられました。いただいたご資金で、残酷なフォアグラをなくしていくためにたくさんの手紙を送ることができます。アヒルたちのために、本当にありがとうございます。
動物については人それぞれ、様々な捉え方があることを改めて知りましたが、そんな中でもし私の考えに少しでも共感してくださる方がいらっしゃいましたら、ぜひお力を貸してください。
コーヒー一杯分のご支援でも、本当に有り難いです。
こちらのパトロン募集は9月20日までとなっております。期限までにぜひ、よろしくお願いいたします。拡散も助かります。あ、Facebookの拡散は、お陰さまで147件に達しました!!ありがとうございます(;-;)
ではでは、しんみりとした駄文を失礼いたしました。皆さま悪天候などにお気をつけてご自愛くださいませ。
プロジェクトオーナー 小杉