はじめに・ご挨拶
こんにちは。メイクアップアーティストのMu-と申します。普段は、スチール撮影、映像作品、演劇などでメイクをしています。この度、初めてクラウドファンディングというものに挑戦してみました。
私は昨年度明治大学文学部を卒業しました。学生時代から演劇を中心に様々なジャンルでメイクをさせていただき、昨年11月末にはささやかながら個展を開催いたしました。
今回は学生インターン時代から懇意にしていただいている編集者hiyamaと共に、メイク作品のZINEを制作致しました。
企画者
Mu-
メイクアップアーティスト。
2018 年 11 月 31 日~12 月 2 日の 3 日間に渡り、個展『une lettre』を開催。
経済界協議会 CM「レガシー」
ファッションブランド「沈み」「とぅとぁすとぅあ」にて、メイクを行う。
活動範囲はスチール、映像、舞台、イベントなど、多岐にわたる。
企画・作品制作などにあたる、細密な世界観構築が得意分野。
hiyama
編集者。
飲食店の店長を掘り下げるフリーペーパー「てんちょう」編集長
ゆとり世代の主張をまとめた教科書「新・ゆとり論」デザイン担当など。
活動範囲はフリーペーパー・リトルプレスの個人制作・WEB メディア。
企画・人物取材とライティング・デザインが得意分野です。
「(オンナ)なんてものは」を作った理由
まず、前提となる作品集「オンナ、なんてものは」ってなんなのか。
メイクアップアーティストMu-の作品集です。
一般的に「メイクの本」というと、ファッション誌や美容誌、ハウツー本などをイメージされる方が多いのではないでしょうか。
しかし本冊子は、そのような「自分をよく見せるためのテクニック」に焦点をあてたものではありません。
メイクはあくまでメイクアップ「アート」であること。
纏うことで物語を届けられるものであること。
メイクは人の心を動かすアートであること。
メイクアップアーティストとして活動していく上で大切にしている思いをあらためて形に残したい。そう考え、今回の作品集を制作することにしました。
Mu-(右)、hiyama(左)
作品集で伝えたいことは「女性という枠にはめられることも多い世の中だけど、強く生きていこう」ということ。
「女なんだから」
「そんなんじゃだめだよ」
女性として生きていると、心無い言葉をかけられる方も多いの世の中。
うるさいなあ、と思いつつ、世の中の女性はどう受け取るのでしょうか。
私は、カテゴリ分けをされると、消費されている感覚と恐怖を感じます。
一方で、カテゴリになれないことで非難され、思い悩む人もたくさん見てきました。
フェミニズムとかどうのとか、小難しいことを言いたいわけではないのですが
心無い言葉をかけられ続け、帰路に立たされた女性を何人も見る機会がありました。
そして、私自身、その選択肢を迫られることがありました。
痛いほど分かるその苦悩に、いつしか、寄り添えるような作品を作り、彼女たちに届けたいと考えるようになりました。
スチール撮影にてメイク中のMu-(右)
作品集では「生き方と望まれる姿を天秤にかけ悩む」「ある記憶が忘れられない」
そんな女性に捧げるメイク作品を展開しています。
掲載されているメイク作品を通して、
女性という枠にはめられて生きていく中で感じるちょっとした痛みや苦しみに寄り添えることができればと思っております。
2018年11月30日〜12月2日開催 個展『une lettre』より
クラウドファンディングを行う理由は、作品との最初の接点を、このプロジェクトページにしたかったからです。
普通に出版するのも、個展で届けるのも、作品という成果物が最初に目に入ってしまう。
もちろん作品に触れてくださるのはとてもありがたいことなのですが、作り手の思いに共感したうえで作品を手にとってほしい。
ファッションブランド 沈み【shizumi】撮影より
また、作品集を通してアート作品がもっと身近に楽しめるものであることを感じていただければ幸いです。
メイクも言葉も日常的なもの。
メイクは表情をきれいに魅せるだけではなく、その日をどう生きたいかを語ってくれます。
どう生きたいか。どうありたいか。
「生き方を主張することを考えながら施すメイク」は私の作風であり、この作品集の特徴でもあります。
「メイクを通して生き方を考える」ことが、支援者さまの日常を豊かにしていけたらと思います。
2018年11月30日〜12月2日開催 個展『une lettre』より
こんな方にご支援してほしい
・今後に悩む女性に
・今苦しい女性に
・誰かの声を欲する人
・メイクの新しい楽しみ方を探す人
に見ていただきたいと考えております。
また、メイクアップも含めたプランもありますので、
実際にメイクアップを体験されたい方や、撮影でのメイクのご依頼の方にもご利用いただけたらと考えております。
資金の使い道
「ほしい!」と声をかけてくださる方々にお渡ししたい!と思いつつ、
企画者である私自身がフリーランスであるため、増刷のための資金を捻出するのがとても厳しい状況です。
そこで、製本代を含む以下の資金を皆様にご支援お願いしたいと思っています。
・100部の印刷費と郵送費(50,000円)
実施スケジュール
8月15日リリース
10月31日募集終了予定
リターンについて
900円のご支援: 本誌の送付
2500円のご支援: 本誌の送付、ポストカード全4種(各1枚)
6000円のご支援: 本誌の送付、メイクアップアーティストMu-によるメイク 1 回分(日程応相談、都内限定)
8000円のご支援: 本誌の送付、ポストカード全4種(各1枚)、メイクアップアーティストMu-によるメイク 1 回分(日程応相談、都内限定)
(注)支援時、必ず備考欄にご希望の送付先住所とお宛名をご記入ください。記入のない場合はCAMPFIREのユーザー名を掲載いたします。ご了承ください。
▼最後に
最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
冊子を読んでくださった方々の心に、少しでも深く届く雑誌になればと思います。
「全く同じことをやろうとしていた」とメッセージをいただいた方は、ぜひ参考にしてやってください。お互いにいいものを作っていきましょう。
反響によっては続編も考えていますので、あなたの忘れられない記憶、ちょっとした違和感、ご紹介してやってください。ご支援どうぞよろしくお願い致します。
※本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
いいものを作ろう。シンプルであり、難しいことです。
でも、美談には飽き飽きしているでしょう。
今の感情を大事にしてほしい。
苦しんだあなたをわすれないであげられる人は、あなたしかいないから。
乗り越え成長することへの賛歌より、今苦しんでいる人へ寄り添う物語をつくろう。
そんな思いだけでこの作品集を作ってきました。
「( )なんてものは…」と零してしまうとき、
この物語たちが、隣にいてくれる。
あなたにとってそんな作品でありますように。
メイクアップアーティスト Mu-
本は生き物だと思うのは私だけでしょうか
熱量のない親からは無機質な生き物が生まれ
誰かの言葉をなぞって生きている親からは替えのきく生き物が生まれ
「なんとなく」をよく使う親からはどこかふわふわした生き物が生まれる
あるいは、わたしと本を照らし合わせることで
わたしがどんな親なのかを気づかせてくれる
本とはそういうものだと感じながら制作した
「オンナ、なんてものは」
この本はどんな生き物になるでしょうか
どうぞ、よろしくお願いいたします。
hiyama
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