【ごあいさつ】
はじめまして、「 OTA KNIT(オオタ ニット) 」のプロジェクトをご覧頂きありがとうございます。
群馬県の太田市はもともとニット産業が盛んな地域でした。しかしながら、衣料品の海外生産へのシフトから国内需要は落ち込み、市内に200社以上あった工場も今では10社を切るまでに激減してしまいました。
それでも、太田市の職人たちの“ニットにかける情熱”は完全に失われた訳でありません。
当プロジェクトを通して、以下の3点を最大の目標としています。
①太田市のニット職人が持つ高い技術を多くの方々に知って欲しい
②その高い技術で生産されたニット製品を多くの方に使って欲しい
③太田市のニット産業を再び盛り上げて、地域の活性化につなげたい
「 OTA KNIT 」については後ほど詳しくご説明いたしますが、
その「OTA KNIT」を支える職人の『徹底的にこだわったハイゲージニットを作りたい!!」ここからプロジェクトはスタートいたしました。
【こだわりのニットマニア?】
「 OTA KNIT 」を支えてくれている、ある一人の職人がいます。ニット一筋にその業(わざ)をひたすら磨き上げてきた人生とのこと。群馬県太田市に工場を持つ磯部氏は、ハイゲージ=編目の細かいニットに強みを持つニット工場の代表であり、自身も職人として今なお生産に関わり続けています。海外のファッションショーで活躍するような有名ブランドのニットを受注した実績も多くあります。
ニットを生産する上で、編み地同士を繋ぎ合わせる“ リンキング ”という非常に重要な工程があります。網目が細かければ細かいほど熟練された繊細な技術が求められます。職人は、「数ミリのズレも気になる」ほどこだわりを持って仕上げるのです。編み地作りからリンキング、仕上げに至るまで全てに関わり精通するこの人こそ、“ニットマニア”なのです!
【リターン① “素肌で着たくなるハイゲージニット”】
メンズ / フリーサイズ(ワンサイズ) / ネイビー / ウール100%/ ¥30,000(税・送料込)
オーストラリア産の高級羊毛を原料とし、日本国内で紡績された繊細で上品な糸を使用。編み地となった時のキメ細やかな肌触りが特長で、素肌に着たくなるような気持ちのいいウール素材を選びました。
OTA KNITのロゴと文字(アイコン参照)が入ったブランドネームが首もと後ろに付きます。
肩幅のサイズ表記は狭い印象ですが、伸縮性に富んでいるため、気にならないと思います。
現在では技術の進化により、ニットづくりも工程が簡略化された機械化の流れへと大きく変わってきています。しかし今回、あえて昔ながらの作り方で一点一点職人の手がかけられた方法で、その素晴らしさを味わって頂けたらと考えています。
昔ながらのニット製法、まずはパーツごとの編み地をコントロールすることが難しいと言われる専用編み機で編んでいきます。一見機械が全てやってくれるから簡単そうですが、機械ごとのご機嫌やクセ、そのコントロール、糸の調整など長年の感覚が必要となり容易ではありません。それを〈前身頃〉〈後身頃〉〈袖〉〈袖口や襟に見られるリブ部分〉など、それぞれのパーツごとに編み立てていく必要があります。
出来上がった編み地を今度はリンキング(前項目参照)していきます。これがニットづくりの肝と言っていいほどの重要な工程なのです!言葉で説明すること自体がまず難しいのですが、細かすぎるその網目一目一目をリンキング専用ミシンの針に刺していくことから始まります。何度かお伝えしている通り、ハイゲージであることは網目が非常に細かいわけですから(1mmもないと思います)、この作業がいかに大変で高度な技術と独特な指先の感覚が求められることか…当然ながら職人はとても早くて美しい!!!そもそもこのリンキングができるニット職人が、今の日本では数えるほどしかいないと思われます。
今回のニットづくりで、職人のこだわりが最も詰まった部分は「肩の縫い目裏」。ニットに限らず、トップス全般に見られる「襟から肩の頂点に伸びる、前身頃と後身頃を繋ぐ」部分。もはや誰も気にしない、誰も気づかない部分でなんともマニアックなポイントで、着心地が全然違います!
一般的なニットは下記画像左側のように、「ロック始末」と言って繋ぎわせたところがゴツゴツします。(下記画像:左)
一方でこだわりのニットは、写真右側のように前身頃と後身頃の間に、わざわざ小さなパーツを編み立ててリンキングし、あたかも繋ぎ目が無いかのような処理を施します。(下記画像:右)
前述の通り、技術の進歩で全く縫い目のないニットづくりも主流になってきています。リンキングもほぼ不要で、機械からポンっと完成品が出てくるイメージです。
しかし今回、あえて正統派なニットづくりで且つ効率も著しく悪い工程を加え、一手間も二手間も多い生産方法で挑みました。
日本で失われかけている素晴らしい技術と、その完成度の高さを少しでも知って頂けるように。
【リターン② ちくちくしないマフラー】
ファインウール dot マフラー / 幅15cm × 全長135cm / ウール100% / ¥7,500(税・送料込)
ファインウール リバーシブル マフラー / 幅15cm × 全長135cm / ウール100% / ¥7,000(税・送料込)
2モデルとも同じ職人の工場で生産された上質なマフラーです。最高級の極細糸ウールを使用しているため、保温性に優れています。また、ウール素材でありがちな“ちくちく感が少ない”ことが最大の特長です。
どちらも表と裏で表情が変わりますので、気分によって使い分けたり、両面見えるように巻くなどしてコーディネイトのアクセントになる使い勝手の良いマフラーです。軽くて小さく折り畳むことができるので、旅行などのお出かけにも最適。
また、ベーシックなデザインですので、男女問わず幅広い年齢層の方に使っていただけるかと思います。
CAMPFIRE限定の特別プライスでのご提供です。ぜひこの機会に「OTAKNIT」を支える職人の技術と製品の素晴らしさを体感してください!
【OTA KNITについて】
東京からも程近い群馬県の南部に位置する太田市。「SUBARUの街」として自動車産業が全国的に知られていますが、実はニットづくりも一大産業。正確には、“かつての”一大産業として地域経済をリードしていたのですが、現在では大きく衰退してしまいました。
もともと太田市は中島飛行機を中心としたモノづくりが盛んな地域で、市内には技術者も多く集まりました。戦後その技術者たちが手紡機を作ったこと、機織りで有名な桐生市などの繊維産業地に近いことが幸いして、ニットづくりが始まったと言われています。
太田ニット工業組合(旧太田メリヤス工業)の加盟数は増え続け、1952年時点で141社までに急増。1980年代には出荷高もピークに達し、ニット生産の国内シェアも90%を越えて右肩上がりに成長していきます。
しかしながら、バブルがはじけた1990年代。アパレル企業は安い労働力(工賃)を求めて海外生産へ急激にソフトを進めていきます。受注数も大きく減り、太田市のニット産業は衰退の一途へ。苦しい経営状況から他業種への転換や後継者不足などの理由から、現在組合への加盟数は10社を切るまでに激減したのです。
ぼんやりとは知っていたは知っていた地元太田市におけるニット産業の衰退。ニットの商品企画を通じた現場である工場や職人さんとのお取り引き、また地域の歴史や背景を知るに連れ、今や消滅すら危ぶまれるその危機感を肌で感じています。
クラウドファンディングの挑戦も「何とかしたい」との強い思いからです。
【OTA KNITの誕生】
『ニットづくりにかける想いは脈々と息づいている。』
工場数や出荷高は減っても、残された生産者である職人たちのニットにかける情熱は決して失われてはいませんでした。
〈その小さくとも熱い灯火を消してはいけない。たとえその火は弱くとも、灯ってさえいればまた燃え上がる。〉
そうした職人の方々共通の強い思いに心を打たれ、後世につなぎ再びニット産業を復活させる役割として「OTA KNIT」 は誕生いたしました。
「OTA KNIT」は、ニットの産地である群馬県太田市で地元の職人により、丁寧に作り込まれ生産されたMADE IN OTAのニット製品です。広義な意味では、太田市のニット産業を盛り上げるための地域活性プロジェクトの一環です。
【実施スケジュール】
こちらのプロジェクトは、2019年10月15日(火)23:59をもって終了予定としております。
その後は随時「活動報告」で皆様に生産状況や納期に関する進捗状況を報告いたします。
リターンの製品お届けに関してですが、かなり時間を頂戴してしまい大変に申し訳ないのですが、
・「素肌に着たくなるハイゲージニット」:2020年1月下旬〜2月上旬
・「ファインウール dot マフラー」:2020年1〜2月上旬
・「ファインウール リバーシブル マフラー」:2020年1月〜2月下旬
職人の手作業で一点一点丁寧に作り込んでいること、当然ながら他の受注もたくさんある中での生産ですので、納期の前後に関してはご了承ください。
また、生産スケジュールの兼ね合いで早く完成した場合には、こちらで報告の上順次出荷することもありますのでよろしくお願いします。
【最後に】
最後までお読み頂き誠にありがとうございます。
初めてのクラウドファンディングで至らないところもあるかと思いますが、少しでも多くの皆様に「OTA KNIT」の存在を知って頂ければと思っています。同時に、「OTA KNIT」を支えてくださる熱い情熱を持った素晴らしい職人の存在を多くの方々に伝えられれば良いなと思います。
何卒、ご支援のほどよろしくお願いいたします。
<All-in方式>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
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