< ご挨拶・はじめに >
数ある案件の中から本プロジェクトに興味を持っていただきありがとうございます。
はじめまして。自己の体験を打ち出した小説を執筆している齋藤迅です。千葉大学文学部の4年生で、小説の執筆は今年で10年目です。
今回「自らの人生を選び取るための小説」を出版するために、クラウドファンディングに挑戦します。
【目次】
⑴僕にとっての小説
⑵「人生は変えられる」と思える土壌を人生をかけて作りたい
⑶「自らの人生を選び取るための小説」とは
⑷クラウドファンディングという方法を選んだ理由
⑸最後に
⑹これまでの活動
⑺スケジュール
⑻内訳概算
⑼メンバー
〈僕にとっての小説〉
小説はいつも、僕を苦しい現実から解き放ってくれました。
唐突ですが、「小説が僕を救ってくれた」ということが僕が今回クラウドファンディングに挑戦する1つの理由です。
僕の人生は特に中学入学後、様々な困難に満ちていました。母の浮気、両親の離婚、母の残した莫大な借金に端を発する貧困、いじめ、恋人の受けたDV、etc...。
そうした沢山の困難と向き合わなければいけない人生を、僕は小説を読むことで生き抜くことができました。
例えば離婚後、どうしてか母が家に戻ってきたことがありました。父がいない間に、尊敬している父の悪口を聞かされ続けていた時、僕は母を恨み、どうしていいのか分かりませんでした。そんな時に、その感情とどう向き合えばいいのかを教えてくれたのが小説です。
僕は小説を読むことを通して、自分がどう生きていくべきなのか。自分が納得して生きていくためには、どんな心持ちでいればいいのかを教えてもらったと思っています。
小説は「変えられない現実を乗り越える」ための力を与えてくれます。
僕はこれまでの体験ーー母の浮気や両親の離婚、貧困やDVなどーーを通して、人生とは自らの手では変えることのできないものであると考えるようになっていました。なぜなら僕の人生が、実際に周囲の人々の様々な思惑や偶然などによって、変えられてしまっていたからです。
だけれど本当にそうなのでしょうか?
小説の中では僕たちと同じ、普通の人が苦しんでいる様子が描かれていることが多くあります。僕たちと彼らの共通点は同じような事件に苦しんでいること。違うのは、小説の登場人物たちはその現状に納得しないで、足掻いていることです。
苦しい。辛い。もう死んでしまいたい。
そんな風に考えている人々が、それでも小説の中では自らの人生を自らの手で選び取るために足掻いている。その姿を見るだけで、僕は勇気を貰い、そしてまた自分自身も努力しようと思うことができました。
小説を書くことは、人生をやり直すことでした。
photo by tuna
小学校6年生の時、沢山の偶然が重なって僕は自身でも小説を書くことになりました。
はじめは遊びだったその行為も、中学、高校、大学と時を経るごとにその意味を変えました。今、僕にとって小説を書く行為は人生をやり直すことです。
僕が欲しかった幸福。僕がこうすればよかったという後悔。
そういうものも、小説の中では思うままです。
後悔を正しく呑み込んで、先の人生に進んでいく。僕にとって小説を書くという行為には、そんな意味もあります。
photo by tuna/過去作
〈「人生は変えられる」と思える土壌を人生をかけて作りたい〉
今回のクラウドファンディングを通して、僕は今何事かに苦しんでいる人に「人生を変えられるかもしれない」と思って欲しい。
僕が小説を読むことで人生は変えられるものだと教えられたように、僕の小説を読んでくれた誰かがその人生を少しでも良い方向に動かそうと思えるようになる。
小説が誰かの人生をより良いものにすることを僕は目指しています。
そのために僕は今回のクラウドファンディングの期間を通して、実際に僕がどんな体験をしてどんなことを思っていたのか。何に後悔して何に憧れていたのか。僕のすべてを曝け出した上で、僕の小説を読んでいただきたい。
作者を知ることで読者がより共感できる、より自分の人生が変えられるものだと考えられるような小説を読める環境を作り出したいと考えています。
photo by tuna
〈「自らの人生を選び取るための小説」とは〉
今回書く小説はどんな状況にあろうと足掻くこと。その大切さを1番のテーマにしようと考えています。
小説執筆を始めて10年目であり学生として最後の年である今、僕はずっと書きたかったテーマで小説を書きます。それが、「足掻くこと」の大切さです。これは僕がこれまでの読書を通じて学んできたことであり、また僕自身の体験からも考えてきたことです。
小説に限らず、すべての物語の主人公は現状を打開しようと足掻いています。例えば漫画『ONE PIECE』で主人公のルフィは義兄であるエースが処刑されようとしているその時、自身の実力が到底及ばないであろう戦場に乗り込みます。
ルフィの戦いのような派手な出来事は僕らの人生においてはそうはありません。だけど、僕らはみんなルフィと同じで物語の主人公となれることを伝えたい。誰かの人生の脇役なんかじゃなくて、自分自身の人生を歩めるのだということを伝えたい。
ではどのように主人公となればいいのか。
そこで登場するのが「足掻くこと」です。苦境に立たされた時、諦めることを選べば楽かもしれない。だけど「足掻くこと」で人生は望む方向に、少しかもしれないけどきっと近づきます。
僕の人生はこれまで正に、誰かの人生の脇役でした。
そんな僕が人生をどこか遠くから傍観して無益に過ごすのではなく、主体的に積極的に行動していいく様子をツイキャスライブやSNSを通して伝えつつ、小説で表現していく。
小説と、現実世界の僕の行動という両輪で、人生が変えられることを示すために今回、クラウドファンディングという沢山の人が参加できる方法を選びました。
illustrated by ヤ
2018年10月公開『夜の花嫁』
「自己体験作家」として自らの後悔をやり直すべく執筆した作品。
〈クラウドファンディングという方法を選んだ理由〉
今回の活動のすべてを通して僕は、何かに迷っている人々が決断するための後押しをしたいと思っています。
僕はこれまで、自身の体験を全面に押し出した小説を書く「自己体験作家」として実名で活動をしてきました。周囲の人々には小説を書いて公開していることを公言してきました。
それによって謂れのない非難を受けることも少なくありませんでしたが、しかし、それ以上の人々が僕の活動を見て「自分もやってみよう」と好きなことをやり始めたのです。
「人は親しい3人の平均値になる」とよくいいます。だからこれまで親しい人々に影響を与えてきたように、このクラウドファンディングを通して僕はより多くの人々の夢や目標を応援したいと考えています。
そのために皆さんの親しい人になるべく、クラウドファンディングの期間中で僕のすべてを曝け出していきます。
すべてを曝け出した暁には、僕が皆さんにとっての友人になるだろうと思っています。そしてまた、僕という人間のすべてを知ることで僕の小説は、これまで皆さんが読んできた物語とは異なる意味や力を持つと信じています。
photo by tuna
〈最後に〉
今回のクラウドファンディングは、僕が小説を書きそれを出版するということで終わるものではありません。
僕が日々どんな活動をしているか。どんな考えで小説を書いているのか。どんな過去を持っていて、これからどんな未来を築いていきたいのか。
それらをSNSやツイキャス、第3者の書く記事によって皆さんに知ってもらいつつ、また皆さんにもSNSやツイキャス、そしてクラウドファンディングによる支援から参加していただくことで完成します。
一連の活動に参加したすべての人々が「自らの人生を選び取る」ことができる。最終的にはそこが、達成目標です。決して自費出版をすることがゴールではありません。
この目標を達成できるよう、僕は出版までの間の活動で皆さんの背中を後押しして、また背中を押してもらいたい。そして最後に、出版した小説によって皆さんが実際に「自らの人生を選び取る」。そんな未来を夢見ています。
ここまでの文章、そしてこれまでとこれからの活動を見て少しでも興味が湧いた方。良いと思ってくださった方。
是非とも今回の活動への支援をよろしくお願いします。
photo by tuna
〈これまでの活動〉
2009年12歳当時、小説執筆を開始
2016年千葉大学文学部入学
2017年手書きでの掌編小説を執筆、公開
2018年映像作品『全き世界』を製作、公開
同時に原作となった小説『全き世界』/掌編集『あの夜は明けていく』を計約100冊販売
2019年5月掌編集『僕の月』を製作 、販売
これまでに掌編小説や短編小説を多数公開し、延べ約2万人が閲覧
現在もWebサービス「note」にて小説を販売も行っている。
〈スケジュール〉
2019年9月4日(水):クラウドファンディング開始
同10月20日(日):クラウドファンディング終了
同10月31日(木):出版予定小説完成
同11月1日(金):表紙依頼
同12月1日(日):入稿
2020年1月24日(金):小説発送
同2月2日(日):出版記念イベント
※都内にて開催予定。詳細は年内中に発表。
〈内訳概算〉
製本費:40万円
装丁費:5万円
広告費:3万円
※推敲作業中につきページ数の変動し、また製本会社について選定中のため変更の可能性有り。
〈メンバー〉
齋藤 迅 … 著者
西村 亮哉 … 本企画に関するマネージャー/シンガーソングライターとして活動中
滝口 景太郎 … 編集者/千葉大学文学部在籍
tuna … プロジェクト全体のビジュアルデザイン担当
最新の活動報告
もっと見る短編小説『川底から遠く』の公開について
2019/10/04 19:30短編小説『川底から遠く』「自らの人生を選び取るための小説」を出版したい。 そうは言ったものの、本企画を見た皆様は僕がそもそもどんな小説を書くのか。この作家に投資してもいいものか。 不安に思っているのではないかと思います。 そこで今回、参考までに公開した短編小説のURLを掲載させていただきました。 約14,000文字で10分から15分もあれば余裕を持って読み切ることのできる作品です。 こちらを参考として是非ご支援をお願いできればと思います。 以下作品紹介です。短編小説『川底から遠く』ーー LINEの送り主は元カレだった。 ユウイチという名前の少年。わたしと同い年で、わたしの初めての恋人で、高校生の頃に付き合っていた人。わたしたちは同級生で現在東京芸術大学に通う依藤、という少年の展覧会で偶然再会したのだった。ーー 突如届いた元カレからのLINE。 中学時代の友人の元への訪問。 思いがけず多くの「過去」と向き合うことを強いられた主人公茉奈は、元カレとの思い出や、旧友の夏帆との交友から自身の不安と向き合う。 進学、受験、転居、就職、転職、そのほか多くの「変化」を目の当たりにし、不安を抱える皆様にこそ是非読んで欲しい作品です。 最後まで読んでくださりありがとうございました。 支援の方も是非よろしくお願いします。 もっと見る
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