みなさん、こんにちは!
私たちは「アクセスインターナショナル」という、東京にあります小さな出版社です。
私たちの会社は、「持続可能な社会」をコンセプトに、父親向け育児雑誌や、自然エネルギー・農業などのライフスタイル&ビジネス誌を制作しています。
平たく言えば、「地球環境や社会にとっていいことを広めたい!」という思いで本やwebサイトを作っています。
今回のクラウドファンディングで、私たちがみなさんにお願いするのが、
「新しい林業メディア『FOREST JOURNAL(フォレストジャーナル)』の制作費の一部をご支援いただきたい」ということです。
子供の頃、夏休みにおじいちゃんと一緒にカブトムシを捕まえた懐かしい林。
授業中、校舎の窓から遠くに眺めた森の木立。
木漏れ日の中、家族でトレッキングを楽しんだ旅先の森林。
多くの日本人にとって、森林はとても身近で、安らぎを与えてくれる場所です。
都会に住んでいる方々は、日常生活で森林や林業に触れる機会は少ないと思います。
でも近い将来、森林や林業が、みなさんの生活の糧になる可能性があるかもしれません。
20年後、30年後には、都会から田舎へのUターン・Iターン移住者が増加。
その時に、多くの地域で林業が主要産業にまで成長し、地域活性に大きな役割を果たすことが期待されているのです。
美しい自然を守りながら、地域コミュニティを活性化させることができる、そんな夢のような未来を現実にする力が、林業にはあります。
Stephane Bidouze/Shutterstock.com
なぜこの時代に私たちは新しく林業フリーマガジンを創刊し情報発信を行いたいのか、
ですが、そのためには、
森林や林業が地球環境のためにいかに大切な存在であるか
についてお話しなければなりません。
2017年1月に国連森林フォーラム(UNFF)が採択した「国連森林戦略計画2017-2030」では、森林の活動がSDGsの17目標のうち14目標の達成に寄与することが示されました。
例えば…
目標15:陸の豊かさも守ろう(Life On Land)
目標13:気候変動に具体的な対策を(Climate Action)
└CO2を吸収する森林の機能から
目標6:安全な水とトイレを世界中に(Clean Water and Sanitation)
└水源を保ち、水質を浄化するといった森林の働きから
目標7: エネルギーをみんなに、そしてクリーンに(Affordable and Clean Energy)
└木質バイオマスの有効活用
など、森林・林業を守ることで、たくさんの目標が達成されます。
つまり、森林や林業の保全は、地球環境の保全と切っても切り離せないものなのです。
そんな林業ですが、実はこれまで日本では、あまり人気の高くない産業でした。
収入が安定せず、しかも山の中での危険を伴う林業は、後継者が減り、従事者の高齢化が進んでしまい、今でも多くの人が、林業に対してあまり明るいイメージを持っていないように見受けられます。
でも…
“日本の林業の未来は明るい!”そう思わせる根拠を並べてみました。
①適齢期を迎えた森林が増加
国土に占める森林の割合が70%近い日本は、世界でも有数の森林大国です。
実はいま、戦後に植林されたスギやヒノキの半数以上が利用期を迎え、国産材活用という林業活性化の機運が高まっています。
木材自給率も上昇を続け、2017年には過去30年間で最高水準となる36.2%となりました。
②重機やソフトウェアなど先進製品・技術の普及
最近では、林業先進国のフィンランドやスウェーデンなどから、最新式の重機や生産管理ソフトウェアを取り入れ、機械化・IT化することで、大幅に生産性を向上させている林業経営者も増えてきています。
今回私たちが制作する新メディアにも、国内外の先進的な製品・技術をはじめ、ドローン、AI、ロボット、ICT/IoTといった次世代テクノロジーの情報を掲載し、利用促進を図ることで、「3K(きつい、汚い、危険)職場」と呼ばれてきた林業の現場を、少しでも変えていくことができればと考えています。
③林業の新しい形態の登場
採算性と環境保全を両立させる持続的森林経営である「自伐型林業」や、農業や飲食店経営、スポーツインストラクター、カメラマンなどとの「複業」スタイル、木材を活用した製品づくり・販売を行う「6次産業化」など、林業の働き方も多様になりつつあります。
また、間伐材などを木質バイオマス(木材を原料とする再生可能エネルギー燃料)として利用する地域もあります。
④行政や法律・制度の後押し
行政も林業の担い手確保のために様々な取り組みを行っています。
林野庁の「緑の雇用」事業は、林業事業体に採用された人に対し、講習や研修を行い、キャリアアップを支援する制度。未経験でも様々な技能が身に付けられます。
また、2019年4月1日に施行された「森林経営管理制度」も追い風に。
経営管理が行われていない森林について、市町村が仲介役となり、森林所有者と林業経営者をつなぐシステムを構築。担い手を探します。
林業経営に適していない森林については市町村が管理し、林業経営に適した森林を、意欲的な林業経営者が管理することで、生産性の向上が見込めます。
上記のように、林業を取り巻く状況はかなり変化しつつあります。
私たちは、このような林業の現状や、新しいツール、ソフトウェア・ハードウェアなどの情報を、いち早く林業従事者や林業に興味を持つ人に届けたいと考えています。
私たちはまず、「フォレストジャーナル」のwebサイトを立ち上げました。
そして次に取り組んでいるのが、私たちが精魂込めて取材し集めた最新の情報やアイデアを、紙媒体であるフリーマガジンに編集して発行すること。それを、次世代を担う林業従事者5万人とフォレスター1千人へ直接無料でお届けする事に、大きな意義があると信じております。
これが、私たちが紙媒体にこだわる理由です。
Purino/Shutterstock.com
なぜクラウドファンディングなのか、単刀直入に言えば、フリーマガジンを印刷および配送するには莫大なコストが発生します。
理念に共感していただいた企業様より協賛を一部いただいておりますが、創刊号のため、まだサポーターの方が足りていない状況です。
資金不足ではありましたが、林業で地域の活性化を実現させるために、どうしてもこのメディアをつくりたい!
私たち編集部の強い思いから、今回、クラウドファンディングでスポンサーを募ることになりました。
今回、9月発行予定のフリーマガジン3万部の配送費に、50万円ほどかかります。
みなさまには、その配送費をサポートしていただけないだろうか、と考えております。
過疎化しつつある日本の地域の未来を担う多くの林業従事者の方や、これから林業に参入しようとしている方、みなさん夢の実現のお手伝いを、微力ではありますが私たちにもさせてください!
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森林ジャーナリスト 田中淳夫さんからもコメントをいただきました!
林業界には、いくつかの業界誌や専門誌がある。ただ、いずれも日本の業界内部にしか通じない記事内容だったり、研究論文に近い報告が多い。もっと世界的な視点で林業を捉え、新たな動きに目を配ったもの、そして可能なら今風のデザインで紹介してくれる媒体はないか、と思っていた。
そこにフォレストジャーナルの創刊を知った。なにやら全項カラーで、海外取材も行っているらしい。期待させるではないか。今後の林業界を考えると、異業種にも関心を持ってもらい、交流することは欠かせない。この雑誌が、そのきっかけを生み出すことを願いたい。
森林ジャーナリスト 田中淳夫氏
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私たちの理念に賛同してくださった林業従事者の方や関係者の皆さま、またこれをきっかけに森林や林業に興味を持たれた方がいらっしゃいましたら、ぜひフォレストジャーナルへのご支援をよろしくお願いいたします!
最新の活動報告
もっと見る林材ライターの赤堀楠雄さんより、応援メッセージが届きました!
2019/10/10 17:40森林・林業・木材・木造住宅の問題に精通した林材ライターの赤堀楠雄さんより、応援メッセージが届きました!==================「フォレストジャーナル」のスタートにエールを贈ります。林業はマイナーな産業だと思われていますが、それでも日常的にさまざまな情報があふれ、そこで働く人たちの数だけ思いもあふれています。それらをすくい上げて発信するメディアがもっとあればと思っていました。それは、林業に従事する人たちが自分の仕事の意味を見出すのにきっと役立つはずだからです。そして、林業のことをもっとたくさんの人に知ってもらいたい。今の林業にはもちろん、たくさんの課題がありますが、森を相手にする大切な仕事であり、魅力もあります。林業を知り、関わりを持ってくれる人が増えれば、それは私たちの未来に必ずプラスになります。林業の世界を広げ、より良い未来を招き寄せるメディアになってほしいと願います。林材ライター 赤堀楠雄================== 赤堀さん、温かい応援メッセージありがとうございました!ご期待に添えるよう、そして、読者のみなさんのお役に立てるようなメディアづくりに励みます! もっと見る
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