◆ごあいさつ◆
株式会社スプリング、代表の立花佳代です。
長年インド北部の小さな村でアクセサリーを作り続けてきた私たち。今度はインドの女性たちを支援するプロジェクトを立ち上げる運びとなりました。これは女性たちの高い技術力を活かしたビジネスで、世界基準の社会的目標であるSDGs(持続可能な開発目標)の達成を目的に、村の発展や女性の就労支援、を応援するものです。
インドの村ではまだ差別や昔からの習慣で自由がなくと将来が見えない辛い人生を送っている女性がたくさんいます。
このプロジェクトは子供のお絵かきをそのままビーズ刺繍にするカスタムメイドや、お客様のネームをビーズでカスタムしたスマホケース、今を生きる女性たちを応援するシンボル(ブランドストーリーのアイコン)として、トラ、サル、ゾウ、水牛の4体のアニマルキャラクターを作りステッカーやバッグにして販売します。
今回のリターンにはインドの天然石や村で作ったアクセサリーもご用意しました。
デザイン性も技術力も高い商品ばかりです。大切なお子さまの絵をアートとして永遠に残してあげたい方、手づくりのアクセサリーやバッグを購入したい方、それが遠い貧しい村で暮らす女性たちの支援になります。ぜひご協力ください。
またこの活動を通して私達の豊かさを支えてくれている人たちが地球の裏側にいることを知ってもらいたいと思っています。
今回のリターンにはアクセサリーとそのキャラクターたちのグッズをご用意しました。
普段私たちのアクセサリーを愛用してくださっている方々も、そうでない方も、ぜひ応援していただけると幸いです。
国境も、言語の壁も、貧富の差もない。
だれもが幸せに暮らせることを祈って…
これが、弊社のブランドコンセプトです。単なる「モノ」だけでなく、すべての女性を輝かせるための「コト」も合わせて提供しています。
◆資金の使い道◆
このプロジェクトで支援していただいけた30万円で彼女達の技術向上の為に外部から講師を招き新なに技術習得を計画しています。
彼女達が自立に向かい、また自分達で選ぶ人生の選択肢を作るための小さなサポートです。
その授業の光景や女の子の感想は追ってホームページでご紹介します。
◆インドとの出会い◆
はじめに、ブランド誕生のきっかけとなった私とインドの出会いについてお話しさせていただきます。創業当初はアクセサリーを中心に海外のファッション雑貨などを販売していたのですが、他社との差別化はずっと頭の片隅にありました。
「他社がやらない事を、やれない事をしないと会社は残らない。インドの細かい刺繍やガラスビーズを使ったクオリティの高いアクセサリーが作れたら絶対武器になる!」
そう思った私は、すぐにいくつかのインドの会社に飛び込みで連絡をし、その中で返事をくださった会社の方をつてに、単身インドに飛んだのです。それが14年前のお話で、私とインドの最初の出会いでした。
▲当時は作業も屋外でした。
最初の訪問で、デリーから車で3時間ほど走った北部の村を、いくつか紹介していただきました。
そこでは、貧しいながらも、刺繍が得意な村やガラスビーズが得意な村、といったように、村に代々受け継がれている伝統手工芸で家計を支えている女性たちと出会いました。
それらの村から生み出される伝統手工芸の熟練の技と、日本のトレンドをおさえたデザインや品質を融合させたのが私達のブランドです。
▲インドの村の技術を生かしたピアス
途中日本のクオリティーに届かず何度も諦めそうになりましたが、その度にもう少しだけ頑張ろうと言い聞かせ、現地とも話し合い数え切れない訓練を重ねておかげさまで誕生から約9年間、他には真似できない魅力を持ったアクセサリーブランドとして多くの女性たちからご支持をいただいけるほどになりました。
◆インドの村の女性たち◆
少しずつ進歩しているとはいえ、私たちの商品の作り手たちがいる村々は、いまだに文明社会からは程遠い場所です。
インドに通い始めて数年たったころです。予定よりも少し遅れてある村に到着しました。
もう日が暮れてしまい電気のない村は真っ暗。
それでも日本からはるばる来た私を笑顔で迎えてくれました。
野原に屋根と柱しかないお家に女性達は寝床に入ってペチャクチャおしゃべり。
一人の中年の女性に尋ねました。
幸せですか?
満面の笑みで
「とても幸せ!こんなにたくさんの家族と一緒に暮らせておしゃべりしながら寝床に就けるなんてとても幸せよ。」
同じ質問を同年代日本女性に聞くとどうだろう。多分不満を語る人がほとんどだろう。
物質的な豊かさは幸せの基準にならないと実感しました。
でも 電気、水道、ガスなどのインフラが十分に整っていない現実は不幸な現実ももちろんもたらします。
トイレが無いことによって起こる犯罪や病気は大きな社会問題になっています。日本では考えられないようなことが、インドでは今もなお起こり続けているのです。
明け方、女の子達は用を足しに人気のない野原にでかけます。
それを狙ってレイプされそれを苦に自殺に至ることもあります。
また先日村の人からこんな話も聞きました。
「19歳のお母さんが、先日3人目の子供を出産時に亡くなった…」
村では、女性たちは18歳くらいで親が決めたいいなずけと結婚し、出産をします。もちろん恋愛経験などありません。
この19歳で亡くなってしまった女性のお話は、決してこの村では珍しいことではありません。10代で立て続けに出産する女の子達。慢性的に栄養がとれていない体で何度も出産することに体が耐えれないのです。無理がたたり妊娠中や出産後、息を引き取る女性たちがこの村でも毎年何人かいるのです。
大家族で自然の中で暮らす幸せと差別と貧困から生まれる不幸、、どちらも同じ国で起きていることです。
◆モノづくりができること◆
もっと安定的に彼女たちに働く機会や場所を作りたいと考え近隣の村で点在していた作業場を集約した工場を作り始めました。
仕事をお願いするための作業場を確保することも、彼女たちにとっては大きな前進です。着工から4年になりますが、一階部分はほぼ完成、二階三階と徐々に建築が進んでいます。アクセサリーと同様、工場はすべて手作りです。
工事をしながら作業もしています。工場を訪問すると、作業中の女性たちはいつも笑顔で迎えてくれ、私を手まねきして自分達の手作業を誇らしげに見せてくれます。
私達は日本のお客様だけではなく、作り手の女性も幸せにできる存在でもあったこと、に気づきました。
◆私たちができること
もっと現地で生産できるものを増やして安定的に雇用を続けていきたい。
工場をもっと充実させて職業の訓練の場所も整える環境をつくりたい。
基礎的な教育を受かさせて妊娠、出産から体を守る基本を学ばせたい。
◆プロジェクトの見据える未来 〜SDGs達成の道しるべとして〜◆
このプロジェクトはゴールではなく、スタートです。
「SDGs」という言葉をご存知でしょうか。
日本語では「持続可能な開発目標」の略称として知られ、2016年より2030年までの目標として国連で採択されたものです。
私たちは14年にわたってインドと向き合い、地域の方々と共に歩み、真摯にものづくりをしてきました。
スプリングはこれまでの経験をベースに、このSDGsを活用して、「持続可能な世界」に向き合う輪を広げていきたいと思っています。
「今回のプロジェクトで商品を購入いただいた方は、自然とSDGsの取り組みの一員として役割を果たすことができます。興味はあるけれど何をやったらいいかわからない、といった方々も気軽に参加することができるのです
また、本プロジェクトを皮切りに、様々な方々や企業様と連携し、少しでも多くの方がインドのことや、「持続可能な世界」のことを考え、発信する輪を広げていただけたらと思っています。
「今を生きる女性を輝かせる」
国境も、言語の壁も、貧富の差もない。
だれもが幸せに暮らせることを祈って…
ぜひ、ご支援をいただけますと幸甚です。
どうぞよろしくお願いいたします。
立花佳代プロフィール
神戸三宮・高架下のパンスト屋の長女として生まれる。
大学卒業渡英。帰国後、結婚し、27歳で一歳の子供を抱えて離婚。
コツコツ貯めた200万円で起業。1000本のベルトの輸入から事業開始。
その後、株式会社スプリング設立、2019年現在創業から約20年。
スタッフ14 名のファッション雑貨メーカーへと成長を遂げる。
途中、他社との差別化の為に単身渡印し、インドの貧しい村に心奪われる。毎月60万円送り続けてものづくりの訓練を開始。ハイクオリティブランドへと成長させる。
インドとの関わりがライフワーク。
さらなる村の発展の為にクラウドファンディングに挑戦。
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