実行委員長の松岡です。
千の提灯プロジェクトにまつわる話しを一つさせてください。
一昨年の冬、ベトナムのフエという街に行きました。
元々は王朝だった街で、いまは王朝跡や遺跡を残す、観光地でもありますが、大きなデイリーマーケットがあって生活しやすい街です。
買い物を楽しむためにレンタルしたバイクで街をぐるぐる。
小さな街なので、何度も同じ道を通っては、あっちこっちに行ってました。
王朝と市街地を結ぶ橋を通って、行ったり来たり。
夜になり、お目当のナイトマーケットに行こうと思って、MAPで調べると、何度も通っていた橋のたもとであっているという情報。
気にせず通ってたけど、見落としてたのかなと思いつつ、目的地へ。
やっぱりさっきまでその横を通っていた道やん!
近くにバイクを停めて歩くと、昼にはなにもなかった橋の下に明かりが灯り、露店が並び、ワイワイとした雰囲気が広がっていた。
なにもなかった場所が、人が集まる場所に!
これを演出しているのは、明かりの力だった。
僕はそれに衝撃を受けて、今までやってきた千年夜市が間違っていないことを確信した。
実は、なんでこんなに人が来て賑わっているのか?
の「なんで」に対する明確な答えは無かった。
人気の飲食店が立ち並んでいるから
マーケットエリアが魅力的だから
ステージの音楽・ミュージシャンの力
たくさんの要因があるにせよ、総合して作用しているんだと思っていた。
それを、少しだけ立ち寄ったフエ王朝がヒントをくれた。
暗い夜を明るく照らす光には、凄まじいエネルギーがあり、人はそれに魅せられていくのだと。
たしか2週間ぐらいの旅行を終えて日本に帰り、このことを実行委員のクルーに話したり、一人で考えたりしていて
よし、もっと明かり増やそ!
「千の提灯プロジェクト」誕生です。笑
せっかく千年夜市とか言ってて、日本でやってるんだから、提灯を1000個ってロマンチックでいいやん!みたいな。
しかし、
そこは実行委員の手弁当でやってる千年夜市。
すぐに千個は出来ないから、毎年増やしていく目標にしよう!
当時6年目だったので、600個。
ここから毎年100個ずつ増やしてくなら出来そう。
これまで一度も
助成金や補助金も申請せず(書類とか使用目的とか色々めんどうなので)
これまで一度も
企業スポンサーも先方から話しもらうもの以外は、お願いに行かず(企業の思惑が入ると、思い描いている自由なものが出来なくなるので)
そうしてやってきた千年夜市が6年目にして初めて、提灯の協賛を行いました。
すると今までお世話になった方々や出展してくれる方々、たくさんの友人が灯してくれた光は、思いもよらぬ副産物を生むのです。 「暗かった公園が明るくなって通りやすくなった」
「これだけ明るかったら治安が良くなる」
近所の方や、警察関係者からの声でした。
ただ千年夜市を素敵な場所にして楽しんでもらうために行っていたことが、誰かが助かることにも繋がっていたのです。
僕は小さい頃から祭りや花火大会、イルミネーションがめちゃくちゃ好きで、
そのうち音楽イベント・パーティに遊びに行ったり、開催したりするようになり、人が集まる中に身を置くのが好きで。
紆余曲折あり、回り回って(ここ長いんでまた)
初めて行ったアジア旅行で衝撃を受けた
「夜市」をやりたい!
って、ただその動機だけで
千年夜市をやるようになったけど
それがこんなプロジェクトを目指すことになるとは思いもよらなかったです。
地域活性化といえば大きな話しだけど、福岡・博多に来た旅人が楽しめる場所と、僕らの自由な遊び場をつくりたくてやってます。
それがさらに治安維持にもなっているんだったら
もう迷うことはなにも無く、
10年目の1000灯に向かって突き進むのみです。
長くなりましたが、そんな想いでやっているのが「千の提灯プロジェクト」、そして千年夜市です。
来場いただいた方には分かると思うんですが、みんなが楽しんでいるあの光景には、こういったメッセージは必要無く、ただ楽しんでいただけたらと思っていますので、このタイミングをお借りして書いてみました。
もし、ご賛同いただけることがありましたら、シェアしていただけるだけでももちろん有難いですし、クラウドファンディングに参加して応援いただけたら幸いです!
なにより、今週末もキャナルシティ博多のすぐそば、清流公園にてオープンします。
実行委員一同、苦労しながらも
素敵な場所をつくっていますので、
ぜひ、遊びに来てください!
千年夜市は
旅とローカルの交差点をテーマに、福岡・博多の安心安全な夜の遊び場を、これからもつくっていきます。
今年も応援よろしくお願いします!
松岡まさたか
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https://www.instagram.com/masatakajapan/