こんにちは!吃音のある方に役立つモノを考えクラウドファンディングで資金を募り、無料で配布する活動を行っている、きつねっとファクトリー 代表の原 真琴と申します。
私は幼い頃から「吃音(きつおん)」があります。文の始めの音を繰り返したり詰まったりして流暢に喋ることができない言語障害のことで、吃り(どもり)とも呼ばれます。
2018年10月、吃音のある方に役立つものを考え、クラウドファンディングで資金を募り、当事者に無料で配布する活動を行う『きつねっとファクトリー』を立ち上げました。今回の「電子メモ帳で、口で伝えることに障害がある人に対する障害をなくしたい」は、第1弾プロジェクト「吃音のある人に電子メモ帳を配布したい」で配布した電子メモ帳プロジェクトを、吃音のある人だけでなく同じように口で伝えることに苦しみ悩む方々まで広げ、障害、病気でくくらず、さらに社会を生きやすく変えていこうとするプロジェクトです。
【きつねっとファクトリー】
公式HP https://kitsunet.themedia.jp/
公式Twitter @kitsunetto_fy
公式Instagram kitsunetto.factory
ホームページにきつねっとファクトリーの詳しい仕組みや代表挨拶を載せています。ぜひご覧ください。
2018年11月5日から2019年1月8日、『吃音のある人に、食べたいものを気軽に注文できる電子メモ帳を配布したい』のクラウドファンディングを行いました。
これは、書いたものをボタン一つで簡単に消すことができる電子メモ帳300台を購入し配布するための資金をクラウドファンディングで集め、ホームページのショップから欲しい方に無料で配布するというものです。吃音のある人が飲食店などのお店での注文の際に、口頭注文以外の注文方法(筆談)を気軽に使えるような社会にすることが目的で行いました。
吃音のある人は吃りたくて吃っているわけではないのにも関わらず、人より発話に時間がかかることで、理解のない人から怒られたり、吃りや随伴行動(手を振る、身体を揺らすなど)を笑われたりすることがあります。また、吃音のある人は吃ることを避けるために、本当に食べたいものがあっても言いやすい別のものを注文したり、口頭注文しかできないような店には始めから行かないようにしていたりする人もいます。
吃音は吃ること。
吃ることだけが障害であるはずなのに、吃れない社会のせいで 食べられないものがあります。
吃ること以外のところに障害がある。
この、吃音のある人が置かれている今の状況を変えたいと思い、電子メモ帳の配布を思いつきました。
吃音がありながら喋るのは息が詰まり体力的にも苦しいです。吃音に理解のない人から笑われたり怒られたりすることもあり、精神的にも疲労します。学校や仕事など、喋らなければならない場面がどうしてもありますが、それ以外のプライベートの時くらいは吃音の事を忘れたいです。吃音がありながら日々頑張っているのだから、せめてご飯くらい食べたいものを食べたいです。
吃音がある人と吃音がある人の近くにいる人の中には、吃れば喋れるのだから筆談は甘え、便利なものに頼ると治らなくなる、ひどくなるという人がいます。
将来吃音だと困るような社会なら、社会の方が変わってもいいのではないかと思います。
人の意識が変われば、私たちに対する障害はなくなると思います。
300台の電子メモ帳を全国に配布する。そして一斉に使用する。
みんなが一斉に使用することで、それが普通になる。
電子メモ帳は特別な注文方法ではなくなる。
どこかの誰かも使ってる、どこかの誰かも頑張っている。
そう思えることで、一歩踏み出せる人が出てくるのではないでしょうか。
前回のクラウドファンディングでは、多くのパトロンの皆様にご支援いただき、募集最終日に目標額を超え、578,000円の資金が集まりました。
1か月後、ホームページにて電子メモ帳の配布を始めました。
配布1週間前には新聞にも取り上げられました。
毎日新聞 2018/2/10
Twitter、Instagram、FacebookなどのSNSには、電子メモ帳が届いた報告や使用した報告が次々とあげられました。SNSを見た方や自助グループ等での口コミの力もあり、電子メモ帳は次々と広まり、配布開始から約4か月で300台がなくなりました。
電子メモ帳を使うことで自分に何かあることがばれてしまう
吃らなかったり時間をかければ言えることがあったりするため、使うことに罪悪感がある
という理由から、プロジェクト企画時は、吃音を表に出すことに慣れている人が趣旨に賛同し使ってくださると思っていましたが、実際に受け取った方には、予想以上に今まさに困っている方々の割合が高かったようで、やはり抵抗があり、なかなか使用に踏み出せない方も多くいらっしゃるようでした。
今の現状は、電子メモ帳が気軽に使える社会になることを望む人の数が、その社会を作るために動ける人の数を上回っている状況になっています。
そこで今回、さらに電子メモ帳を追加し、一緒に動ける仲間を増やすとともに、今電子メモ帳を持っている人が使いやすくなるようにしていこうと考えました。
台数が増えれば使ってくださる方は増えます。
今まで使えなかった方は以前より使いやすくなります。
〔詳細〕NEWYES/4.5インチ液晶/131mm×84mm×7mm/白/タッチペン付属/ボタン電池内蔵
市販の全機種対応手帳型スマホカバーにおさまるサイズです。
↓私の電子メモ帳です
今回のクラウドファンディングは、All-in方式です。
All-in方式とは、目標金額に満たない場合でもプロジェクトを実行する方式の事を言います。
今回の目標金額である40,000円にもし満たなかった場合でも、きつねっとファクトリー資金から捻出し、30台の配布を行います。
また、目標金額40,000円を達成しても、プロジェクト募集終了まで支援することができます。
目標金額を越えてからは、支援の額により配布数が増えていきます。
●電子メモ帳購入費
●ロゴシール購入費
●封筒購入費
●郵送費(主にクリックポストを使用、希望により他郵送方法の場合もあり)
※手数料0円キャンペーン期間のためCAMPFIREさんへの手数料はかかりません。
▶︎電子メモ帳
▶︎きつねっとファクトリーロゴシール
〔詳細〕透明シール / 直径30㎜丸型 / モノクロ ローマ字
ロゴシールは電子メモ帳に必ず付きます。
▶︎きつねっとファクトリーロゴクリップ1色ボールペン
〔詳細〕直径約19㎜ 全長142㎝ / 黒インク0.7㎜ノック式
▶︎マルチポーチ ✨NEW✨
〔詳細〕160㎜×100㎜×20㎜ / カラビナ付き / 色 イエロー・ネイビー・ブルー・レッド
電子メモ帳が入るサイズです。
(電子メモ帳のサイズ131㎜×84㎜×7㎜)
英字ロゴマークを白字で印刷する予定です。
▶︎今回限定ピンズ
〔詳細〕
電子メモ帳は、吃音を直接治す道具ではありません。
このプロジェクトは、吃音を知ってもらう啓発ともちょっと違います。
みんなに吃音を知ってもらうのはちょっと大変。
でも、吃音だと知らなくても「こんな人もいる」と受け入れてくれる社会をまず作れたら、私たちは今よりずっと、生きやすくなると思います。
自分と違う人のことを、好奇の目で見ることなく「こんな人もいる」と思えるようになる社会は、他の障害や病気のある人のことだって助けられると思います。
きつねっとファクトリー電子メモ帳プロジェクトのご支援ご協力、よろしくお願いいたします。
きつねっとファクトリー
代表 原 真琴
最新の活動報告
もっと見るプロジェクトがSUCCESSしました!
2019/08/29 09:008月28日(木)深夜2時18分頃、クラウドファンディングを開始して約5時間後、目標金額に設定していました4万円を達成しました!パトロンの皆さん、応援してくださった皆さん、本当にありがとうございました。こんなにも早く達成できるとは思っていなかったので嬉しい気持ちでいっぱいです☆彡本文中にも書いておりましたが、ここできつねっとファクトリーからお願いです。配布する電子メモ帳を増やすため、さらに支援をいただけないでしょうか。次からの支援は、総額に応じて配布できる電子メモ帳が増えていきます。引き続きのご支援どうぞよろしくお願いいたします。きつねっとファクトリー原 真琴 もっと見る
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