▼PRAY▷代表 桂佑輔よりご挨拶
プロジェクトページをご覧いただきありがとうございます。
PRAY▷代表の桂佑輔と申します。
私は、劇団新派にて俳優として活動しながら、演出家・翻訳家として作品を創っています。
PRAY▷は、私が今年旗揚げした新しい演劇ユニットです。
人々の中にある「無限の記憶」を、「紡ぐ、演劇」によって呼び覚ます。
そんな願いを込めた団体名とともに発足しました。
私たちが無限を想像できるのは、
時を超え、海を越えて、
積み重なった記憶があるからかもしれません。
PRAY▷がいざなうのは、この世ならざる無限の小宇宙。
語られなかった思い、忘れられた人々の記憶さえ呼び覚ますような。
なにかを演じることは、その魂に祈ること。
Play like praying(=祈るように演じる)という新しい演劇体験を皆さまに届けるために、PRAY▷は活動を行なっていきます。
昨年10月、PRAY▷の前身となる公演、劇団旅藝人「どん底」(訳・演出/桂佑輔)を上演しました。
方言や小謡、面や白塗りの表現、暗黒舞踏や津軽三味線の生演奏を用いた独自の演出で作り上げた「どん底」は、ありがたいことに大変なご好評を博し、全ステージ超満員という大盛況となりました。
この勢いを失わないうちに、PRAY▷のメンバーはさらなる規模での上演に挑戦しております。
「より多くのお客様に、私たちの祈りを届けたい。」
その一心で、今年、私たちのような小規模のカンパニーにとっては一見無謀ともいえる大作「グリークス」の上演を決定しました。
「グリークス」は、ギリシャ悲劇を題材とした全9時間に及ぶ超大作です。
全3部にわたって構成された本作のうち、今年は第1部「戦争」を11月6日(水)~11日(月)に浅草の劇場にて上演します。
出演者には、演劇界だけでなく声優界、テレビやダンス、音楽など、各方面で活躍するメンバーが集まりました。
新進気鋭のルーキーから、確かな実績をもつベテランまで、老若男女さまざまな才能たちです。
今年4月には大々的なオーディションを実施。多くの新たな出会いもありました。
私、桂佑輔は翻訳・演出・プロデュースを務めます。
翻訳・演出・プロデュースの三つが、団体の中の役割として三位一体となることで、今回の演出に特化した翻訳を構築しつつ、創作に最適な環境を整えることができると確信しております。
小劇場での経験や、新劇の素養、そして劇団新派で学んだことをすべて融合し、「いま、最も日本にささるギリシャ悲劇」を皆様にお届けすべく、奮闘してまいります。
▼このプロジェクトで実現したいこと
今回挑戦する「グリークス」は、全9時間・3部にわたって構成される非常に骨太で重厚な大作です。
たとえば、登場人物は総勢30人となりますが、演劇団体の旗揚げ公演としてこれだけの出演者に恵まれたことは奇跡的でした。
また、ギリシャ悲劇が有する世界のスケールは、現代に生きる我々にとっては想像に余りあるほど広大で強大なものです。
もちろん、私や出演者、スタッフの努力と工夫によって、シンプルかつ壮大な作品づくりを目指しております。
しかし、資金面の不足から、大胆に作品作りへと取り組めない部分があるのも事実です。
また、情熱をもって協力してくれているスタッフに、予算や人員不足の面で負担をかけてしまっていることも、非常に心苦しく感じております。
同じ志のもとに集ってくれた仲間たちに、より安心して創作に取り組んでもらいたい。
今回の公演を、それぞれの未来へ繋がるステップとして価値あるものにしたい。
こういった課題の達成は、創作に集中できる環境を改善することにも繋がります。
それは結果として、さらにパワフルな作品をお客様に提供できることにも繋がると確信しております。
今回は、上記のような現状についてご支援をいただくというかたちで、皆さまのお力をお借りできればと思っております。
具体的には、ご協力いただいた資金を、
★公演映像の録画スタッフの手配および公演DVDの製作
★衣装/小道具の充実
★その他、稽古場や劇場における運営のための諸経費
などに使用させていただきたいです。
公演映像を録画し、DVDを作成することには、以下のような価値があると考えております。
まず、今後のPRAY▷の公演にお越しいただいた方、または本公演を気に入ってくださったお客様に、過去作品のアーカイブという形で公演をお見せできること。
上記に加えて、過去の作品の記録を保管することは、今後、団体を継続し発展させていく上でも非常に重要なことだと捉えております。
また、公演終了後、出演者やスタッフたちの「仕事の成果」として、映像記録を持ち帰ってもらえることも非常に意義のあることです。
たとえば、まだキャリアの少ない俳優であれば、自身を売り込むときに過去の演技の参考記録を所有することで、それをポートフォリオとしてクライアントに持ち込むことができます。
こういった目的を達成できるクオリティの録画・制作環境を用意するため、ご支援をお願いしたいです。
また、「グリークス」を上演するうえでネックとなるのは、衣装/小道具費です。
多くの出演者が必要な「グリークス」では膨大な数の衣装および小道具を用意しなければなりません。
ひとつひとつの衣装と小道具に捻出できる予算が増えれば、作品をよりダイナミックなものにすることができます。
また、我々のように小規模な演劇団体においては、衣装や小道具の一部を劇団員や出演者の持ち寄りで用意することも珍しくありません。
本番期間中の衣装小道具の管理やケアを、出演者本人に任せてしまうケースも多いです。
カンパニーの皆は嫌な顔もせず、こういった雑務に協力してくれます。
しかし、出演者には自身の本来の仕事である「舞台に立つこと」に集中してもらいたい。だからこそ、本来であれば解決するべき問題であることも事実です。
こういった課題は、
・衣装小道具の購入数の拡充
・本番付きの衣装小道具スタッフの手配
によって、解決が可能です。こちらも、ご協力いただいた資金で実現したいことのひとつです。
以上に述べましたことや、稽古場での創作環境や劇場でのお客様の観劇環境の向上のための資金として、計80万円を目標にご支援を募らせていただきます。
なお、本プロジェクトはAll-in方式で実施します。
目標金額に満たなかった場合も企画は実行し、ご支援いただいた皆様には必ずリターンをお届けします。
▼資金の使い道
今回ご支援いただきました資金は、公演にまつわる一切の経費およびリターン製作のための一切の経費といたします。
具体的には、
★公演映像の録画スタッフの手配および公演DVDの製作
★衣装/小道具予算の補填
★その他、稽古環境や観劇環境の向上
などの実現のために使用いたします。
なお、必要な金額を上回る資金が集まった場合は、来年度の開催を予定しております「グリークス第2部」(仮)の上演資金とさせていただきます。
▼リターンについて
1,000円〜100,000円の金額の幅で、全7種類のリターンをご用意いたしました。
本公演へのご来場が難しい方にもご支援いただけるコース、
出演者のファンの方に喜んでいただけるコースや、
良席でのご観劇を確約するコースなどがございます。
【数量限定】のものもございます。
詳しくは以下の表やリターン一覧をご覧いただき、ご検討ください。
〜ご支援いただく際のご注意事項〜
※すべて税込み、送料込みの価格です。
※お申込みいただいたあと、ご支援者様からのご返信が必要なメッセージをお送りする場合がございます。必ずご確認ください。
※一定の期間ご連絡がとれない場合、リターン獲得の権利を放棄したとみなす場合がございます。
▼公演概要
公演名 : PRAY▷ グリークス 第1部「戦争」
編・英訳 : ジョン・バートン、ケネス・カヴァンダー
翻訳・演出 : 桂佑輔
公演日 : 2019年11月6日(水)〜11月11日(月) ※全10ステージ
会 場 : 浅草九劇(東京都台東区)
チケット料金 : 4, 500円(全席自由)
チケット発売日: 8月中旬予定
出 演:
斉藤レイ 石毛翔弥 やまうちせりな 桐山浩一 葛城七穂
泉関奈津子 菅野貴夫 野村龍一 / 長谷川稀世 他
▼最後に
「グリークス」は、珠玉のギリシャ悲劇9本を、総上演時間9時間超の戯曲として編集した作品です。
タイトルの和訳通り、「ギリシャ人たち」という主題で荘厳な大河ドラマにまとめた超大作です。
第1部のみとはいえ、我々のような旗揚げ直後の団体が、しかも100席規模の小劇場で上演することは、正直に申し上げると無謀という他ありません。
作者は、ギリシャ劇が、戯曲そのものは豊かであるにも関わらず、上演様式が古くなりすぎて心に刺さらないことを嘆いていました。
「私たちの伝統の中で成立させたい(中略)私たちはギリシャ人でなく私たちなのだから。」という信念のもと、9本のエピソードを厳選し、今日の世界にフィットするよう再構築したのです。
数千年前、嵐のなかに訪れる凪のような平和の中で、祝祭の日に人々が演劇をみて幸福を願う...... 。
ここ2019年の東京で、日本の風土に育まれた演劇のやり方を使い、この時間・場所で、この戯曲を成立させたい。
PRAYの設立趣旨はご覧いただいた通りですが、まさにその趣旨にかなう、偉大な作品です。
このたびの趣旨にご賛同いただき、俳優・スタッフともに素晴らしいメンバーが集まってくれました。
そもそも上演すること自体が非常に困難なこの大きな作品を、俳優の息づかいまで全て感じ取れるような規模の小劇場でご覧いただくことは、お客様にとって、忘れられない濃密な体験となるでしょう。
どうぞ我々の挑戦を、何卒ご支援くださいますよう、宜しくお願い申し上げます。
PRAY▷代表 桂佑輔
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