◯はじめに
はじめまして。「ミーツ・ザ・福祉」実行委員会です。この写真に写っている以外にもたくさんのメンバーがいて、みんなで一緒に企画運営をしています。
今年で3年目になる「ミーツ・ザ・福祉」ですが、今回、より学びを深めたりつながったりする機会をつくりたいとの思いから、新しく「サミット(シンポジウム)」を企画することになりました。それに関連して、クラウドファンディングに挑戦いたします。
◯ミーツ・ザ・福祉って?
「ミーツ・ザ・福祉」は、簡単に言うと「障がいのある人もない人も一緒になって楽しむことのできるフェスイベント」です。
障がいのあるなしに関わらずたくさんの出会い(ミーツ)が生まれる場になれば、そしていろんな「やってみたい」が実現できる場になれば、との思いで開催しています。
「ミーツ・ザ・福祉」は、毎年一度、兵庫県尼崎市で開催されており、2018年(11月10日実施)は4,000人を超える参加者で賑わいました。
イベントではさまざまなブース出店(60店舗以上)やステージパフォーマンス、体験コンテンツなどを楽しむことができ、大人も子どもも一日中遊ぶことができます。
もちろん、イベント当日だけでも楽しんでいただけるのですが、「ミーツ・ザ・福祉」は企画のプロセスから関わっていただくこともできます。わたしたちとしては、むしろ面白みはそうやってみんなでつくりあげていくことにあると考えています。
半年前から実行委員会(オープンミーティング)を開催。だれでも参加できる場づくりをおこなっています。
今年は障がい特性を活かすことのできる「ミーツ脱出ゲーム」や、障がいのある人もない人も「芸人」になることのできる「ミーツ・ザ・新喜劇」、夜空を彩る花火大会をみんなでつくろうという「ミーツ・de・花火」という企画などもあります。
手づくりの花火大会は200名程度の参加者で賑わいました。
このように今では「ミーツ」という言葉に思い入れが集まり、「派生企画」もたくさん行われるようになっています。
◯障がいがある人もない人も一緒につくる「ミーツ・ザ・福祉」
障がいのある人もない人もプロジェクトリーダーをしたり、サポーターに回ったり。司会をしてみたり、受付をしてみたり。だれもが主役にも裏方にもなれる、というのが大切なことだと考えています。
みんなでつくりあげていくと、いろんな対話や関わりが生まれます。
たとえば、「イベントに参加して困ることはありますか?」という質問に対して、聴覚障がいのあるメンバーから「行くと必ず困ることがあるから行かない。だから困らない」という答えを聞いたり。
視覚障がいのある方からは「提供されることや参加することはあったけど、自分たちでつくりあげていくことは初めて」という話を聞いたり。
いつもオヤジギャグを披露してくれる鈴東くんは筋力が衰えていくSMA(脊髄性筋萎縮症)という病気があるし、みんなを優しく見守りつつ、時にカツを入れてくれる村ちゃんは脳性まひという障がいがあります。
※すずちゃん(鈴東くん)写真
※むらちゃん(村上さん)写真
みんななんらかの障がいや病気があっても、それぞれがひとりの「人」です。
そうやって、障がい者や健常者というくくり方ではなく、ひとりの人として出会っていく機会をつくることで、見える世界や感じられることが変わってくる。
ミーツ・ザ・福祉は、そういった未来・風景をつくるために開催されています。
だけどイベントは、あくまでも非日常。
わたしたちはそれをつくりあげるプロセスをともにすることで「知り合い」になり、「友達」になり、「仲間」になっていく。そうして、日常の風景をゆるやかに変えていく。そんなことを楽しみながらやっています。
とあるメンバーが言ってくれたことがあります。それは、いわゆる障がいや病気のあるメンバーからではありませんでした。
「ミーツの場では自分らしくいられる。それは関わるみんながそれぞれの『ちがい』を大切にしようとしているからだと思う。こうでないといけない、ああならないといけないではなく、今ここにいること自体を尊重し、大切にしてくれているように感じる」と。
障がいのある人にとって、使いやすいもの、居やすい状況、暮らしやすいまちは、きっとだれにとってもそうなのかもしれません。
◯今回のミーツ・ザ・福祉
これまで2回開催してきて、大いに盛り上がった「ミーツ・ザ・福祉」。今回、新しい企画を行うため、クラウドファンディングに挑戦しています。
それが「福祉の人材(全国のさまざまな実践事例)が集まるサミット・シンポジウムを開催したい!」というものです。
これまで「ミーツ・ザ・福祉」においては、マーケット・フェスの要素はあったのですが、他の地域の先進的な事例を共有するような学びの機会はありませんでした。今回、全国から先駆的な事例や取り組みをしているゲストの方々をお招きし、みなさんと一緒に考え、つながる場をつくりたいと思っています。
とても学びの深い場になると思いますので、関心のある方はぜひお越しいただきたいと思います。
ゲストとしてお越しいただくみなさんから、応援のコメントも寄せていただいています!少しご紹介させてください。
◯応援メッセージ
・中富紗穂さん 株式会社UNLOOF代表 より
「ミーツ・ザ・福祉」の話を聞いた時、なんてカオスでなんて面白そうなんだと速攻で心惹かれました。 障がいにまつわる仕事をしていてもしていなくても、心から楽しいと感じる気持ちは何より大切だと思っています。 文章に何度も出てくる「みんなでつくる」の「みんな」に、ぜひ一緒に加わりましょう!絶対楽しいです!
・松田崇弥さん 株式会社ヘラルボニー代表 より
ぼくの兄は自閉症だ。小さい頃から身近な存在だから、福祉施設にいくことは微塵も緊張しない。けれど、海外の方と話をするのは緊張する。なぜなら、ぼくは英語が話せないから。 心の中には、誰しもボーダーがあると思う。いつの間にか引いている一線があると思う。 ボーダーを超えてみようと踏み出すことは、勇気とパワーが要る。心の準備も要る。誰しもが、未知な空間は緊張する。そして、すんごく面倒くさい。 でも、踏み出さなければ、人生はきっとつまらない。「ミーツ・ザ・福祉」、新しい景色に踏み出すには、きっともってこい。ぼくも、最近は海外の方と話せるようになりました。
・菊永ふみさん 一般社団法人異言語Lab.代表 より
障がいのある人もない人も、言語や文化が異なる人も、「あんなことこんなことできたらいいな」の場を、自らの手で仲間とともに創る。その場で様々な方々とつながり、輪が広がっていく。「ミーツ・ザ・福祉」はワクワクする未来を自らの手で掴める場だと思います。参加すれば、日常生活でも一歩前へ踏み出せる自分になれるでしょう。私もみなさんとの関わりを心から楽しみにしています。
◯「ミーツ・ザ・福祉サミット!2019」について
イベントの詳細はこちら。まだ未確定な部分もありますが、全体像や流れはおおよそ決まっています。
《ミーツ・ザ・福祉サミット!2019》
▷日時
2019年11月10日(日)10:00〜20:00
▷場所
百合学院高等学校
兵庫県尼崎市若王寺2-18-2
アクセスマップ:http://high.yuri-gakuin.ac.jp/about/access/
▷ゲスト・松田崇弥さん 株式会社ヘラルボニー代表
・大山真司さん NPO法人Lanka代表
・中富紗穂さん 株式会社UNLOOF代表
・首藤義敬さん 株式会社HAPPY代表/はっぴーの家ろっけん
・秋本可愛さん 株式会社Join for Kaigo代表/KAIGO LEADERS
・菊永ふみさん 一般社団法人異言語Lab.代表
and more...
▷タイムスケジュール
10:00〜 オープニング・チェックイン
10:30〜 セッション①「障がいのある方の表現とクリエイティブ〜「福祉的購買」を超える仕組みをデザインする〜(仮)」
12:00〜 ランチタイム
13:00〜 セッション②「『介護』という行為・枠組みのリデザイン〜地域とコミュニティの力をエンパワーする〜(仮)」
14:30〜 セッション③「関係性のリデザイン〜「当事者」と「非当事者」/「支援者」と「非支援者」をにじませる〜(仮)」
16:00〜 振り返り
17:30 クロージング
18:00〜 交流会
20:00 終了
今回、このサミットを経て、より多様な価値観・手法が尼崎にもたらされ、また新しいネットワークが生まれていくことを期待しています。そして、きっとすれができると信じています。
クラウドファンディングでいただいた資金は、以下の内容に活用させていただきます。
・講師謝礼(旅費交通費含む)
・会場費
・広告宣伝費(チラシデザイン・印刷費等)
・ミーツ・ザ・福祉「読本」のデザイン/編集
→ミーツ・ザ・福祉のつくり方をまとめた読本です。これまでわたしたちが行ってきた活動やプロセスデザインの手法について記載した本となります。ぜひ、たくさんの方にお手にとっていただければと思います。
・当日運営諸経費
最後に「ミーツ・ザ・福祉」のメンバー・鈴東くんの思いを記します。
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ミーツ・ザ・福祉は、ぼくにとって今や居場所のひとつです。
先天性のSMA(脊髄性筋萎縮症)という難病とともに生きてきたぼくは、どこかで障がいを理由に遠慮する人生を歩んできたような気がします。もちろん、遠慮する必要がない場面もありましたが、これまで多くの人と出会う中で、少なからず我慢してきたことや諦めていたことがありました。
だけど、ミーツ・ザ・福祉に参加して、障がいがあるかないかということは「ちがい」のひとつに過ぎないと気づきました。そして自分は自分でいいんだということを改めて感じることができました。もちろん、できないことや苦手なこともあるのですが、それは障がいがあってもなくてもそうなのだと感じるようになりました。
みんなで楽しむためには、お互いを知ることがスタートになると思います。ミーツ・ザ・福祉では、メンバーとの交流の中から自然にお互いを知る機会が生み出されています。
ぼくにとって、そのままの自分でいられるミーツ・ザ・福祉はなくてはならない存在だと思いますし、もっと多くの人に知ってもらいたい、関わってほしいと思っています。
ぜひ、あなたなりの方法で、ミーツ・ザ・福祉を応援してください。よろしくお願いします。
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「ミーツ・ザ・福祉」。「福祉」に出会うきっかけを。
<All-in方式の場合>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
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