・ご挨拶
はじめまして。
このプロジェクトの起案者、「あかほしの会」と申します。
あかほしの会は、崇徳上皇(第75代崇徳天皇、崇徳院、讃岐院)に関心を持ついろいろな分野の人たちの集まりです。
会の創設者は、早川一子です。早川一子は崇徳上皇の真の人物像を和歌から探ろうとして、2012年から日本古典文学、特に平安時代の和歌文学を中心に学んできました。
現在、あかほしの会は崇徳上皇を和歌から迫ろうとする早川を中心に、民間信仰の面から捉えようとする人や、西行法師との繋がりから迫ろうとする人、なんとなく崇徳上皇に関心を持ち、これから学んで行こうとしている若い女性等の数名で構成されていますが、さらに会員を募っています。
崇徳上皇については、いろいろな分野の方々がそれぞれの思いで探求していると思います。そしてそれぞれが、素晴らしい成果も上げられています。
しかし、それぞれの分野の中でのみ固執していることは、もったいないことだとも思われます。
お互いが緩く繋がり合い、分野を超えて交流していく場があれば、互いにさらに良い結果も得られやすくなるのではないか。そのような思いから、この会を立ち上げることにしました。
あかほしの会は会員それぞれが主役となって、今後発展させて行ければと思っております。
あかほしの会について、さらに詳しく知りたい方は、下記のアドレスまでご連絡下さい。
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E-mail: shutokunoin@gmail.com
あかほしの会の、最初のプロジェクトに共感していただければ幸いです。
・崇徳上皇(崇徳院)の和歌集を、電子書籍として出版するのが目的です。
崇徳上皇は、小倉百人一首の第77番目の歌の作者としても知られている通り、その御生涯は和歌とは切り離せません。
現代にまで伝わっている上皇の和歌(御製)を、電子書籍として出版しようとするプロジェクトです。
電子書籍にする理由は、その経費が紙書籍よりも少なくて済むと言うだけでなく、半永久的にネットに保存出来るからです。
崇徳上皇は、ご自身の和歌集を作ろうとした形跡があったことが古典籍に伺われます。しかし、それは叶えられませんでした。また数多くの歌々も、歴史の動乱の中に散逸してしまいました。
現代にまで残っている上皇の歌はわずかですが、それらを末永く保存し、未来に伝えて行くためには、やはり電子の力に依ることが何よりと思います。
多くの方々の真心を戴いて、この電子書籍が出版できれば幸いです。
また電子書籍出版の後には、紙本での出版(POD プリント・オン・デマンド)も予定しています。
・なぜ今、崇徳上皇(崇徳院・シュトクノイン・ストクイン)なのか?
▲崇徳院像『 天子摂関御影』より ▲ 宮内庁三の丸尚蔵館蔵
崇徳上皇は、元永元年(1119年)5月28日、鳥羽天皇の第一皇子として出生されました。つまり今年2019年は 御生誕900年目に当たる記念すべき年です。
また、今を去ること151年前、明治天皇は明治改元直前に、四国讃岐の白峰山陵に鎮座する崇徳上皇の霊を、京都御所のすぐ近くの地に招霊、分祀されました。
それは保元の乱(1156年)によって悲惨な運命を辿られた上皇の霊を慰めると共に、幕末から維新に向けての大転換期に当たって御加護を祈ろうとされた、父帝孝明天皇の遺志を継がれたためです。それが、京都市上京区の白峯神宮です。
日本の歴史の大きな節目に登場された崇徳上皇に、令和の初年に再び光を当てることは意義のあることではないでしょうか。
● なぜ和歌なのか?
和歌、特に短歌は、五、七、五、七、七のわずか三十一音から成っています。しかしわずかな音数と言えども、その一首々々(イッシュイッシュ)には深い重みがあり、詠んだその人の全人格が表れると言っても過言ではありません。
そのような意味から、上皇を探るための最もふさわしい近道として、和歌を取り上げます。
崇徳上皇は、その生涯の中で膨大な数の歌を詠まれたはずです。しかし、その苦難の生涯と、歴史の転変を超えて現代にまで伝わっている歌は、限られた数しかありません。どんなに探索しても、信頼出来る出典から探ることの出来る御製は、現時点でわずか180首足らずです。
しかし180首足らずの歌数でも、崇徳上皇の和歌集(御製集、御集)としてまとめあげることは、上皇の人となりを探るための大きなよすがとなり、さらには御生誕九百年の祝賀ともなり、令和改元の記念ともなると確信しています。
● 現代まで、崇徳上皇の和歌集はなかったのか?
▲ 国立国会図書館蔵 『崇徳院御製集』▲ 画像転載許諾済み
大正11年10月 崇徳天皇聖蹟敬仰會発行 165首収載
天皇等、皇族の和歌集(御製集)として、『後鳥羽院御集』、『順徳院御集』等がありますが、崇徳上皇の場合は自撰によるものも他撰によるものも、近代までは存在しなかったと見て良いようです。「おんうた あまた しるしおかれたる、、」という記述が古典籍に残されていることから、崇徳上皇自らが御集と想定されるものを自撰しようとした形跡があったことは類推されますが、やがてそれらは歴史の動乱の中に散逸、埋没してしまったものと思われます。
時を経て、近代になってからようやく、崇徳上皇の御製集が数種類刊行されてきました。
それは、例えば大正の改元事業として、あるいは昭和10年頃という国民精神発揚のため、あるいは崇徳院崩御八百年御忌など、独自の目的をもってなされたものがほとんどであり、その発行者も特別な機関であったり、崇徳院を尊崇する会であったりしたことがほとんどでした。
これら御製集の編纂の歩みから伺われることは、上皇の御製がどれくらい伝存しているのか、近代になってから地道な探索の作業が続けられてきたことです。
それは、全160首、164首、165首、166首と、時代を追ってわずかずつながら増加してきました。遅々とした歩みではありますが、そこには編纂者の熱意のようなものも伺われるところです。
これまでに最も歌数が多く収載されていたものは、『崇徳天皇御製集』(白峯聖蹟護持会、昭和50年1月発行)の166首で、それが御製集として直近のものです。▲ 『崇徳天皇御製集』昭和50年1月 白峯聖蹟護持会発行 ▲
166首収載
あかほしの会では、諸氏の先行研究や各御製に付された詞書、そして諸典籍の解釈を元に、さらに12首を加えて、178首を御製として確認することが出来ました。
これまでの御製集の末席を汚すことになるかも知れないことを恐れつつ、この178首を、令和元年の今年中にぜひ出版したいと決意しています。
・どんな和歌集にするのか?
▲ 御 辞 世 ▲
これまでの御製集と異なり、これら178首を出来るだけ年代順に配列することを企てています。5歳から18歳までの天皇期、18歳から37歳までの上皇(新院)期、そして保元の乱に敗れて四国讃岐に流され、そこで崩御する46歳までの3期間に分けて並べます。
遠流地讃岐では「詠歌を断じた」と辞世の長歌の中で自ら述べられていますが、それでも例外的に詠まれた御製二十数首を確認することが出来ました。
年代順の配列により、幼少年期から青年期にわたる天皇期と、上皇期、さらに後半生の遠流期に至るまで、一貫して変わらない人間性、心象と言うものをつかんでいただけるかも知れません。崩御後は怨霊となって日本国中に災いをもたらしたという伝説や物語等との記述とはほど遠いものがあることも、感じていただけるかも知れません。
院政期という、時代の転換期に生きた崇徳上皇の人間としての魅力や、特に讃岐遠流期では、歌の贈答を通しての内面の変化と言ったものも伺われるかも知れません。
一首々々の現代語訳は、歌の意味等を限定しかねないので付けません。
ただ、それぞれ出典だけを付記します。
用語や用字は出典によってまちまちなものが多いですが、これは現代人に読みやすいものにして表記する予定です。
ただし、旧仮名遣いのままの表記にします
平安時代から令和に至るまで、多くの人達から敬愛され、崇められ、尊ばれてきた崇徳上皇にふさわしい、品位のある装丁にしたいと思います。
・どんな人達のための出版なのか?
数年前にNHKの大河ドラマ「平清盛」が放映されて以来、「新院様」として登場してきた崇徳上皇に関心を持つ人達が急激に増えたように思われます。そして、今では実に様々な分野の方達から関心を持たれていると思います。
はじめはそのような、崇徳上皇を思い、慕い、学ぼうとする人々のための出版のつもりでした。
しかし、事を進めて行くうち、それはちょっと違うな〜と思うようになりました。
この上なく和歌を愛し、幼少の頃から崩御直前まで歌を詠まれ、悲惨な一生ではあったけれど、讃岐では歌によって、あの世へ旅立つことへの覚悟をつけられたと言っても過言ではなかったようです。
しかし、苦難の一生の後に付されたのは、怨霊、しかも日本の三大怨霊というレッテルです。
悲惨な一生の後に冠せられた呼称が怨霊とは、そしてそのレッテルが現代に至るまで連綿として貼られ続けているということは、それこそが悲惨そのもの、現し身の頃の悲惨さを何倍も上回るものではないでしょうか。
事を進めて行くうち、この出版は、崇徳上皇のためのもの、上皇の本当の心を現代の人達に知ってもらうためのもの、上皇に捧げるためのものだと思うようになりました。
御出生されたのが900年前、ご崩御から850年を過ぎました。それほどの長い間、貼られ続けてきたレッテルは、この出版を通して解消されれば幸いです。
● このプロジェクトの後に続くもの
▲ 表紙予定 (変更になる場合もあります。)
このプロジェクトが成功し、無事に出版できたとしても、この御製集の目的としているところはこれで終わるわけではありません。
この電子書籍の内容は、上述したように崇徳上皇が詠まれたと断定出来る180首近くの歌を、出来るだけ詠歌年代順に配列させるものとなります。しかしそれだけでは、実際に上皇の心情などを汲み取るためには、ちょっと難しいところもあるだろうことは否めません。
それで、この御製集に続く第二作として、この御製集の中から数首をピックアップし、それらを通して伺われる崇徳上皇の人物像、心象と言ったものをまとめます。
また、上皇の和歌への取り組み方や、今まであまり世間には言われて来なかった和歌文学上の功績にも、光を当てさせてもらおうと思っています。
つまりこの2冊が一対となって、あかほしの会の最初のプロジェクトは完結ということになります。
この第二作の仮題は『人間崇徳院』で、2020年中に完成させる予定です。
● 支援金の使いみち
○ 電子書籍出版代行費用
○ リターン品の購入、発送費用
○ 掲載等、諸費用
○ ご支援の額が目標額を上回った場合は、POD出版代行費用に充当させて頂きます。
・リターンについて
◯ ご支援下さった全員の御氏名を、『崇徳院御集』の中に、御協力者として掲載(都道府県名も)させて頂きます。紙本として出版するようになる場合も、同様です。
匿名または仮名をご希望の場合は、プロジェクト終了日までにご連絡下さい。
◯ Amazon Kindle で出版する電子書籍『崇徳院御集』のダウンロードは、どの支援コースを選ばれた方にもメールでご案内させて頂きます。5日間だけの期間限定のダウンロードになりますが、お楽しみにお待ち下さい。
Kindle の端末がなくても、お使いのスマホ、タブレット、またはパソコンに Kindle 無料アプリをインストールすればダウンロード出来ます。2019年10月中に、このダウンロードのご案内をさせて頂く予定です。
・実施スケジュール
○ クラウドファンディング開始 2019年8月30日
○ クラウドファンディング終了 2019年9月30日
○ 電子書籍『崇徳院御集』Amazon Kindle にて発行 2019年10月
○ リターン品発送 2019年11月
・最後に
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届け致します。
前項にも記したように、大正や昭和時代の御製集は、それなりの機関や会が出版したものでした。
「あかほしの会」は、スタートしたばかりの会であり、まだ大きな権威のあるものではありません。
しかし、これまでの御製集には収載されていなかった御製の数々を確認したからには、この令和元年のうちに必ず刊行したいものと決意しております。
金額の多少にかかわらず、お一人でも多くの方々にご支援をいただければ、とても励みになります。
「あかほしの会」として発行するだけでなく、これだけ多くの方々の思いによって発行されたのだということを将来の永きに渡って伝えて行きたく思います。
令和の初年に生きる、多くの人々の思いで発行されたという形に出来れば幸いです。
皆様方の温かいご支援を、どうぞよろしくお願い申し上げます。
最新の活動報告
もっと見る第二作『崇徳院考』のお知らせ
2020/12/29 16:03こちらの活動報告は支援者限定の公開です。
大切なお願いです。御集の御芳名のご確認をお願い致します。
2020/11/15 21:50昨年お世話になりました『崇徳院御集』は、来年2月頃に新たに上製本に作り直し、国立国会図書館法に則って、同図書館に納本する予定です。 納本後はいずれデジタル化され、半永久的に公に供されるようになります。 そこでお願い致しますが、御集の最後の方に載せてある「御協力者御芳名」を、ぜひ今一度ご確認下さい。 御氏名と都道府県名の変更をご希望の場合は、12月中旬頃までに、shutokunoin@gmail.com までご連絡下さいますよう、お願い致します。なお都道府県名につきましては、ご在住とご出身のどちらでも構いません。 表紙は、画像のサンプル中、64番のクロスになる予定です。では、どうぞよろしくお願い致します。 もっと見る
崇徳院 第二作のお知らせです。
2020/11/15 20:20皆様、お変わりございませんか。大変お待たせ致しましたが、お約束していた第二作『人間崇徳院』は『崇徳院考』とタイトルを変更し、大体画像のような構成で、ただいま推敲中です。目次の二までを上巻、三以降は下巻として刊行致します。上巻は来月初旬頃に刊行予定で、下巻は来年春頃になる見込みです。今年中に上巻を刊行し、なんとかお約束を果たせそうです。 内容は、昨年お世話になりました『崇徳院御集』を元にして、崇徳院の人物像を考えたものです。後日、ダウンロードして頂く期間をお知らせ致しますので、もうしばらくの間お待ち下さいますよう、お願い致します。 他に大切なお知らせがありますので、次のメッセージも必ずお目を通して下さいますよう、お願い致します。 もっと見る
遅くなりましたが、出版おめでとうございます。