CAMPFIRE活動報告④〜酒井麻衣監督スペシャルインタビュー!
今回CAMPFIREで『いいにおいのする映画』の支援者を募集している酒井麻衣監督。絶賛編集中の酒井監督にスタッフが直撃インタビューしてきました!でははりきってどうぞ!
———酒井監督は京都造形芸術大学で監督コースで映画を学んだんですか?
酒井:実は第二志望のプロデュースコースだったんです。今はもう無い学科なんですけど。だからむしろ監督コースの人よりも監督になりたい!って気持ちは強かったと思います(笑)
———今回CAMPFIREのリターンメニューで人気の3作はその在学中に制作した作品ですよね。
酒井:はい。『棒つきキャンディー』『神隠しのキャラメル』『金の鍵』の3本。受講していた林海象監督のゼミでいろいろ学びながら、学生の仲間達と作っていきました。林海象監督とその時の仲間の存在が大きいです。だからギリギリ監督やれたんじゃないかと思います…!
(↑卒業製作『金の鍵』)
———3作ともファンタジー要素の強い作品ですが、元々どんな作品が好きなんですか?
酒井:ベタですけどディズニー作品やティム・バートン監督の作品が好きです。『チャーリーとチョコレート工場』とか、元々の物語の映像化だけじゃなくてサブエピソードとかが素晴らしくて。ファンタジーだけどちゃんとそこに人がいる、存在する感じに嬉しくなるというか、観ると生きてて良かった!ってなるんですよね。
———今回の『いいにおいのする映画』は引き続きファンタジー作品って感じですかね?
酒井:はい!ただ今回、MOOSIC LABの直井さんから「ファンタジーはファンタジーでも現在の酒井さん自身を投影した物語は書ける?」って言われたのが大きくて、自分らしさって何か、今の境遇に重ねてファンタジー作品を作ってみるっていうことが課題になったというか。劇中で主人公のレイがVampilliaとの出会いで自分のやりたいことを見出していくんですけど、そこに初めて自分を投影したんです。映画のために京都の会社辞めて東京に来て今MOOSIC LAB界隈の映画の人たちのところに無理矢理飛び込んで怒られながらも何とか映画を作り上げようとしている自分はまさに重なってるといいますか…(笑)
———今回のコラボアーティストのVampilliaとの出会いのきっかけは…?
酒井:MOOSIC LAB直井さんの送ってくれた候補の中にあって、現実と非現実の狭間にいるような印象で。あと、ライブが本当に素晴らしくて。さっきのティム・バートンの映画みたいに、現実にいるはずのない人たちがちゃんとそこにいる!っていう感覚になって、すごく感動しました。MCとか幕間の余興?みたいなのをミッチーさん(Bass)がやる事が多いんですけどそれも本当に面白くって。映画でもだいぶフューチャーしてます。
———金子理江さん、吉村界人君、中嶋春陽さんのキャスティングも新鮮ですよね。
酒井:本当に、私には勿体ないくらい理想通りなキャスティングになっていて…感無量です!これはもう奇跡に近い(笑)金子理江ちゃんはもう、面接で会って少し話した瞬間レイちゃんだ!って確信できて。本人も『ハリー・ポッター』とかファンタジー作品が好きだったりして、今回の物語もすんなり受け入れてくれた。そういえば映画のラストカットに当たる部分を撮ってる時に「映画が終わっちゃう」って泣いてたのが印象的でした…すごく可愛くて…(笑)
(劇中ラストカット「映画がおわっちゃう‥」と涙が溢れてきてしまう金子理江さん。その後も他のシーンの撮影は続く‥)
———W主演のもう1人、吉村界人くんについて。
酒井:まず、めっちゃ熱い男の子です(笑)脚本執筆中や撮影中にもビシバシ意見くれたりして。演じる際に自分の感情を乗せてほしいなという想いで役名もそのままカイトにしてます。
———委員長役・中嶋春陽さんもとてもハマっている印象です。
酒井:春陽ちゃんは、ミスiDの小林さんが何人かキャスト候補を紹介してくださったときに、一目惚れして(笑)当初の脚本にレイにのライバル的存在の生徒Aっていうのがいて、それを春陽ちゃん当て書きでアレンジして委員長っていうキャラクターが生まれました。
———そして実はVampilliaのメンバーもみんな役者に挑戦してもらってるんですよね…!
酒井:はい!もう大好きなんで全員フューチャーしました(笑)ミッチーさん、モンゴロイドさんに大きな役をやってもらって。その他のメンバーも見せ場があります!でも…この映画の面白さ…説明難しいですよね!CAMPFIREの支援募集のためにもわかりやすい予告編やガイドがないとなと思ってます…!
———そうですよね。酒井さんの作品もまだ世の中に大きくは出てないわけだし、このサイトを見てる人も想像がしにくいかな、と。
酒井:そうなんですよね。そもそもファンタジーだし、夢とか恋とか笑いも詰め込んであってだいぶカオス…(笑)でも、私すごい説明下手なんですけど、そうやって言葉がうまく紡げないから映画を撮るしかないんだってなるんだと思うんですよね。Vampilliaもその素晴らしさを一言でうまく説明できないバンドなんです。「いいんですよー!」しか言えない(笑)だから私にできること、映画や物語を通じてその良さを伝えたいなと。そして、今回の支援金の使い道の1つにしてますが、何とかサントラ制作までいきたいんですよね…!
———今回のCAMPFIRE、ちょっと出遅れて始まりましたよね…!
酒井:そうなんですよね。撮影前からやりたかったんですけど、いろいろ準備が整わなくて、撮影突入しちゃってから理想と現実とぶつかりまくって、自分の実力不足が一番です。やりたいって気持ち先行でやってしまって、本当に周りの人に助けられてばっかりで申し訳ないなと。
———これしかしCAMPFIRE早く達成しないともしや、レイ=金子理江の歌うシーンはもしや黒みに…?
酒井:だああああっ!ダメです!何とか頑張ります!もう撮影自体は何度かリハーサルして準備万端でCAMPFIREの状況見守ってます…!どうか…!
———最後にこの活動報告を読んでくれている方たちへ
酒井:今バイトしながら編集する日々ですが、一部の製作費は親に借金してしまって、このままだと秋に長野の実家に強制送還も否めないんですよね…。私が未熟なばっかりにスタッフさんやVampilliaさんや直井さんに迷惑もかけまくっていて、凹む事の方が多いんですけど、そんな苦しい時も撮影した素材を見たり編集したりVampilliaさんの音楽を聴いたりしてると元気になれて。常に崖っぷちの映画人生だけど、生きてるなあって気がするんです。なので、映画は自分なりのベストを尽くします!見所満載の映画になると思いますので楽しみに待っていてください!引き続き、ご支援のほど宜しくお願い致します!
インタビュー:スタッフN 写真:飯田えりか