2019/11/15 12:35

こんにちは、林恵子です。
昨日、ランチタイムに協賛企業である、日本オラクル株式会社にお伺いしました。

ランチを食べながらの気軽な勉強会

15名ほどの社員の方にお集まりいただき、私から
・どうしてNPO立ち上げに至ったのか
・その時感じた課題は何だったか
・子ども虐待や社会的養護の現状
・私たちの活動
などをお話させていただきました。

「施設って、何人くらいで生活しているんですか?」
「施設で生活している子は、自由にディズニーランドとかに行くことはできるんですか?」
「誰か子どもたちの勉強を見てあげる人はいるんですか?」
「大学へ進学はできるんですか?」

次々と質問が続きました。私から、

意欲のある子を支援することは簡単なんです。退所後に困難を抱えるのは、プログラムに参加する意欲を持てない子どもたち
深刻な虐待を受けたり、不適切な言葉を浴びせられたりして、自分を大切に思えない、生きていく希望も持てない状態になっている。
そんな子どもたちにこそ、支援プログラムに参加してほしいのですがみなさんなら、どう働きかけたらいいと思いますか?」

と問いかけました。

「自分の子どもを見たって、”やる気ボタン”がなかなか押せない。」
「中学生にもなると親が言うことは全く聞かない。第三者の存在が大事」
「育児書の受け売りですが、失敗を乗り越えた経験がないと自己肯定感は育たないそうですよ」

などなど、積極的にご意見いただきました。
こうして、自分なりに考えていただけることが何より嬉しいです。

私たち・企業・社員、それぞれのアクション

私たちのアイディアは、

「がんばったらご褒美を渡すこと。ご褒美目的で参加してもらい、期せずして出会いと経験を増やし、結果的に自立につなげてもらおうという作戦です。
巣立ちプロジェクトで実践しているプレゼントの寄付仲介を中学生から全国で使える状態にすることで、より早くから、より多くの子どもたちの背中を押すことができると考えています。」

みなさん、なるほど~と頷いてくれました。

日本オラクル社には、「My Giving」という、社員が寄付した金額に、会社が同額分を載せて団体に寄付するという仕組みがあります。こちらを通し、社員が生活必需品のプレゼントを、会社がシステム開発費用を寄付する、という形で、ご寄付をいただけることになりました。

オラクル社にはこれまでも、
・中高生のための仕事体験(プログラミング体験)
・IT系学生のための仕事体験(ジョブシャドウイング)
・コエールのイベント運営ボランティア
など、様々な角度からご支援をいただいています。
実はこのプラットフォーム(プレゼント仲介システム)も、2年ほど前にオラクル社の社員数名に集まって頂き、どう進めたらいいのか、アドバイスを頂いたこともありました。

社員の方々のご協力が本当にあたたかくて、励まされています!
日本オラクル社のみなさま、いつもありがとうございます!!

「自立支援」には、就労、住宅、学習、孤立感の解消など、多様な支援が必要です。このように様々な形でのご支援をいただくことで、私たちの活動の幅も広がり、より適切な支援へとつなげることが可能になります。
これからも、支援者のみなさまと協働し「どんな環境で生まれ育った子も」「笑顔でいられる社会」の実現を目指して参ります。