今回よりついに、時計表面の風防に「ドーム型サファイアクリスタル」を採用することが決定しました。というよりは『ついにドーム型サファイアクリスタルの製作に成功した!』というのが正解です。
ご存知のようにサファイアクリスタルはダイアモンドに次ぐサファイアと同等の硬度の人口結晶体であり、その硬度から加工が大変困難な素材のため、加工技術やコストもかかるため今まではどの時計メーカーでもフラット(平面)な形状が主でした。もし以前どこかでドーム型風防の時計をご覧になっている人は、おそらくそれは安いミネラルガラス製でしょう。普通のガラスなので傷も付きやすく割れやすいミネラルガラスは「非結晶体物質」で、サファイアクリスタルは「人口結晶物質」なので鉱物的にはガラスではなく、宝石のサファイアと同じ硬度の結晶物質ですから全くの異素材となります。
実際に我々も組匠1と2ではフラット形状のサファイアクリスタル風防を採用していました。が、ついに我々の諦めないしつこい粘りと契約工場の努力の甲斐あって、4年半越しで念願のドーム型に加工することができるようになりました。
スイス製の高級時計メーカーでも、ほんの少数モデルでしか味わえないこのサファイアドーム風防をぜひお楽しみに!
※バックスケルトンとなるシースルーの裏蓋にも贅沢に高級サファイアクリスタルを採用しているところは、以前の組匠1と2に共通する我々のこだわり部分です。本当に贅沢仕様です!