2019/09/30 12:44

こんにちは!

本プロジェクトを企画させていただきました、BLACKと申します。
活動報告ページまでご覧いただき、誠にありがとうございます。


こちらの活動報告では、本プロジェクトに懸ける思いや、支援者様のご紹介、来年の本格始動に先駆け実施する直近の学校訪問の様子のご紹介などを掲載していく予定です。

まずは初投稿として、教科書に載ることになった経緯や、決定した時の心境、そして学校訪問に懸ける思いをお伝えさせていただきたいと思います。


経緯:なんで教科書に載ることになったの?


来年より教育要領が改訂され、小学校での英語が必修授業となります。

これに向け、各教材出版社様は新しい教科書を数年前より制作されていたわけですが、偶然にも僕は、教科書に載せる題材として適した要素をいくつか持っていたようです。


①TEDスピーカー

僕のTED登壇以前から、TEDトークは教材として高校・大学の英語の授業でよく使われていました。

そして、僕が日本人としては初めてスピーチを行ったため、同映像が授業で使われることが多く、英語教育の業界で密やかに知名度があったそうです。




②ヨーヨー=玩具という、小学生との親和性

教科書で取り上げる題材として、「子供たちに興味を持ってもらいやすい」という要素も重要ですよね。

言わずもがな、ヨーヨーは(第一には)玩具ですから、子供たちの興味を惹く題材として適していたようです。


③「ヨーヨーが仕事になる」という多様性のアイコンとして


小学生の子供たちが大人になる頃には、働き方や職業の種類は現在と比べ大きく変化している事でしょう。

すなわち、「こういう仕事の中から選ぶ」「職業の選択肢とはこういう物だ」といった固定観念は持たず、働き方・生き方に対し柔軟に考えることが望ましいと言えます。

「ヨーヨーパフォーマー」という仕事は、知る人も少なく、そんな事が仕事になると考えもしない方がほとんどでしょう。

この点で、「働き方って、いろいろあるんだなぁ」と多様性を感じてもらえる一例、という側面も、小学生が目にする存在として向いていたようです。


④「英語を使って世界で活躍する日本人」として

やはり学校や教科書会社からすると、授業を通じ「英語を話せるといい事あるんだ!」と子供たちに感じてもらいたいわけで、「英語を通じ夢を叶えた」という自分のストーリーは、紹介したい物であったようです。


掲載が決まった時の気持ち


お話をいただいた時は、「おお、ついに日本の教科書のお話もいただいてしまった」と驚くばかりで、「嬉しい!やったー!」という気持ちは、あまり大きくありませんでした。

「いつかは教科書に載りたい!」などと目指していたものでは無かったので、特別な感慨や達成感は感じなかったというのが正直な気持ちです。

ただ一方で、誰でも簡単に載れるものではないという事は自分でも理解できたので、「この希少な機会を、どのように活かすべきか?」という事を、ずっと考えてきました。


社会貢献の意識


「世の中の役に立ちたい」という思いは、ここ数年、強く持っていました。

理由は、2014年の胃潰瘍です。


カナダで突然意識を失い病院へ担ぎ込まれた当初、病名が分からず周囲がフランス語で話し合っていたあの瞬間は、「ようやくシルク・ドゥ・ソレイユのアーティストとして招聘されたけど、結局公開ショーには出ることなく自分は死んでしまうのかな」という考えが頭をよぎりました。

その経験から、「人生はいつ何が起きるか分からない。1日1日を大切に、最大限幸せに生きよう」と強く考えるようになりました。


自分にとっての幸せとは、人から感謝されることです。

誰かの役に立つことをして、感謝してもらえたら、僕も幸せを感じます。


今回の「教科書掲載」という機会も、活かす方向としては、誰かの役に立つことにつなげたいと思いました。

そしてまず初めに思いついたのが、「子供たちに会いに行く事」でした。


「英語教育」と「キャリア育成」に貢献する、学校訪問


「教科書に載ってる人が目の前に来てくれたら、嬉しいよね」

当初は、そんな単純な思い付きでした。


けれど、ただ学校を訪問してパフォーマンスを披露するだけでは、その場限りの刹那的なエンターテイメントに終わってしまうかもしれない。

できる事なら、もっと深い形で子供たちの役に立つ貢献をしたい。そう思いました。


ぱっと思いついたテーマは、「英語」でした。

やはり英語の教科書に載る人なのだから、英語教育に貢献するのが自然だろうな、と。


正直なところ、僕はそこまで英語が得意というわけでは無いのですが、だからこそ、「未熟な英語でも(ある程度の)国際交流が出来た」という経験を持っています。

この経験を伝えることで、「英語を話すなら一定以上のレベルでなければ恥ずかしい。未熟な英語は使うべきではない」といった思い込みを薄め、子供達が気軽に国際交流をする一助となれるのではないか。

それは、自分ならではの英語教育への貢献になるのではないか。

そう考え、複数の学校へ提案してみたところ、期待を越える反応をいただきました。


「BLACKさんのお話は、英語教育はもちろん、キャリア教育にも大きな貢献となってくれると確信しました。ぜひ子供たちにメッセージを伝えてください」

昨今の教育では、変化の激しい現代を生き抜く力、自分のキャリアプランや望む生き方を考える力を養う「キャリア教育」が重要視されているそうで、僕のメッセージ「好き・夢の見つけ方」は、これに直結するということでした。


「英語教育」と「キャリア育成」の2分野へ貢献する学校訪問。

進むべき道を確信した瞬間でした。


教科書掲載は、これまでの功績のゴールではなく、新たなスタート


今後は、従来のパフォーマーとしての活動に加え、学校訪問を中心とした「国際交流大使」としての活動に重きを置いていきます。


「教科書に載る人」と聞くと、一つの道をある程度まで達し、もう応援はあまり必要無いように見えるかもしれませんが、全くそんなことはありません

新活動については、まさにスタートラインに立ったばかりです


特に学校訪問においては、予算の確保が難しい学校様も多いようで、本プロジェクトを通じた皆様からのご支援は、実施の規模に直結する非常に重要なものです。

趣旨に共感いただけましたら、ぜひご支援いただけたら嬉しいです。


これからも皆さんとともに、素敵な世界を作っていきたいと思います。

どうぞ温かい応援の程、よろしくお願いいたします!