【自己紹介】
こんにちは!私はterihaeru(テリハエル)というテキスタイルブランドを愛知県一宮市を拠点に運営している、小島日和(こじまひより)と申します。
プロフィール
1992年愛知県生まれ。テキスタイルブランドterihaeru代表、NINOW -TEXTILE JAPAN IN PROGRESS-代表。名古屋芸術大学テキスタイルコースに入学、在学中にテキスタイルブランドterihaeruを立ち上げ、複数の展示会を開催する。2015年同大学を卒業と同時に「terihaeru」をスタートし、テキスタイルの設計、職人からションヘル織機の稼働を学ぶ。現在はションヘル織機を使い、オリジナルテキスタイルの制作を行っている。テキスタイルデザインで繊維産業の魅力を幅広く伝えることに注力している。
テキスタイルという言葉は「織物」「布」を広く指した言葉です。
【terihaeruについて】
【照り-映える】
その場所が光に当たって美しく光り輝く。
人を照らす布 、場所を照らす布 、 未来を照らす布。
terihaeruは愛知県尾州産地で織機ションヘル織機と一緒に布を作っているテキスタイルブランドです。
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terihaeruは2015年にスタートして今年で4年目に入りました。
活動している愛知県一宮市は尾州産地と呼ばれ、織物業が盛んな地域です。そんな場所で旧式の織機、「ションヘル織機」を使っておもしろいテキスタイルが作りたい!との思いからブランドをスタートさせました。
え?布を作るってどういうこと?と思われる方が多いかもしれません。
私は織物をメインにデザイン・生産していて、詳しく仕事を分けるとまず「作りたい布をデザインする」「布の設計図を作る」「糸を買う・染める」「織る」「生地を洗うなどの後加工」になります。
これらのことを作りたい布に向かって、糸屋さん・糸を染める染色屋さん・機屋(織る工場)さん・織った布を洗う整理加工屋さんにお願いしてたくさんの人の手と一緒に布を作っています。手織りではなく機械で織っているので産業的な布の作り方です。
terihaeruのテキスタイルは「キャッチー」「言葉にならないほどの可愛さ」を心がけてデザインしています。(過去のテキスタイル 下:さくら、上:野原)
【新作テキスタイル、「ice cream」「SUSHI」】
布を作る環境がやっと整い生産する体制がしっかり出来た今回、「ice cream」と「SUSHI」という新作テキスタイルを制作し、またこのサイトをお借りしてどのくらい反響があるのか、、今回このような形で受注を受け付けることにしました。
今回はテキスタイルのカット販売とガウン・トートバック・ポーチの商品になります。
【ice cream】
「ice cream」シリーズは「strawberry cheesecake」「chocolate mint」「Mont Blanc」の3色展開です。
夏の暑い時期、こたつに入っているとき、暑い時も寒い時もアイスクリームは美味しいですよね。具がゴロゴロ入ったアイスなんてもう!子供も大人も好きなアイスクリームをポップなデザインで表現したいなあと思って制作しました。
生地のグランドは絣染めと呼ばれる方法でグラデーションになるようにしました。アイスクリームのいろんな味が混ざっているマーブル模様をイメージしています。
立体的になっている部分はウールで、いちごやチョコレートがゴロゴロ入っている質感を表現しました。この部分はウールなのですがウールは洗うとフェルト化することを利用しています。
ウールが入っていますがもうすでに縮んでいますしグランドには響かないのでこちらのテキスタイルはお洗濯可能です 。
この立体的な表現は「刺繍なの?」「あとでつけてるの?」とよく聞かれるのですがよこ糸をハサミで手作業で1つ1つカットして、そこから洗いにかけることで立体的にしています。20mを全てカットするのに3日間くらいかかる作業です。
qua. 綿80%ウール20%
【SUSHI】
「SUSHI」シリーズは「マグロ(tuna)」と「サーモン(salmon)」の2色展開です。
日本人なら「あ〜今日は無性に寿司だな!寿司以外受け付けないな!」って日がありますよね!
そんな感情をテキスタイルにしたくてこのデザインを考えました。また海外の方にもションヘル織機のものを手にとって欲しいなあと思い切ってアイコニックなデザインに振り切りました。
ションヘル織機だからこそできる表現、、というのは大量生産向きの織機には使えない糸=織りにくい糸が使えることです。
このデザインでやってみたかったことは「いかに寿司の質感に近づけるか」でした。
ネタは今にも切ったばかりのようにツヤツヤに。シャリはちゃんと米粒がある。
今回はポリエステルのリリヤーン(編んである糸)をネタ、ポコポコしたボールがついている数珠モールという糸をシャリに使いました。
ションヘルだから織れるにしてもやはり織りにくい糸は織りにくいのです...!!ただションヘルはアナログなので職人さんの勘でなんとかなってしまう。。本当に職人さんありきの織機です。
今回はこのポリエステルのリリヤーンがつるつるな素材なので、シャトルの中で絡まってしまいシャトルが織る途中で止まってしまって事故になったり、数珠モールのベース糸が細いのでなかなかシャリ感が出なくて機屋さんと試行錯誤し2日間、、綿の糸と一緒にひきそろえ織ることでなんとかシャリになったり、、と機屋さんの諦めない心に感謝感謝のテキスタイルになりました!
ネタはツヤツヤに、シャリはつぶつぶの寿司テキスタイルの完成です。
qua. : 綿63%ポリエステル19%アクリル8%ナイロン8%
【商品説明】
テキスタイル(生地幅145cm)
【カットテキスタイル】
size : 幅60cm × 長さ20cm
小物用に使いやすいサイズです。ポーチやがま口、ポシェットやお子様のお洋服、またそのままフチをかがってセンターテーブルなどにもお使いただけます。
ice cream : ¥2,200
SUSHI : ¥3,300
【1m(生地幅145cm)】
そのままハンガーラック等にかけてパーテーションにしてもすてきですし、もちろん壁に飾っていただいても空間を華やかにしてくれます。生地幅が145cmありますのでワンピースやロングベスト、スカート等が作れるサイズです。
ice cream : 通常価格¥10,230 → 限定価格 ¥9,200
SUSHI : 通常価格 ¥17,600 →限定価格 ¥15,840
【3m( 生地幅145cm)】
カーテンなど大きく空間を覆うもの、ソファカバーにお使いいただけます。袖付きのワンピースやコート、親子でお揃いのアイテムなどがぴったりのサイズです。
ice cream : 通常価格 ¥30,690 → ¥27,620
SUSHI : 通常価格 ¥52,800 → ¥47,520
【プロダクト】
ガウン
ガウンは前びらきでさらっと羽織れるデザインです。ポケット付き。秋口や春先などTシャツの上に羽織ってもいいですし、中にセーターを着れば軽いコートのようにもお使いいただけます。
size : 袖丈62cm 袖ぐり60cm 総丈104cm ウエスト120cm
ice cream : 通常価格 ¥33,600 → 限定価格 ¥30,240
SUSHI : 通常価格 ¥38,500 → 限定価格 ¥34,650
トートバック
トートバックはA4が入るサイズ。肩にもかけられます。
size: 40cm × 30cm / 持ち手長さ50cm
ice cream : 通常価格 ¥9,900 → 限定価格 ¥9,000
SUSHI : 通常価格 ¥13,200 → 限定価格 ¥11,880
ポーチ
ポーチはもちろん化粧品入れや通帳も入ります。(デザイナーは通帳入れにしてます)また今回から両側にチェーンなどのフックがかけられるようにしていますので、お手持ちのチェーンなどを取り付ければポシェットにもなります。お子様のポシェットにしてもかわいい!
size : 幅20cm×高さ12cm×マチ6.5cm
ice cream : 通常価格 ¥4,400 → 限定価格 ¥4,000
SUSHI : 通常価格 ¥5,500 → 限定価格 ¥5,000
ファブリックパネル (シリアルナンバー入り)
terihaeruのテキスタイルをインテリアにも。立てかけたり壁にかけることもできます。
お寿司屋さんの店舗にもすてき。
size : 61cm×61cm
ice cream : 通常価格¥20,000 → 限定価格¥18,000
SUSHI : 通常価格¥25,300 → 限定価格¥23,000
【ションヘル織機を使い続けていくこと】
terihaeruには大きな信念があります。
それはションヘル織機を活用し次世代に繋ぐということです。
terihaeruのテキスタイルを見た方は「こんな布見たことない!」と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。なぜならば世界的に見ても珍しい古い旧式の織機で生産しているからなのです。
私が活動拠点にしている愛知県一宮市はウールをメインにした織物産地で「尾州産地」と呼ばれ今でも良い技術がたくさん残っています。
「ションヘル織機(しょっき)」というのはドイツの織機メーカー、ションヘル社のものを真似て制作されたといわれる150cm幅の生地が織れるシャトル織機です。シャトル、というのはよこ糸を左右に渡す役割の部品のことを言います。
昭和初期から使われていたものが今でも現役で稼動していて、世界的にみても現役で活躍しているのは珍しいのですが、現在は職人さんの高齢化によりこの素晴らしい機械が減少しています。
私はテキスタイルデザインを学んでいた大学生の時に、私の師匠とションヘル織機に出会って、師匠とこの機械が生み出す生地に心底惚れました。手織りのようなふんわりとした風合いで、アナログだからこそできるデザインが多く、立体感のあるものやデザイン性の高い生地が作れる機械です。
ションヘル織機で作られているのはメンズは高級スーツ地、レディースはファンシーツイードという生地をメインに生産していて、ヨーロッパの大手メゾンから注文が来ることも多く、あのすてきなランウェイを歩く洋服の生地はこの古いションヘル織機とおじいちゃんたちが作っているのです。
地元愛知で誰でも聞いたことのあるトップブランドの生地が作られていることを聞いて私が驚いていると師匠は「古い織機だからこそ新しいものができる」とその一言が胸に響いたことを今でも覚えています。
しかしションヘルを扱う職人さんの高齢化でションヘルはもうなくなってしまうという状況でした。
こんな可愛い生地ができるのに、求めている人もいるのになくなるの?全然わけがわからない!と思いました。
それから師匠に聞いたり職人さんから話を聞くと、原因は「職人が儲からないから」。
その元凶は戦後から変わらない繊維業界の仕組みにあります。なぜ変わらないかというと戦後とっても儲かった実例があるからです。高度経済成長期には自分たちでデザインしなくても営業をしなくても織っていればたくさんお金が入りました。
日本も先進国となり物価も高くなれば人件費も高くなります。しかし工賃は現在でもほぼ変わらず、爆発的に売れていた時代ではありません。
さらにションヘルはゆっくり織り上げるため生産効率が悪く、1日織ったところで1万円もいきません。それは誰も継がないし、やめて普通のサラリーマンをした方がマシです。
良い機械・技術を持っているから良い生地ができるのに、それに比例しない工賃。これが一番の原因そしてとても根深い問題です。
ではなぜ良い生地が作れるのに職人さんの立場がこんなに弱くなってしまったのか?
それは企画・営業という概念がなかったからです。全てはお客さん頼み、というところにあります。
極端な話をすると、お客さんが値段を安く安くと言われればその通りにしないと次の仕事を持ってきてくれるかどうかわからない。自分が生地を織っているのに自分で値段をコントロールできない、という状況になってしまいました。
要は「下請け」ということなのです。
今の現状はションヘルという良い機械を持ちながらも業界の仕組みに押しつぶされている状況でした。
もともと布を生産することは人件費が安い発展途上国に流れることが多いのです。日本もその時代を駆け抜けてきました。ヨーロッパにも良い布を生産している産地があったのですが今は産地が崩壊している状況です。
しかし日本には日本にしか作れない良い機械、職人がいるのです。
自分たちの強みを生かし、正しい値段で正しい布の作り方ができるはず、と考えました。
特にションヘル織機はオリジナル性の高い生地が作れます。世界中どこを探しても出来ない布がこの織機なら作れるのです。値段を決められてしまうB to Bに頼らずとも自分たちで商品開発をして自分たちで売っていくB to Cが合っていると感じました。
業界の仕組みから離れ、無理なB to Bはせず、主力はB to Cにすること。そしてアイディアの源である「テキスタイルデザイナー」がとても重要であること。
そんなブランドができたら、自分たちで決めた正しい価格で販売し、布に関わる全ての人が幸せでいられる。
この方法がションヘル織機で生産する布ができることで、この織機に関わるみんなが幸せになれる方法だと思ったのです。
現在はコンスタントに生産できる量を見込めないので外注先の機屋さんにお願いしていますが(もちろん適切な工賃です)、生産体制が整った今の目標は、機屋を持ち、持ち主のいなくなったションヘル織機を導入し毎日面白い布を生産して、布を作る人も使う人も幸せになれるような機屋(はたや)を作りたいと考えています。
ションヘルがなくなれば、terihaeruの布は作ることができません。
私は今回のクラウドファンディングできっかけを作りたいのです。terihaeruを認知してもらって「布って面白いんだ!ションヘル織機っていうのがあるんだ!」と知っていただきたい。
全てが軌道に乗りションヘルで毎日terihaeruの布を生産できるようにはすぐはならないと思うけど、でもその一歩として踏み出していきたいと考えています。
ションヘルがなくなるその前にterihaeruで確かな生産量を確保し、ションヘルを導入して若い人材で稼働していきたい。そしてそれはみんながポジティブな気持ちになれる「布」の力で実行させたいと考えています。
【資金の使い道】
今回集めた資金で、生産に関する糸代・染色代・織布代・整理加工(生地を洗うこと)・縫製代に使わせていただきます。
【実施スケジュール】
11/29(金)締め切り 〜 生産 〜 2020年3月上旬お届け
直接触ってみたい!試着してみたい!という方は下記のスケジュールでイベントを行いますのでぜひお越しください。
下記のイベントでご予約してくださった方には「ice cream」のテキスタイルセットを先着5名さまにプレゼント致します。
愛知イベント
11/9(土),10(日) 10:00-18:00
〒491-0858 愛知県一宮市栄4丁目5−11 リテイルビル1F
都内イベント
11/15(金)16(土)17(日) 12:00-19:00 *最終日は17:00まで
〒111-0054 東京都台東区鳥越2丁目2−7 余白
「余白に、あつまっちゃった展」
terihaeruのポップアップ等で百貨店の店頭に立つことも多いのですが、お客さんが「キャー!!!」といって商品に向かって駆け寄ってきてくださることがとても嬉しいです。
そこにはションヘルのことや産地の辛く悲しいことは抜きでterihaeruのテキスタイルのポップでキャッチーなところが響いてくださったんだと思っています。
terihaeruは光を与えるもの。布はときめきを与えるもの。私のデザインには辛さや悲しさはいらない。
でもあなたが手にとったその生地には脈々と続く職人たちの汗と涙があったから私が使うことができているのです。
「良い布が作れるションヘル織機を失くしてはいけない」この私の信念を支えるのはションヘル織機から出来上がった布の「かわいい!」という衝動であること。
この止められない気持ちが未来に繋ぐ、と信じています。
価格は全て税込・送料込みです。
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
<All-or-Nothing方式の場合>
本プロジェクトはAll-or-Nothing方式で実施します。目標金額に満たない場合、計画の実行及びリターンのお届けはございません。
最新の活動報告
もっと見る【リターン追加しました!】
2019/11/20 10:40ご要望がありリターンを追加しました。terihaeruのものづくりがわかる体験型のリターンになります。【産地見学ツアー&ワークショップ】デザイナー小島がterihaeruの布が作られている尾州産地をご案内します。どうデザインしているか、どんな糸を使うのか、ションヘル織機が稼働しているところや普段なかなか見ることのできない現役の機屋さんの所にもご案内します。またterihaeruのテキスタイルを使ったフォトスタンドを作るワークショップも行います。1日を使ってterihaeruに触れていただくプログラムです。※昼食付きクラウドファンディング終了後メールにて日時はご相談せていただきます。(移動費、宿泊費は申し訳ないですがご負担ください。)【textile book】デザイナー小島が今まで作った生地を1冊の本にまとめます。その時の感情や制作中の出来事も書き記した特別な一冊です。限定3冊まで。【講義1コマ】デザイナー小島を講義に呼べます。なぜterihaeruをやろうと思ったのか、またデザイン、企画する上で大事にしているところや尾州産地についてお話します。(もし遠方でしたら移動費等はご相談させてください。)期限が近づいてきました!お見逃しのないようお申し込みください。 もっと見る
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