Rock summit in KISHIRA 実行委員の永山です。
今回はこのイベントの協賛、プロモーション、映像を担当しております。どうぞ宜しくお願い致します。
私は元々東京でアウトドアアパレルのプロモーションとして働いていました。鹿児島県は大隅半島の太平洋側に位置するこのクライミングスポットを訪れたのは、その時に所属していた部署のアスリートクライマー”中嶋 徹”の希望でこの土地でロックトリップして映像に収めたいということからでした。その時の映像はこちら→my process / toru nakajima
初めて岸良クライミングエリアをローカルの方々に案内してもらい、そのポテンシャルを見た時に「この地でクライミングをしながら人生を過ごせたらどんなに素晴らしいだろう」とすぐに思いました。気づけば2019年4月に岸良の地に魅了され鹿児島へと移住をしていました。
色々と撮影やそれ以外の時も毎年のように登りに行き、岸良の魅力にどっぷり浸かっていた私はローカルクライマーさんとこのエリアの公開について話をしました。
なぜなら、このワールドクラスの岩のポテンシャルやエリアの美しさ。クライマーならずとも訪れた人は必ずこの地が好きになると思ったからです。
「いつかは公開したいよね」という言葉に自分も何か協力して一緒にイベントができればと移住のタイミングでメンバーに相談し日程を決めました。
そして村の方々にこのことを伝えに行きました。昔から肝付で地元料理屋を営んでいる「網元」さんに聞いても、役場の人に聞いても「昔から釣りをしている人はいるけれど..クライミングなんてできるんですね。」と答えが返ってくるくらい地元の人も知らないんです。それはよくある話ですがそこに生まれ育った人は魅力に気づかないものです。今ではこのイベントが開催されるのを心待ちにしてくれています。
クライミングエリアとして公開されて盛り上がると岐阜の笠置山や宮崎の比叡、日之影のように毎年たくさんのクライマー達が訪れるようになります。去年の年末もその地元料理屋はクライマーだけで60人の大宴会が行われておりました。鹿児島のローカルクライマー達が愛情を注いで温めてきたエリアの公開に携わることができるのはクライマーとしても本当に光栄ですし移住してよかったなと思います。そしてこのエリアで登ったクライマー達がこの地を好きになり愛情を注いでくれることを心から願っております。
最後になりますが本当に移住してしまった一人のクライマーの話を最後まで読んでいただき誠にありがとうございます。イベントまでまだ時間がありますがしっかりと準備をしてみなさまと最高の1日を過ごせたらと思いますので応援宜しくお願い致します。
ROCK SUMMIT 運営スタッフ 永山 貴博