環境問題の根本的な原因は”無関心”にある。
自然も人も安心して暮らせる社会を作るために、みんなで環境を見る・知る・考える「市民環境展2020」を開催します!
来年2020年4月11日と12日、愛知県の男女共同参画社会づくりの拠点施設でもあるウィルあいちにて「市民環境展2020」を開催します。
毎日のように世界中で自然破壊、災害が頻発し、衣食住の安全性の危機、そして社会全体や人権問題などみんなに関わる困りごとが報道されています。
これらをすべて私たちの周りにあるいろんな「環境」の問題、すぐにでも解決できることできないことありますがまずは関心のあることから話し合おうと思いイベントを企画しました。
具体的には今世の中で起きている問題を視覚的に見られる「写真展」、実際に問題を解決しようと活動している人の姿が分かる「環境市民団体ブース」、専門家から分かり易く話が聞けてみんなで話す「講師を招いたお話会」など環境問題の根本的解決につながる一歩になるイベントです。
〇なぜ市民環境展を開くのか
みんなが環境に関心を持てば、それが環境問題の根本的解決の第一歩になります。
私たちはネットやニュースで世界各地の自然破壊や日本国内の災害などを見て、環境問題は自分の知らないところで起こるものと考えてしまいがちです。
しかし目線を変えてみればもっと身近な問題なんです。
毎日口にする食の安全性、災害被害、社会保障問題、会社でのセクハラパワハラ、いじめ、人権問題、教育問題。
こういった「苦しい」「なんとなく生きづらい」と感じる社会も環境問題です。
何故環境問題は起きるのか。どうしていつまでも影響が残るのか。どうして解決しないのか。この状況を変えるためには被害者・加害者だけでなく、みんなが一緒に知って意見を言う、話し合って考えることが重要なんです!
小さなことから世界規模のことまで、みんなが住みやすい世の中を作るために、次世代の子供たちに苦しみを引き継がないために、市民の手で「統合的に環境を学ぶ場」を作りましょう。
〇なぜ、関心を持つことが環境問題の解決に繋がるの?
◆福島原発問題は防げたかもしれない
たとえば日本で起きた環境問題の中でも記憶に残る福島原発事故。
もう少しだけ私たちが「環境」に関心を持っていたら防げたかもしれないんです。
福島原発事故は世界的にも最悪のレベル7(深刻な原発事故)に分類されています。
2011年に起こり、今は2019年。8年が経ちました。
現在ではあまり報道すらされていませんが、まだまだ収束していないのをご存じでしょうか。
私たちが日常生活を送っている今も4万8千もの人が避難を強いられ、中には放射線による影響から故郷に帰らないと苦渋の決断をした人もいます。
※福島県浪江町の商店街。避難解除となりましたが以前のような活気は戻ってきていない。
(提供:飛田晋秀2017.4.30)
※たとえ自宅に帰ってもお墓参りですら防護服を着ていかなければいけません
(提供:飛田晋秀2016.7.22)
しかし、国はこの現状を差し置いて「すでに放射能被害は微小」と判断して保証を打ち切りました。
さらに放射性汚染物資による農業や漁業の影響は続いていますが、汚染物処理の方法すら決まっていません。
※放射線に汚染された土は福島県内の仮置き場に移動したものの、放置されたまま。雑草が茂っています。
(提供:飛田晋秀2014.11.21)
なぜこんな事故が起こり、今も被害が続く大災害になってしまったのでしょうか。
私はこの問題が起きるまで原発のことを詳しく知りませんでした。
便利を求めて電気に頼りきりの生活をしながら、その基となるエネルギーについて考えることなんてなかったんです。
しかし震災や原発問題を目の当たりにして、たくさんの「たられば」が頭をかすめました。
自分がもっと前に原発を知ってやめようとなにか行動していたら。
それが集まって消費者の大きな声になって原発を止められていれば。
なにより私たちが必要以上の電気を求めず、原発がいらない社会だったら。
そしたらもっと福島の人は安全に生きていられたかもしれない。
無関心だった過去の自分が悔しくなりました。
目の前の楽しさや利便性に流されて問題を後回しにしたり、見えない誰かに押し付けたりしてきたんだと気づきました。
◆「みんなの関心」が未来を変える
原発事故を受けて、関係ないと思っていた自分の身の回りにある「環境」がしわ寄せとして大きな問題に繋がっていると強く感じました。
みんなが無関心をやめて知って考えて話し合って、それぞれ小さな行動を起こしていけば未来の命を救うことができる。
だからこそ、私たちみんなが環境に関心を持つ場を作ることが環境問題の根本的解決の第一歩になると考えています。
「市民環境展2020」を開催することで凄惨な問題を防ぎ、一緒によりよい未来を目指しませんか?
今を生きる自分たちのため、なによりこれからの未来のために何かしたいとお思いの方、実際に行動されている方などみなさんにお力添えいただけたら嬉しいです。
ご協力お願いします!
〇私たちについて
活動の母体となる団体として「中部の環境を考える会」があり、この会は1982年(昭和57年)7月に設立された歴史ある環境市民団体です。長きに亘って中部圏の環境問題に関わると同時に今も例会で各種テーマの講演会を継続しています。
南部工業地域の大気汚染や産業道路沿いの騒音問題、都市河川水の汚染から始まって愛知万博に関わる市民会合や里山保全の運動、CBD COP10への参加をし、近年は地球温暖化やリニア新幹線について繰り返し学習を重ねている。市民環境展はこの会の経験を新しい形で発展させ、従来の専門的な学習にとどまらず問題をより多くの市民に知らせていく取り組み方をすることを念頭に始めました。
〇進捗
「市民環境展2020」実行委員会を立ち上げ、弁護士や大学教員、ジャーナリストなどの有識者ほか現地活動している環境団体などにご協力をいただけるよう呼びかけています。
現在活動されている方や団体で資料提供やお手伝いなども歓迎しています。
詳しくはこちらまでお問い合わせください。
中部の環境を考える会(名古屋市中区大須4-13-32)
TEL/052-241-7613 FAX/052-241-1055
または 事務局 090-2687-0481(担当:松原)まで
あなたのほんの気持ちでもみんなの環境を考える・よりよくする力になります。
ご協力お願いします!
〇イベント概要
日時:2020年4月11日~12日
場所:ウィルあいち 愛知県女性総合センター(愛知県名古屋市東区上竪杉町1番地)
テーマ:環境問題(自然、災害、衣食住、社会、人権など)
第一回となる今回はまずみなさんに”今”を知ってもらいたいとの思いから、初めに触れた福島原発事故などすでに表面化している問題を中心に取り上げます。環境に興味がない人もある人も参加しやすいような企画を作っていきます。
構成内容:3つのゾーンを設けます。
1.環境を見る「写真展」
環境問題に関する写真を展示します。
・異常気象
※南の島 異常気象による海水上昇(提供:FoE-J)
【動画】 https://www.youtube.com/watch?v=qcH28TDamL0
※4ヵ月以上雨が降らなくなったスリランカの声(提供:FoE-J)
※温暖化で後退するヨーロッパアルプスの氷河(提供:JWCS)
・沖縄辺野古基地
※沖縄ヘリパッド 拡張工事による自然破壊(提供:アキノ隊員)
※辺野古の美しいサンゴ礁。基地建設によって失われつつあります
・公共事業による環境破壊
※石木ダム計画(長崎県)による自然破壊(提供:石木川まもり隊)
※こうばる(川原/意識ダム建設予定地)のコスモスと反対運動の看板(提供:石木川まもり隊)
・「公害」の歴史
※四日市公害 航空写真19[中電三重火力](提供:四日市公害市民塾)
※四日市公害 四日市公害訴訟支援会議3 磯津[野呂弁護士](提供:四日市公害市民塾)
2.環境を知る「各市民環境団体ブース」
地域で活動をしている環境市民団体などが現在関わっている問題について実際の活動を紹介します。
実情を知る皆さんからお話が直に聞けるので、知らなかったことも理解できる機会です。
各団体が集まることでお互い情報が交換できたり連携を考えたりとコミュニケーションの場にもなります。
3.環境を考える「講師を招いたお話会」
各テーマにあわせて専門家や研究者の方々をお招きします。
先生対生徒のような講義形式だけでなく、みんなで輪になって話を聞きながら意見交換ができる形式で行ないます。
・「四日市公害は終ったのか?」
・「福島の記憶ー3.11で止まった町」
・「身近な化学物質を考えるー農薬・重金属・プラスチック・溶剤・加工食品・家庭用品など」
・「食料の海外依存と私たちの命・暮らしの危機」
※クラウドファンディングのリターンにあります「講演会共通入場券」は上記4つの講演会共通で使用できますので関心のある講演のいづれか1つでご使用下さい。
〇支援金の使い道
このプロジェクトを通じてお寄せいただいたご支援やイベントで集まった資金はイベントの運営に使わせていただきます。
具体的な運用費は会場使用料 35万円、写真借用経費 30万円、写真展示設備費 35万円です。
今後も環境というテーマの中で取り上げる様々な題材や表現方法を変えながら継続し、他地域の開催支援をしたりと活動の幅を広げていきたいと思っています。
私たちみんなが安心して住める社会に変えるため、ご支援のほどよろしくお願いします!
〇スケジュール
11~12月 クラウドファンディング・SNS等ネットを使った告知12月
12月25日 クラウドファンディング終了
1月下旬 リターン送付開始
2月上旬 正式ちらし配布・ネット等による広報を開始
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