グリップフラップの原価構造
「エェッ?! たかがトイレットペーパーホルダーが、4,500円ンッ!?」と、皆様お怒りの事とは存じあげます。
でも提案者がボッているわけじゃぁ、ないんです。以下が大雑把な価格の内訳です。
【イニシャルコスト(固定費)】@約1,900円
・設計費
・金型費
・試作費 など
台数の多寡に関わらず、一定額がかかってしまうコストです。プラスチックの成形物は、金型代が半端ないんです。今回規模でおよそ800万位は行ってしまうのですよ。すると5,000台で割ると@約1,600円。つまり金型代が価格全体の3分の1を超えてしまっているわけです。これが50,000台位販売出来れば@約160円と、大きな差が出るところなのですが・・・そこまでの台数は、かなり現実性が薄くなりますので、辛いところです。
【製品コスト(工場原価)】@約800円
・部品費
・組立費
ここも生産台数が増えればスケールメリットは出るところですが、金型代ほど劇的には下がりません。5万台でも2~3割減らせるかどうかでしょうか。でもまあ常識的な範囲かと思います。
【流通コスト】@約1,800円
・梱包材費(袋・箱など)
・作業費(梱包作業)
・輸送費(今回は郵便局の定形外郵便を利用の計画)
・ファンド会社手数料
このような積み重ねで@4,500円となっております。
お気づきでしょうか、今回の5,000台は損益分岐点の為、提案者の利益はゼロなのです。利益ゼロなのに4,500円もしてしまいまして、誠に申し訳ございませんです。
「高過ぎて、失敗した時が怖い!」という皆様、まず試用してみたいという方に、次回は「市販品改造によるグリップフラップ試作品の作り方」をご案内しようと思います。