2019/12/17 21:15

CAMPFIREパトロンおよびページを拝見されてる皆様へ、


まだまだキャンペーンは始まったばかりですが、早速も目標金額487%を達成致しました。これも皆様のサーポートのおかげです。ありがとうございます。


さて今回の活動報告では多くの皆様からご質問をいただいた内容に関して皆様とシェアさせて頂こうと思います。



ー ずばり、100倍パワフルって? ー



多くの皆様が疑問に思われているでしょう「100倍って、本当?」。ここまで言う理由を今回はご説明します。


由来は初めてeVscopeの実演を行った時に遡ります。開発当初から多くのデモンストレーション・実演会や観望会を行ってきましたが、そんな中で、自身で様々な望遠鏡を所有する天文家・愛好家の方々が口径1mの望遠鏡と同じくらい、もしくはそれよりも良く見えるということをよくおっしゃっていただきました。これは、シンプルに要約すると、口径1mに対し、口径114mmのeVscopeは100倍ほど光を集める力があるということになります。 


そのような背景から、サンフランシスコにてこの感覚をぜひ数値化しようとの判断に至りました。


サンフランシスコでは、15.8が等級の限度でした。これは、サンフランシスコ都心部から、eVscopeの試作品の前段階のもので観察された数値です。


サンフランシスコでは、等級が2以下(実視等級の限度)の天頂を観察することができます。


次に様々なタイプ・サイズの望遠鏡や条件下想定のもと、どこまでの天体が見えるのかを図るBradley Schaeferプログラムに基づいたScopecityカルキュレーターを使い計算いたしました。このアプローチはSky&Telescope誌、1989年11月、522ページでよく議論されており、現在は天文学者によって高く評価されたオンラインツールです(もちろん指数を巡る議論は様々ではございますが)。


eVscope と同じサイズの「従来の望遠鏡」で測ってみた結果をフラックス比に変換いたしましたところ、87.9という数字が出ました。そこから理論的枠組みは、実際に見える等級より弱く出る傾向にあり、最終プロダクトとは違い概念実証型での算出となるため進歩なども考慮し、100倍強力との指数化を判断いたしました。


(Scopecityカルキュレーターで使った数字などもっと詳しい計算方法は、英語となりますがお送りすることもできるので、プライベートメッセージよりご連絡ください。)


今回は日本の多くの皆様にも「こんなに見えるの?」を体験していただきたい気持ちからジャパンキャンペーンを実施いたしました。


これまで見えなかった宇宙をぜひご体験ください。


12月も半分が過ぎ、クリスマスまであとわずかになりました。冬の澄んだ空を天体観測される場合はしっかりと防寒対策をしましょう。


Clear Skies,


チーム Unistellar