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神戸ハーバーランド木育施設「ひょうご木づかい王国学校」を存続させたい!

神戸ハーバーランドの「ひょうご木づかい王国学校」は年間二万人がものづくりイベントを通じ楽しさを体験する場として人気を博してきましたが、現在国の助成金が途絶え存続の危機を迎えています。兵庫県からの要請を受けた地元工務店・建築会社が存続への活動を開始しました。存続の資金と運営サポーターを広く募ります。

現在の支援総額

2,697,000

112%

目標金額は2,400,000円

支援者数

63

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2017/02/15に募集を開始し、 63人の支援により 2,697,000円の資金を集め、 2017/03/30に募集を終了しました

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現在の支援総額

2,697,000

112%達成

終了

目標金額2,400,000

支援者数63

このプロジェクトは、2017/02/15に募集を開始し、 63人の支援により 2,697,000円の資金を集め、 2017/03/30に募集を終了しました

神戸ハーバーランドの「ひょうご木づかい王国学校」は年間二万人がものづくりイベントを通じ楽しさを体験する場として人気を博してきましたが、現在国の助成金が途絶え存続の危機を迎えています。兵庫県からの要請を受けた地元工務店・建築会社が存続への活動を開始しました。存続の資金と運営サポーターを広く募ります。

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ヒノキ伐採ツアー。


朝一番からすみれの新卒一年生、二年生の若手大工を引き連れて(というより乗せてもらって、笑)山深く多可郡香美町に行ってきました。

香美町は元来、天然ヒノキが多くみられる地域で、土壌がヒノキの生育に適していることから植林された人工林のうち71%がヒノキという杉が多い兵庫県では珍しいヒノキを中心とした建築木材の産出地であり、植林から六十年を過ぎて伐採、出荷を待つ立派に成長したヒノキが文字通り山のように山に眠っています。

資源のない国日本、とよく言われますが、実は日本の国土には森林率世界第3位の森林資源という莫大な宝が眠っています。私たち日本人は古くから森を人の手で循環させて山からの土砂災害を防ぎながら国土を作って来ました。 

地元産木材利用のススメ。

しかし、近年は安価な外国産の木材に押され、木材自給率は30%まで落ち込んでしまっており、伐採されない森は鬱蒼と生い茂り、地面まで太陽の光が届かなくなり地表の保水を担う下草が生育しにくくなってしまいます。長年培って来た森との共生、循環システムが崩壊してしまいつつあるのが現在の日本森林の現状です。また、木材需要の減少とともに林業も衰退の一途を辿っており、地域の経済を担う地場産業の衰えはそのまま地域の衰退、崩壊につながりかねません。

私たちは豊富な森林資源を持つ兵庫県の地域に住まう一員として、なんとか地元産の木材利用の普及と(自分たちを含む)地場産業の活性化を目指して街と森をつなぐ活動を地道に行って来ました。すみれで建てる新築はできるだけ鉄骨造やコンクリート造ではなく木造をオススメしますし、その木材も当然、地元で産出される兵庫県産木材を利用しています。

地道な啓蒙活動。

しかし、(残念ながら)私たちが使う木材量などたかがしれています。もっと広く地元の材を使うことを広めなければ、山が迎えている危機は全くもってなんの変化も改善もされることはありません。そこで、2015年から兵庫県からの要請を受けてさらに地道に、まだ建築の計画も無い一般の人向けにハーバーランドにあるひょうご木づかい王国学校で子供向けのワークショップを毎月開催し、木に触れもの作りの楽しさを伝えながら、地元の木を使う価値を啓蒙し続けて来ました。

兵庫県が作った木育施設、ひょうご木づかい王国学校は昨年末で国からの補助金が底をつき、施設閉鎖の憂き目に遭いました。またまた県の要請を受けて、今度は私たち工務店が集まって費用を出し合い、その施設の運営を委託されるようになったのです。現在では50社を超える企業が賛同してくれてなんとか施設の持続的な運営を行えるようにと活発な活動を続けています。今日の多可町のヒノキ伐採ツアーもその一環で、街と山を繋ぎ、地元の木の良さを知ってもらい、広く一般の方にも地材地消の意識を持ってもらうのが目的です。

 

充実の伐採ツアー。

まずは多可町のコミュニティーセンターに集まって山主さん、製材所さん、大工さん、と木材の流通に沿って実際に関わっておられる方の話を聞いてから、日本の棚田100選にも選ばれた、全国的にも非常に珍しい石垣作りの棚田が広がる岩座神に移動、ランチに棚田で作られたコシヒカリのおにぎりを頬張りながらBBQを楽しんでから、山に入りヒノキの伐採の現場を視察、製材所で丸太を材木に加工する現場を見てから、つい最近完成したばかりの木材の超低温乾燥庫を見学、油分の多い多可町産のヒノキの素晴らしさを体感するカンナ掛け体験と、非常に中身の濃い充実したツアーとなりました。周到に準備をいただいた濱田環境委員、香美林業研究クラブの皆様には本当にお世話になりました。ありがとうございました。


山主さんの話。

今日のツアーでは私も改めて学ばせて頂くことも多くあり、大いに刺激を受けましたが、最も印象に残っているのは北播州の最北端の香美町の山主さんのお話です。要約を以下にまとめておきたいと思います。

木は植物であり、生き物。木にも生理がありその月の廻りに合わせて伐採をしないと、水分が多くなり腐りやすく虫に食われやすい弱い材になってしまう。地域の気候風土の中で生きた木がその地方の気候風土に合った材料となるのはごく自然の事で、大きさが揃った木なら同じだと思ったら大きな間違い。遥か海の向こうからやって来た材が日本の気候に合うなんて考えられない。
杉やヒノキが建築用材として利用できるようになるには六十年〜八十年、山師が2代、3代に渡って手入れをしなければ育たない、これまで守って来た循環が途絶えると、困るのは後世であり、増え杉田人工林の備蓄は利用して次の世代に引き継がなければならない。

私たちが生まれた五十年前に比べて、森林備蓄は3倍にも膨れ上がっており、多くの問題を抱えている。その一つが花粉の問題。スギもヒノキも樹齢の若いうちは受粉をしなくて、五十年、六十年と育ってから世代交代の為に自家受粉を行うようになる。近年の爆発的に花粉症の人が増えたのは伐採の適齢期を迎えても伐られないことが花粉症の被害の原因担っているのではないか。

 

山と街の絆。

今回の多可町のヒノキ伐採ツアーは非常に内容の濃いもので、まさに地元の木材を使うべき理由を明確に提示してもらえたように思います。多可町香美林業研究クラブのメンバーさんも兵庫木づかい王国学校に参画して頂いていることもありますし、今後はもっと頻繁に交流を深めて、建築だけに限らず、様々な分野で品質の高い兵庫県産のヒノキを使った商品を開発、アピールする取り組みも進めたいと思っています。神戸からたった1時半で行ける美しい山間の集落と神戸の街にすみ人を繋げる拠点として、兵庫木づかい王国学校がその橋渡しができればと思っています。

棚田に稲が植えられて、さらに美しい景観になった頃、またイベントを企画したいと思いますので、どうぞご期待ください!(その為にも↓のクラウドファンディングにご支援頂ければ嬉しいです!)

 


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オール・オア・ナッシング方式のクラウドファウンディングは目標額に達しなければ全額支援者に返金し、プロジェクトが消滅します。

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神戸ハーバーランド木育施設「ひょうご木づかい王国学校」を存続させたい!
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