実は、メモウォレットはアイデアが出て最初の試作から今まで既に一年ぐらいかかってます。
最初はマネークリップにコピー紙挟むだけだから簡単に出来そうって思ったんだけど、既存のマネークリップの金具は軸の太さが6ミリもあってNG。
ピアノ線曲げて試作品作っても、今度は作ってくれる工場がない。バネ工場をネットで調べて片っ端から相談してもどこも作れない。工場に伺って話をよく聞くと、わかったことはバネ工場ってどこも同じ機械を持っててその機械の制約で出来ないことがわかった。
諦めかけたころ、昔ながらの手加工で特注バネ作ってくれる人をあるバネ工場が紹介してくれた。訪ねていってみたらおじさんが、工場で一人で手作業でバネ作ってる。
こんなの作りたいんですけど・・・って恐る恐る聞いたら、「全然、大丈夫です」っと心強い返事。
試作品を20本ぐらいつくっては、取り付けのしやすさ、外れにくさ、紙やお札をスムースに入れるられるか、使っているうちにバネがゆるくならないか、などをテストしては、0.1mm単位で形を修正。
結局、バネ職人さんと、10回ぐらい試作を繰り返して、やっと納得いく形のバネが完成。
これから本金メッキです。本金メッキは高価だけど、あとで錆びたりしないし、なにより本物の金の色は、金色塗装とは全然ちがうからね。
どうぞお楽しみに