2017/03/13 14:41

室田渓人(むろたけいと)と申します。

「わたしの、領分」本読みから立ち稽古、少人数稽古であったり、じっくりと作品を立ち上げてきましたが、

本日、遂に稽古場に役者全員が集合致しました。

一番最初のシーンから順番に、今までつけてきた演出・芝居を確認しつつ、詰めていきました。

全体の流れが見えると、個々のシーンも自ずと変わってきます。


同じ空間にいて、それこそ同じ職場で働いていたり、夫婦であったり、

それなのになんだかかみ合わなかったり、波長がずれているような感覚は、日々生きていて誰しもにあることだと思います。



稽古の写真を見ていただければわかるように、小劇場楽園の舞台面はかなり距離感の近い密な空間であり、役者同士のやり取りもこの距離で行われます。

しかし、物理的な距離に関係なく、むしろ近ければ近いほど、上記のズレのような感覚は顕著になるような気がします。



そのズレのような感覚を、今回、初演と比べても、かなり繊細に掴みにいっているように、稽古場で感じております。

自覚するのか、しないのか。自覚した上でどのように居るのか。接するのか。

なかなかに難しく、明確にここだと定めようがないように思えるのですが、本番まで試行錯誤を重ねて参ります。


稽古後には、スタッフの皆様も交えての決起会。

またこれで少し、皆様との距離感も変わり、深まったような気がします。稽古の密度も進行も上がっていきます。

 


最後までお読みくださり、ありがとうございます。

今後も見守っていただけますと幸いです。

 

室田渓人

【元記事】https://watashi-no-ryobun.themedia.jp/posts/2120670