いよいよ夏本番を迎え、皆様におかれましては益々ご健勝のこととお喜び申し上げます。
さて兵庫県から台湾の桃園神社に太刀を献納させていただこうとする計画を調整するなか、現地の学生様より台湾では兵庫県出身の民俗学者 柳田國男先生がよく知られ敬意を集めているとのご連絡を賜りました。誠に恥ずかしながら当会の誰もその情報は知らず、調べるに柳田先生の義理の叔父 安東貞美が台湾総督を歴任しており、その縁を頼り1917年に先生は台湾へ視察に訪れておられました。そして台湾の原住民族である高砂族における知見が、柳田先生の「山人論」に大きく影響を与えていたことを知るに及びます。
このような経緯から新たな文化交流の一助となることを期して柳田先生の故郷 兵庫県福崎町の教育委員会にこの度の太刀寄贈計画をご報告にお伺いさせていただきましたところ、であるならばと同計画に後援のご助力をいただけましたことをご報告申し上げます。
また先人の足跡に導かれ新たなご縁を賜れましたことは感慨も深く、歴史に学び為すべきことを模索したいという気持ちも新たにさせていただきました。
今後も期待される様々な出会いや学びに胸を躍らせつつ、取り急ぎ進捗のご報告までに失礼申し上げます。
日本城下町楽会