はじめに
認定特定非営利活動法人TeachForJapan研修担当マネジャーの小林大介です。
私たちは、「すべての子どもが、その子にとって素晴らしい教育を受けることができる世界の実現」をVISIONに、世界53ヶ国のTeachForパートナーと共に教育課題の解決を推進する認定NPO法人です。
教育への高い関心と強い情熱のある人材に対して、独自の選抜・研修を行い、自治体と連携しながら2年間教師として学校現場に赴任させる「フェローシップ・プログラム」を運営しています。
「フェローシップ・プログラム」は、2013年に第1期生を送り出して以降、約60名の教師を輩出してまいりました。そして、第8期生となる2020年4月赴任予定の教師候補生は、40名を超える規模にまで飛躍しました。
今回は、教育課題の解決を目指して今まさに学校現場に踏み出そうとしてる40名が、最後にもう一段レベルアップし、子どもたちにより良い教育を届けられるように武者修行合宿を行いたいと考え、クラウドファンディングに挑戦しました。皆様のご支援を、どうぞよろしくお願いします!
TeachForJapanが目指す課題解決
現在、日本の学校教育には、下記のような機会や支援の「格差」が存在しています。
私たちは、独自の研修を開発してチェンジメーカーとなる人材を育成・輩出することで、これらの「格差」を断ち切り、学校現場の魅力化・環境の改善を図ってまいります。自治体・教職員の皆様と連携しながら「教室」の中に直接入って、学校の内側から改革を進められることが、TeachForJapanの大きな特徴です。
そのような格差の解消を通して子どもたちが生まれた地域・環境に左右されずに質の高い教育を受けることができる世の中を創造します。また、「ひと」を育てる場である学校を変革することは、「ひと」に起因して生じている様々な社会課題の解決にも繋がると考えています。
「教室」から世界を変える。私たちは、このスローガンの実現に本気で取り組んでいます。
これまで実施してきた6ヶ月間の独自研修
全国各地に散らばっている教師候補生に研修をするため、多様なカリキュラムを行ってまいりました。
◆月に一度の集合研修
東京・大阪・福岡の3拠点で1日を通して行われる研修で、毎回講師の方をお招きした研修を行っています。
自己認識を高める自分史の作成、社会課題を適切に捉えるためのSDGs学習、対子ども/対同僚/対保護者とのコミュニケーション手法としてのコーチングスキル、デザイン思考、当事者を招いてのLGBTQへの理解促進等、学校という枠にとらわれず、社会情勢や海外事例まで包含したカリキュラムを独自に作成し、多様な分野をカバーしてまいりました。
◆毎週行われるオンライン研修
オンライン研修は、研修期間合計で30回、毎週19:00~21:00に行っています。
教師の在り方・心構え、教室現場での頻発事案・対応方策、指導案の書き方、子どもの人権、海外の教育手法や価値観・教育観等、これから教師になる上で必要だと思われる「視点」や「意識」を密にコミュニケーションを取りながら養ってまいりました。
◆模擬授業
集合研修やオンライン研修で養った知識やノウハウを活かして、より実践的なスキルを身に付けるべく、模擬授業も実施しています。「指導観」や「子ども観」も含めた単元の指導案作成・添削から始まり、プログラム修了生や教師経験のある研修スタッフから細やかなフィードバックを行うことで、学校現場で即戦力となる指導力を培います。
いよいよ、「教師」になるラストスパート!武者修行合宿
武者修行合宿は、これまでインプットしてきたものをアウトプットする場として、実践的な模擬授業トレーニングを中心に最後の追い込みを行い計画です。参加する教師候補生は、この研修を乗り越え、同じ志を持った仲間たちと切磋琢磨していく中で、教師としての志を確固たるものにして、学校現場に赴任していきます。教師候補生の成長のためだけでなく、その先にいる子どもたちへの影響、学校教育の改革を確かなものにするために、是非とも実現したいものです。
◆以下に教師候補生の声を一部ご紹介させていただきます
・「子どものためにもっとできるはず!」という思いでいっぱいです。最後まで熱い思いを持った仲間と共に前へ進んでいきたいと思います。
・研修では毎回新鮮な発見があります。自分の視野がどんどんと広がっていくのを感じ、まだまだ学びたいことが尽きません。
・教育に関する知識・技能を学ぶだけでなく、赴任直前までしっかりと「どんな先生でありたいのか」について考えを深めたいと思います。
・子どもたちに多様な価値を届けられるよう、残された時間で成長し、学校現場で即戦力となれるよう邁進します。
必要な費用は、40名分の旅費交通費、宿泊費、会場費等を合わせて250万円となります。
これまで9ヶ月間に渡る長期間の研修を受け、多様な知識・能力を育んできた教師候補生が、教育への情熱を高め、広い視野と高い課題意識をもった「教師」としての覚悟を固める場が“武者修行合宿”です。
40名の教師が30名の生徒を担当すれば、それだけで1,200名の子ども達に影響を与えることになります。
皆様の250万円のご支援は、少なくとも1,200名の子ども達の笑顔に直結します。
弊団体の活動、教師候補生の熱意にご賛同いただけましたら、是非皆様のご支援のほどよろしくお願い申し上げます。
1万円以上のご支援で、TeachForJapan ANNUAL GATHERING 2020にご招待いたします!
昨年も大好評をいただきました年1回の活動報告会である東京でのTeachForJapan ANNUAL GATHERING 2020を、本年も3月20日(金)17:30~20:30 @永田町GRiD にて開催予定です。職員や教師候補生からご支援者様に直接御礼をお伝えさせていただける場ですので、この機会に是非奮ってご参加いただけますと幸いです。詳細はプロジェクト終了後にメールにてご案内させていただきます。(※写真は昨年時のものです)
最新の活動報告
もっと見る教師候補生インタビュー 辻フェロー「生徒が選択肢の幅を広げられる仕掛け作りを」
2020/02/20 17:20Q、なぜTFJフェローを目指したのですか?かねてより日本の学校が直面している課題や教育格差の問題にアプローチしたいと考えていた中で、学校現場に実際に入れるTFJフェローは自分の関心と非常に近かったため、フェローを志望しました。Q、2年間どういう教師でありたいですか?所謂"ガッコーのセンセー"らしくない教師でありたいです。 教師という立場ではあるものの、生徒の側に立ち、生徒と目線を合わせて話ができる、「あれ、他の先生とはちょっと違うぞ」と思わせられるような教師になりたいと思います。 また、生徒が常識を疑い、物事をフラットに見て選択肢の幅を広げられる仕掛けをたくさん作っていきたいです。Q、武者修行合宿に向けた意気込み・メッセージを!4月まであと少し、ラストスパートとして、フェロー全員のレベルをこの合宿で1段階アップさせたいです! もっと見る
教師候補生インタビュー 岡崎フェロー「様々な体験を通してその子の世界、可能性を広げるられるような教師に」
2020/02/20 17:12Q、なぜTFJフェローを目指したのですか?海外から帰国し、電車に乗っている人や道行く人の表情を見て「なんでこんなに暗いんだろう?全く楽しそうじゃないな。」と逆カルチャーショックを受けて、日本をもっと明るくしたいという使命感から日本の社会問題解決に関わる仕事をしたいと思いました。その中でも日本の未来をつくっていく子どもたちの教育が大事だと感じ、人づくりの基盤である小学校教育の現場で働きたいと思いました。Q、2年間どういう教師でありたいですか?子どもに新しいモノをたくさん紹介し、様々な体験を通してその子の世界、可能性を広げるられるような教師になりたいです。自分の考えを持ち、それを伝える、また他の考えも尊重できる姿勢を育みたいと考えています。Q、武者修行合宿に向けた意気込み・メッセージを!最後に同期のみんなでモチベートしてあって、やれるだけの準備をし、自信を持って教壇に立ちたいです! もっと見る
教師候補生インタビュー 森清フェロー「子供たちに少しでも勇気を与えれるように」
2020/02/18 21:25Q、なぜTFJフェローを目指したのですか?まずブラジルでの2年間の野球指導の活動を通して指導者、教育者という仕事に魅力を感じるようになりました。それと同時にブラジルでさまざまな人々と関わったり、いろんなものに触れたり、経験をする中で“教育”がすべての物事の根幹である感じました。そんな中でたまたまTFJのことをインターネットの記事で知り、TFJの掲げるビジョンなどにとても共感し、本格的に教育に携わりたいと考え、TFJフェローを目指しました。Q、2年間どういう教師でありたいですか?まず第一にはしっかりと愛情を持って子供たちに接してあげたいです。その上で自分の生き様を子供たち対してしっかりと言葉でも、背中でも語れるようになり、子供たちに少しでも勇気を与えれるように、新任の教師として日々挑戦している姿を示し、子供たちと一緒に成長したいです。Q、武者修行合宿に向けた意気込み・メッセージを!模擬授業の時間では失敗を恐れずに積極的に取り組み、その上で素直に他者からアドバイスを聞き、基礎力をつけたいです。また同期のフェローや講座をしてくださる講師の方々からも積極的に学び、現場で必要な知識を身に付け、教師として重要な自分自身の考え方やビジョンを更に磨き、固めていきたいです。どうぞよろしくお願いいたします! もっと見る
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