すっかりご無沙汰してしまい、申し訳ございませんでした!皆様のお陰様をもちまして、無事にクラウドファンドを達成し、桜のハイシーズンを迎えたしだのすみかでしたが、新型コロナウィルスを考慮して4月と5月は休園させていただいております。 クラファン終了翌々日には煙突完成の写真を披露しましたが、そこまでの道のりをご報告させていただきます◎今回のクラファンは「ALL-in形式」を選択したものでした。つまり、目標金額に達さなかった場合でも、いただいた寄付を元に、プロジェクトを必ず実施する約束のもと募るクラファンだったのです。ですので、クラファンの達成度に関係なく、私はストーブと煙突設置の準備を着々と進めました。4月になると桜観期になり、吉野山は大渋滞が予想されるので、工事車両が入山できないことを予想して、前倒し前倒しのスケジュールを組んでいました。今日から少しずつ煙突完成までの様子をレポートいたします。 クラウドファンドの終了を目前にした3月10日、愛知県は岡崎から薪ストーブくんが到着する予定でした。待ちに待ったこの日、テンションも高めに木下はソワソワしておりました。そしてついに、大きなトラックが到着!おおおおお!キター! 通常の運送会社ではなく、ピアノ運送会社さんのトラックがドドーンと吉野山に到着。ニコニコ笑顔の配達員さんがやってきてくれた。「こんにちは!木下さんのお宅ですか?」「はい!」「ストーブをお持ちしました。設置場所など運搬経路を確認してもよろしいでしょうか?」「もちろんです!よろしくお願いします。」敷地内をご案内するとみるみる顔が曇っていく。。「・・・。ちょっと、厳しいですね〜。そもそもこの扉に入るかな。。この段差か〜。2人じゃなあ〜。」ポリポリ一緒に来ていたお相撲さんレベルの大男のスタッフさんが車を降りてくる。「行けるかな〜。」「いや、、、、厳しいです。。。」キッパリ「え?!」(力持ちそうなのに・・)「ちょっと、会社と電話して相談してきます」「WHAT?!!!」急に悲しさ。「ごめんなさい、ちょっと依頼主さんに確認してきます。ちょっとこの経路は段差が多く、道もせまい。非常に重いものなので、人手があと2人は必要です」「えーーーーーーーーーーーー」(再配達ってw 費用その分かかるやつやんか!(;_;)というわけで、引き返して行きました。。雨のなか見送る切なさったらなかったです。せっかく遠路はるばる愛知は岡崎市から届いたのに。。この時間ロスと運搬コストよ;_;泣けるし痛手。吉野の知人の皆さんから「手伝えるよ!」と有難いご連絡いただきましたが、ここは安全第一を取りまして、最後まで業者さんにお願いすることにしました。そして、日を改め、3月16日(月)の午前9時30ごろ。雪が降って、とても寒い日にストーブがやってきました。通りすがりの人も覗き込むほどのワッショイ作業。大男4人が担いで大ごとです!「段差あるよ〜!」「金具気をつけて!」「一旦、ここに置こう」「次はあの角まで」大きな声で安全を確認しつつ、敷地に入り、どんどんラボへ近づいていく。狭い通路をぬける途中、ちょいちょいシダを踏まれてしまいましたが、そこは目をつむり(笑)、ヨイショよいしょと運び込んでくださいました。「言うてもそこまで重くないでしょ〜」とナメて持ち上げようとしましたが、数ミリもビクともしない。巨大な鉄の塊!!こりゃ2人じゃ無理だわ、と納得しました。プロの方4人だからこそ楽勝に見えるけれど、それでも、息を合わせて運ばないと危険な重さです。大男のスタッフさん4人がぎゅうぎゅうになってラボに運び込んでくださいました。ぎゅうぎゅう、ヨイショよいしょ。ありがたや〜〜〜〜!!!!!作業はすんなり30分以内。手際よく位置の確認をしてくださり、撤収されました。設置された様子が、こちら!↓大騒動をしてようやく到着しました!薪ストーブくん!!大西親方と高橋プロがコツコツ積み上げてくださったレンガの炉台とマッチして、異国感漂う一角になりました!!!かっこいい!かわいい!素敵!動き出しそう!良い!ひじょーーーーに良い!感動しました。夢見たストーブがここに到着したのです。少しずつ、少しずつ、着実に前に進んでいる達成感をこの時感じました。たくさんの人の力をお借りして(実際にこのヘビーさは尋常じゃないw)、ここまでたどり着いたのです。
123名のパトロンのみなさまこんにちは!しだのすみかの木下茉実です。この度は、〈しだのこLabo〉のえんとつクラウドファンディングをサポートいただき、誠にありがとうございました。さて、早速ですがご報告です。〈〈えんとつができました!!!〉〉かっこいい!!なんて素敵なえんとつ!!!3月20日(金)に、おかげさまで【107%】の達成率でクラウドファンディングを終えることができました。何より、【123名】もの方が、しだのこLaboを応援してくださっているという結果に、とても感動しています。よくないものが流行り、先行きの見えない現在、不安な気持ちになりがちな日々の暮らしの中、シダ好きな私に温かい眼差しをむけてくださり、本当にありがとうございます。大袈裟かもしれませんが、この支援金はみなさんの〈希望〉を預からせていただいたのだと思っています。まだ改装中ですが、しだのこLaboが完成した暁には、私はラボに籠もってシダをもっと探究します。しだのこLaboにぜひ遊びにいらしてください。そして、見たいもの、つくりたいものを、もっともっと創造する。好きなものは好き!と一緒に楽しみましょう。クラウドファンドのリターンは、これまで以上にシダまみれなものになりますよ!準備が出来次第、随時ご案内いたします♩お楽しみに!取り急ぎ、クラファン終了のご報告まで。しだのすみか木下茉実3月21日
2月20日〜2月24日までの5日間で、ななな、なんと!薪ストーブを設置する「炉台」が完成いたしました。先日の作業から続けてご紹介すると、まず、ストーブの熱による“自然発火”を防ぐために、耐火断熱材を張り付けました。文章に書くと、簡単に思えますが、これがまた細かい計算が必要でして。〈〈私には無理です!〉〉というわけで、前回レポートから登場いただいてる、棟梁の草壁師匠のご登場です。ピシーーっと、キメる草壁師匠!要なのは、角の“束石”!石の丸いカーブに対してどのように板をはめ込むのかと心配しましたが、撫でるようにカンナで板を削ってバランスをとり、この仕上がりです。すご。ぴったり!ベニヤ合板で素地を作ったあとは、角材を入れて4センチくらいの空間をとり、そこにケイカル板を、バンバンバン!と。(ケイカル板とは、水酸化カルシウムと砂を主原料として板状に成型した耐火断熱材です)このケイカル板を、丸のこで切断したのですが、その時の白いモヤのような埃がすごいのなんの…!ホームセンターで切れたら便利なのに〜。(←頼んだら断られた)そうこうして完成したこの断熱加工の壁!!!素晴らしい!!美しい!ここまで来たら、バトンタッチ!同じ吉野町内の国栖を拠点に庭師をされている「風人園」の大西親方と、大阪(金剛山寄り)で庭師をされている高橋プロです。庭師さんは植木の手入れだけでなく石積みもします。そして花壇などでは、レンガを積みます。その匠の技で、しだのこLaboを助けに来てくださったのです!ありがとうございます!使用するレンガは、大西親方のご紹介で、素晴らしい風合いのアンティークレンガをいただくことができました。ひとつひとつ、積み上げて運び込みます。大きなトラックはクレーン付き。大西親方のご協力で1回で運び終えることができました。いや〜、レンガって、重いんですね〜!300個ほどのレンガを運んで良い筋トレになりました;レンガは、使用する前に水で泥を落として、水分をふくませます。これは、つなぎのセメントから水分を奪ってしまわないようにするためです。(水分が奪われるとセメントの強度が落ちます)レイアウトを考えるのに頭を悩ませましたが、何度か組み替えてデザイン決定!決まればあとは積むのみ!と、現場の空気に気合が入ります。笑コンコンとリズミカルな音と、ジャリジャリ!とセメントを塗ったり、こそげとる音がひびきます。すごい集中力。そんな中で、高橋プロ「ギバちゃんとってください!小さいギバちゃん、あります?」大西親方「はいよ」という会話が聞こえてくる。「ギバちゃん!???柳葉敏郎?柳葉敏郎に小さいも大きいもないでしょ」と私は思っちゃうわけで。素人なので、道具までも面白い!はい、こちらが“ギバちゃん”です。可愛い。そんなことは置いておいて、リズミカルにどんどん積み上げていく高橋プロ。もともと音楽のバンドマンをされていたそうです。どおりで!リズムが心地よい。笑積み上がるレンガは、角が取れていて、色も形もそれぞれバラバラで素敵!もともと、イギリスの古いお城で使われていたものだそうです。ロマンです。レンガ作業二日目と三日目は、大西親方が丁寧に水平を取りつつ丁寧に仕上げてくださいました!(ちょっと縦の画像になりますが)レンガって、大きさを半分にしたり、ちょびっと削ぎ落としたりして、サイズ変更しなきゃいけないんですが。その作業がとても危険!ちゃんとした道具がないとできないことです。カットをするディスクグラインダーと、切るときに飛び散る破片などの集塵機など。プロの大西親方と高橋プロが協力してくださらなければ、できなかったことなのです。そうして、合計、3日間かかって完成しました!世界に一つだけの、素晴らしいレンガの炉台が出来上がりました!薪ストーブに負けないくらい個性的て、存在感のある出来栄えです。目地もしっかり詰まってますし、草壁師匠の提案で、所々に金具で補強されているので頑丈です。さあ、これでいつでも薪ストーブを迎え入れられる段階になりました!このあとは、床や天井、壁の施工に入っていきます。材料をそろえるところから、もりもり動かないと!よっし!完成形が見えてきましたよ〜〜〜〜〜!!!次の作業は、3月7日と14日です◎
2月15日は、しだのこLaboづくりの作業にたくさんの方が来てくださり、信じられないほど進展しました。・天井のチェックと天板剥がし・床下の掃除・ストーブ台の基礎づくりプロの方々が集結すると、とにかく手際が素晴らしく、あっという間に方針も決まり、準備もチャチャッと、作業は無駄がない。自分の得意でないことや出来ないことは、とにかく人の助けを求めることが大事ですね〜。・天井の一部分だけが何故か湿っていて、微かに、動物のかおり…。何かが住み着いている可能性大!恐る恐る覗き込むも、私は確認できずにいました。それを、この日に手伝いに来てくださった西田プロは、ススっとのぼり、あっという間にチェック終了。結果、何か巣のようなものがあり、糞尿のようなかたまりがある…とのこと。(ひぇ〜〜〜〜)こちらの方言で「晩鳥(ばんどり)」というのですが「ムササビ」の巣のようでした。よくこの辺りを飛んでいるので、おそらくムササビです。可愛いけれどやはり困る!天板を取り除きました。そして、木工家具も作れちゃう堀田プロが、前回、剥がした床の隅っこをきれいに切り落として処理してくれました。床下の掃除では、ビールの瓶、鍋、カップ、など不用品が出てきて、さらには手作りの将棋盤が!この家のオーナーさんが少年時代に作られたもののようです。この家のご家族の歴史を感じる〜。そうこうして、こんなにきれいになりました!しっかりした骨組みです。さてさて!ここからは、ストーブの基礎台づくりです。この日は、工事の神様が降臨しました。先ほどの西田プロ、堀田プロ、司令塔の草壁師匠に加えて、スバル師匠が!(スバル師匠は仮称です。スバル車(超かっこいい)に乗って登場されたので。お顔の掲載はNG)西田プロがお仕事道具をわざわざ持参してくださり、作業が一気に加速!ありがとうございます〜;_;感謝しきれないです。約6回くらい?重いセメントを練り練り作ってくださって、スバル師匠が、端材の板で小刻みにトントンたたき、水平に。匠の技!す、すごい。水平を測る糸がなくて、その場にあった小さな釘を入れ込んで対応するなんて。なんと丁寧な作業なのでしょう。頭の中には「改装ビフ◯ーアフター」のBGMが流れる〜。「なんということでしょう!」「やってしまおう!」と根詰めてくださって、作業が終わったのは、夜7時30分をまわっていました。あっという間に、ストーブの基礎台が出来上がりました。西田プロ、堀田プロ、スバル師匠、草壁師匠という4人の神様に心から感謝です。本当にありがとうございました。次回の作業は、2月20日、21日になります。炉台の壁施工で、ケイカル板を張って、レンガ積みです!いよいよ、来週からトークキャラバンに旅立ちます。みなさまに支えられて生きていることを実感する毎日です。ありがとうございます。(これが、クラファンの素晴らしいところ)