日本人女性がダッカに住んでいて、ジュマ民族のサポートをやってる人がいますよ。と、友人から紹介されコンタクトを取ってみました。本文に書かれているように、伊勢さんの噂は聞いていたようで、仏陀バンクにも関心を持って頂いていた。
通訳として、現地のアテンドとして、献身的にサポートしてくれるその姿は、私たちに安心感を与えてくれました。彼女がサポートしている子供たちにも会うことができ、お互いに今後も協力できたらと期待しています。
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2014年からバングラデシュで暮らし始め、首都ダッカの路上で、毎日のように「チャクマ!」と自分が呼ばれること(ちょっとからかわれるように)に気付き、それは一体何なのか……と調べ始めたことから、
チャクマ族という少数民族、チッタゴン丘陵地帯という国境沿いの一部地域、バングラデシュでは稀な仏教徒の存在……などを知っていきました。確かに顔も、バングラデシュ人というより私(日本人)に似ている!
彼らのことが気になって、訪ねてみようとすると、国内にも関わらず、その地域へ行くために外国人入域許可証が必要なことも分かり、違和感を覚えました。
そんな風に、2015年の初訪問は、チャクマ族も、チッタゴン丘陵地帯も、変わってて危険なものなのか……と若干身構えたのも今や思い出です。(その後、過去の国内紛争、和平協定後も未だ続く諍い、軍の駐屯地であること、土地・人権・教育・経済的な問題について知っていきます。)
辿り着いたその場所には、初めて来たのに、初めてとは思えない懐かしいような景色があり、現地の人々は、みんな以前から私と知り合いのような雰囲気で振る舞い、一気に安心感を与えてくれました。
ジュマ(先述したチャクマ族を含む、チッタゴン丘陵地帯に先住する11少数民族)のことが好きになり、映像制作、移動映画館、学校運営サポートなどを通して私なりに活動していたある日、伊勢祥延さんという日本人のフォトグラファーがいて、この地へ長年通い、美しい写真カレンダーを制作し、日本でジュマの存在を伝えている!という噂を耳にました。
その後、2018年にメッセージを通して仏陀バンク(BoB)プロジェクトとついに繋がり、ツアーに一度同行させていただくこととなりました。
私がBoBツアーで最初に深く受けた印象は、
バングラデシュへのスタディツアーは学生主体のものが多く、なんだかんだ訪れた側が、自身にとっての経験を得て帰っていく(悪いことではないけれど、その比重が断然多い気がしていた)中で、
BoBツアーは、訪れた僧侶達を筆頭にそのプロジェクトメンバーが、現地の人たちにとって喜び(涙するほどの)と的確に必要な支援を運び、残していくもので、その光景を目の前にし、とても感動したのを覚えています。
この国のマイノリティとして生きてきて、色々失い、諦めて……を既に経験しきった大人層へ希望を与えられるのはとても困難で、このプロジェクトは本当に貴重だと思いました。
私の役目は、ほんの簡単な現地語通訳等ですが、その翌年も同行させていただくこととなり、BoBメンバーの深い慈悲や仏教の教えを訳するのはとても難しいけれど、今それに努めるのが、私の一つの目標にもなっています。
現実的に、少数民族の人々のやる気や夢に反して、きっかけとなる資金が思うように得られないことや、地域のために活動したくても、100%ボランティアでは生計が立てられないので続けられない…そんな現地事情も知っているから、
このクラウドファンディングで、仏陀バンクの推進と、書籍によって、さらに彼らの存在に興味を抱いてくださる方が増えることを、心より願っています!