Make Your Own Ball Day のご紹介
Make Your Own Ball Day Japan Office (以下、MYOBD Japan Office) プロジェクトリーダーの樫本芹菜です。広島県出身の27歳で、女子サッカーチーム、スフィーダ世田谷FCに所属しています。まずはじめに、本プロジェクトを立ち上げるきっかけとなった、Make Your Own Ball Day (以下、MYOBD) のご紹介をいたします。
MYOBDはアメリカ、インディアナ州を拠点とするNPO法人団体です。代表者のマーク・シュピーゲルもまた幼少よりサッカーを愛し、将来を有望視されButler大学(米、インディアナ)へ進学。しかし、在学2年目におった外傷性脳挫傷を理由に現役を引退。うつ病を患うことになってしまいましたが、そんな彼を救ったのもまたサッカーの存在でした。指導者としての活動を続けるなかで、教会の活動を通じてウガンダの孤児院を訪れた彼は、現地の子どもたちの現状を目の当たりにし心を打たれます。しかし、自身が指導するクラブに戻ると、ある選手がサッカーボールを忘れたまま帰宅してしまいます。渡してあげようとボールを持ち帰ったその翌日、その選手は親に買ってもらった新品のボールを手に練習場に現れました。一方は余るほどのボールを手にしていながら、もう一方は一つですら買うことができない。これがMake Your Own Ball Day のアイデアが生まれた瞬間でした。
その2週間後である2012年の9月、初めてのMYOBDのイベントが開かれ、8-10歳の子どもたちがそれぞれの家庭で思い思いのボールを自作。子どもたちとその両親たちには同じ歳の頃のホームレスの子どもたちや、彼らが道端でサッカーをする映像などを見てもらい、ボールを作りながら親子で話し合うきっかけをつくりました。フィールドでは、不恰好ながらも思い思いに製作したボールを、子どもたちが裸足で思い切り蹴って走り回り、音楽もかけてより一層楽しめるような環境を心がけ、最後は感謝や思いやり、そして観点を変えることの大切さなどに関しての話し合いでしめくくりました。それから約8年の月日が流れ、MYOBDはブラジルやカンボジア、ガーナなど、15ヵ国をも訪れ、その間に6,500以上のサッカーボールと10,000以上のサッカー用品が届けられました。アメリカ国内でもMYOBDの輪は少しずつ広がっており、今日までに10,000人以上の子どもたちがこの活動に携わってきています。
プロジェクトを立ち上げる理由
マーク同様、幼少よりサッカーに携わってきた私(樫本芹菜)が初めてMYOBDと携わったのは、2013年の夏のこと。高校の頃に年代別代表での活動を通して世界をみてきたことをきっかけに、寄付やチャリティ活動などに興味を持ってはいたのですが、似たような活動は数多く、実際になにをどうと言われるとよくわからないままでいました。そんなときに出会ったのがマークとMYOBDでした。2013年からドイツに渡るまでの5年間、毎年イベントスタッフとして活動に携わるなかで、ただ単に物やお金を集めて寄付するのではなく、参加する子どもたちが楽しみながら、きちんと人生における大切な教訓を学べる部分に魅了されました。”この活動をいつか日本でも”と考えるようになったのは、とても自然なことだったと思います。
海外での生活を通して様々な文化や価値観などに触れてきましたが、以下で述べていく、本プロジェクトを通して子どもたちに学んでほしいと願うことは、私も実際に学んできたことでもあり、それらは私という人間の幅を広げてくれたと感じています。昔の私にとってもそうであったように、日本の子どもたちにとって、日本という国は十分に大きな存在なのかもしれません。しかし、外に広がる世界はもっと遥かに大きく、一歩でも踏み出せば今までの常識などぶち壊されていくことでしょう。そこからの学びは数多くあると思いますし、また世界を知ることで卑下するのではでなく、逆に日本のよさを再認識したりすることで、よりよい日本社会を作り上げていくことができると信じています。MYOBDの活動を日本の子どもたちに体験してもらうことで、子どもたちの将来性の幅を広げるきっかけとなってほしい、そんな想いで本プロジェクトの立ち上げを決意しました。
活動目標
プロジェクトを通して達成したいことは、以下の5つとなります。
1. ボールをつくるという行為自体が、別のどこかの子ども達の抱える問題の解決策であることを学びつつ、ボールの製作を子どもたちに委ねることで、ピッチ内外に関わらず問題を解決するための想像力を養うこと。
2. 新たな人やアイデア、そして文化と繋がることで別の人の目から世界を見ることができるようになること。
3. ボールなどの用具を寄付するということは、単にものを与えているのではなく、”プレーする喜び” そのものを与えているということを知ってもらうこと。
4. 遊びを通して探究心を刺激し、社会におけるよりよい関係性や健康な身体の作り方を学んでもらうこと。
5. 活動を通して見えてきた世界に同情するのではなく、今あるものへの感謝の気持ちを持ち、そして、子ども達の持つ、自身の情熱や才能を誰かのために活かすことで ”世界は変えられる” という真実に気づいてもらうこと。
活動内容
上記の目標に対し、本プロジェクトでは以下のような活動を行っていきます。
1). 日本の子どもたちに手作りのボールで思い切り遊んでもらうイベントの開催
アメリカのMake Your Own Ball Day の活動と同様、日本の子どもたちにも手作りのボールで思い切り遊んでもらうイベントの開催を予定しています。ボールの形や作り方を自分で考えさせることで想像力を養いつつ、ボール作りの経験から発展途上国の子どもたちの暮らしを学んでもらい、そして友人たちとプレーするなかで、友情や身体を動かすことの素晴らしさを学んでもらいます。開催候補地として、神奈川、東京、仙台を予定しておりますが、どこでの開催にせよ、子どもたちが裸足でのびのびと駆け回れる環境の確保を目標としています。
2). 発展途上国の子どもたちへボールなどのスポーツ用品の寄付、および、現地でサッカーフィールド建設
イベントを通して用具や資金の寄付を集め、それを発展途上国の子どもたちへ届けたり、現地でサッカーフィールドの建設を行っていきます。現地の子どもたちにとって、経済状況に関わらず、遊びを通して友達との関わり方や体の動きを学ぶための環境づくりを進める。そして、その様子を日本の子どもたちに動画などを通して伝えることで、彼らが為した、または為そうとしていることが、現地の子どもたちにとってボールを手にするということ以上の意味を持つことを知ってもらいます。
3). MYOBD代表、およびスタッフの日本招致
この活動を伝えていくにあたり、MYOBD代表者であるマーク、および、立ち上げからマークと活動を共にしてきているニック・オラスに来日してもらい、上記イベントのゲストスピーカーとして子どもたちに話をしてもらうことを考えています。その理由として、彼らこそが、自身の情熱や才能を人のために使い、世界を変えるための行動をとってきたことを私はよく知っており、その彼らの話を聞くことが子どもたちの心に届く一番の方法だと思っているからです。彼らのプレゼンテーションを通じて、日々に感謝する気持ちや、自分たちの手で ”世界は変えられる” という真実を学んでもらえればと思っています。(写真左: 子どもたちに話をするマーク、写真右: 紫のコスチュームを着ているのがニック)
4). 小学校訪問
マークや私にとってサッカーとは人生そのものであり、それがゆえに子どもたちのスポーツへの情熱をサポート、促進し、サッカーを世界を変えるためのプラットフォームとしての活動を目指してはいますが、その対象はスポーツをしている子どものみに限定するつもりはありません。むしろ、スポーツは遊び程度であったり、あまり関心はないという子どもたちまで巻き込み、少しでも多くの子どもたちと関わっていければと考えています。そのためにも、上記のような活動を年間を通して、かつ、定期的に小学校を中心に行っていきたいと思います。構想としては二限分の枠を使い、まず初めに簡単な説明のみを行い、あとは思い思いにボールを製作、プレーしてもらいます。後半部分は動画や資料を使いながら発展途上国の子ども達の暮らしや私たちの活動について知ってもらい、別の視点で世界をみることで日々への感謝や思いやりについて考え直す時間として使います。
資金の使い道
みなさまからいただいた資金は、上記の活動のための資金や、クラウドファンディングの運営資金などにあてさせていただきます。
リターンについて
リターン詳細については"リターンを選ぶ"をご参照ください。
最後に
誰かにとってはなんの変哲もないボールであっても、また別の誰かにとっては大切な意味を持つことがあります。私たちにとってボールは情熱であり、愛であり、そして日々への感謝とそれを還元していくことを教えてくれるためのツールでもあります。Make Your Own Ball Day Japan Office は、ボールを媒体として子どもたちに新たな世界を見せることで、子どもたちの笑顔や成長の場をつくっていく活動をしていきます。みなさまのご支援をよろしくどうぞお願い申し上げます。
*本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し(シーズンスケジュールにより変更の可能性有、その場合は活動報告などを通して報告いたします)、リターンをお届けします。
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