実施理由/背景
橋本市生まれの世界的数学者「岡潔博士」について
みなさんは世界的な数学者で橋本市名誉市民の一人である岡潔博士を知っていますか?
数学に情熱を注ぎ、研究に勤しみ、世界の誰もが手に負えなかった難問を一人で解明して数学界に大きな影響を与えた人物です。世界の名だたる数学者が「Okaとは団体名でなく、個人の名前だったのか!」と驚愕したという逸話も残っています。
岡潔博士は数学者に限らず文学者としての一面もあり、ベストセラーとなった「春宵十話」を始め多くの著書を残すとともに、日本人の情緒の大切さなど訴えかけたことでも知られています。
こういった岡潔博士の偉業や日本人の心の大切さをふるさとである橋本市から発信し、未来の子どもたちに伝えていくため、記念館を整備します。みなさんのご支援をよろしくお願いいたします。
プロジェクト内容説明
岡潔博士の存在と功績を未来の子どもたちへ
岡潔博士はその生涯において、数学の多変数函数論の分野で大変難しい問題を一人で解決し、世界的な数学者として高く評価されました。1960年には文化勲章を受賞しました。その功績は代数学、幾何学、解析学など数学の広い分野での基礎的概念となっています。
まさに現在の数学の基礎をつくったと言える素晴らしい人物です。
文化勲章を受章後は橋本市初の名誉市民となりましたが1978年に亡くなって以降、岡潔博士を知らない子どもたちが増えています。橋本市としては子どもたちへの教育の取り組みの一環で講演会の開催なども行っていますが、単発の取り組みにおさまってしまっている状況です。そこで、今後も継続的に子どもたちをはじめとしたたくさんの方々に岡潔博士について知っていただけるようにしたいと考え記念館の建設プロジェクトをスタートさせました。
しかし、橋本市の財政状況等を考慮した結果、全額を市の独自予算で建設することいは厳しいことが判明し、市民の方々をはじめ橋本市にゆかりのある方々や岡潔博士の功績を伝えていきたいという取り組みに共感いただける方々にサポーターになっていただき、一丸となってプロジェクトを進めることにしました。
目指すところ
算数・数学の楽しさ、そして日本人としての情緒の大切さを伝える
岡潔博士が1978年に亡くなって以降、ゆかりのある人たちによって少しずつ博士の功績や思想を形にして後世に残すという活動が進められてきました。そして、著書の復刻版などが出版され、再び岡潔博士のことが広く知られるようになってきています。
橋本市としては、博士の功績や思想を受け継ぐために「橋本市岡潔数学WAVE」を設立し、小学校低学年向けの「親子おもしろ算数教室」、小学生高学年向けの「おもしろ算数・数学教室」を年に8回ずつ開催したり、子どもたちに算数の楽しさを伝える様々な機会を提供しています。
そして先述のとおり、岡潔博士の存在と功績を未来へ受け継いでいくための「岡潔記念館」開館に向けて全国からご支援を募っています。たくさんの方々に岡潔記念館の設立サポーターになっていただき、一緒に取り組みを行っていければと思います。
寄付の使い道
いただいた寄附金と橋本市の財源を合わせて、岡潔博士を広く後世に伝えていくことを目的として、記念館を建設します。
記念館が建設されることで、橋本市の方々に限らず全国各地からのお客様の受け入れできる環境も整備でき、橋本市全体の活性化につなげていきます。
自治体からのメッセージ
橋本市のプロフィール
橋本市は、和歌山県の東北端、自然豊かな紀伊半島のほぼ中央に位置する人口約63,000人のまち。中世では、京から高野山に至る高野街道の宿場町として栄えました。江戸時代には船継問屋場として、また大和街道・高野街道を往復する伝場所として、地方物産の集散地としてこの地方の中心地となりました。平核無柿、富有柿、巨峰などの物産品が人気。鶏卵は、県内の生産量の50%以上を占めています。「パイル織(編)物」は、日本一の生産高を誇り、高級毛布、インテリア・衣料・寝装用品など、あらゆる分野にわたり国内外で広く愛用されています。100年以上の伝統を受け継ぐ「紀州へら竿」は、全国シェアの大半を占め、平成25年に国の伝統的工芸品に指定されました。橋本市は「紀州へら竿の里」と呼ばれ、ヘラブナ釣り愛好者羨望の竿はここから生まれています。
事業スケジュール
2019年11月:今年度の取り組みを本格的に開始
2019年12月:クラウドファンディングにより寄附の受付を開始
2020年2月:クラウドファンディングにより寄附の受付を終了