2020/10/30 00:14

ごましお君の奇跡

皆様から頂いたご支援で、 fipと闘っていた、ごましお君に起こった奇跡とその後のご報告になります。

fipの治療を行った猫達の中で、最も重症で、高額な未承認薬の投薬プログラムでも、再発を繰り返していたごましお君。あんこちゃんやタロ君、ハナコちゃんが次々と寛解して行く中、ひとりfipと闘い続ける日々でした。発症当初はウェットタイプで、再発後はドライタイプの症状で、7月末には、fipのウィルスによる脳炎で神経発作を起こし、発熱や下半身麻痺が始まり、9月中旬には前脚も突っ張ったまま麻痺して寝たきり状態になりました。

ご飯も強制給餌の日々でした。このままご飯を飲み込むことも麻痺すると、、、看取りという言葉が頭をよぎりました。

そんな状況の中、ごましお君に奇跡が‼︎

お腹を壊したごましお君に、仔猫用に動物病院で処方された納豆菌のサプリを、飲ませてみました。下痢対策でしたが信じられない奇跡が起こりました‼︎

納豆菌サプリを飲み始めて3日後に、顔が上がり前脚で支えて起き上がろうとしているごましお君が‼︎     そして5日後から立ち上がり、よろけながらも歩いたのです。

それからのごましお君は、ご飯も自力で食べて嬉しそうに家の中を歩き回れるようになりました。ごましお君の身体に何が起きているのか、血液検査でコロナウィルスを調べた所、陰性でした。MRIは全身麻酔なので踏み切れませんが、先生方の見解は、fipのウィルスは排出されたかごく微量で、今はfipによる脳炎の後遺症で麻痺が残り、血栓による脳梗塞を起こしていた所に、血栓を溶かす作用のある納豆菌サプリが功を奏して脳梗塞の改善に繋がったのではないか、とのことです。これは、きっとfipと闘い続け、頑張って生きてきたごましお君への神様からのプレゼント。再び歩き回れるごましお君の姿に、涙が出るほど嬉しい日々が続いていました。

奇跡のその後

その日は突然にやってきました。

10月27日、いつものように朝ご飯、大好きな猫缶を食べて、お昼頃他の猫達とお昼寝していたごましお君に異変が起きました。ひと月前の全身麻痺状態に戻ってしまいました。眼振が続いているので気持ちが悪いのか、嘔吐もあり、午後1番で動物病院を受診して、補液と吐き気止めを打ってもらい、安静にしていましたが、小発作を数回起こし、午後8時にとうとう虹の橋を渡って行ってしまいました。本当にあっけなく、たった半日寝込んだだけで逝ってしまいました。

全身麻痺状態で、強制給餌は真平ごめんだニャンとばかりに。

ごまちゃん〜と呼びかけると、ニャアーンとお返事して、一生懸命歩いて来てくれる可愛い可愛いごましお君でした。

たくさんの方々からの愛情をたくさんもらって、一生懸命生きてくれたごましお君。短い1歳と2ヶ月の生涯でしたが、最期のひと月間の奇跡の時を猫らしく、本当に楽しそうに過ごせたことは、ごましお君にとっても、ずっと保護して見守ってきた私にとっても、とても幸せな時間でした。

アニマルフレンドのプロジェクトにご支援や応援を頂いた皆様に、心よりお礼を申し上げます。おかげさまで、ごましお君は、最善の治療を受ける事ができました。

ありがとうございました。

    アニマルフレンド&ごましお