はじめに
『伊藤玄太』とは?
『NCAA Division1 アメリカンフットボールではじめてボールキャリーを果たした日本人』
このなんとも微妙な肩書を持つ人間が私、伊藤玄太です。
私が、アスリートに特化したシェアハウスを作ろうと思ったきっかけや、私自身について少しお話させてください。
『3日間』
中学卒業まで三重県で生まれ育った私は野球をするために神奈川県にある私立法政第二高校に進学します。しかし、入学後「3日間」にして野球部を退部、アメリカンフットボール部に入部します。
『渡米』
『雑誌に載れそうだから。』そんな不純な動機で始めたアメフトでしたが、大ハマり。高校生活のほとんどをアメフトに費やしました。そんなアメフトに大ハマりした私は高校卒業後、とんでもない選択をします。『NCAA (全米大学体育協会)の1部大学に行って、何万人もの観客の前でアメフトをしたい』という思いのもと、渡米します。
『サイドラインがロッカー』
『NCAA1部大学でアメフトしたい』という思いだけで渡米しますが英語もできなければアメリカのことも大して知りません。カリフォルニアに行くことは知っていましたが空港に着いてはじめて「Los Angeles」に来たことを知りました。ロスにある短期大学に入学し、アメフト部に入部しましたが、本場はそんなに甘くありませんでした。100人近く選手がいましたが私だけがロッカーをもらうことができず、一人グラウンドの片隅、ちょうどサイドラインあたりで毎日着替えをしました。ロッカーから楽しそうに出てくる他の選手の姿、雨でビショビショになったカバン。今でもありありと覚えています。
『NCAA Division 1 ハワイ大学に進学』
そんな私でしたが周囲の協力もあり、短期大学卒業後、NCAA 1部に所属するハワイ大学から推薦入学のオファーを受けます。『NCAA (全米大学体育協会)の1部大学に行って、何万人もの観客の前でアメフトをする』という夢がついに叶う…
『前十字靭帯断裂』
夢にまで見た、NCAA 1部。現実はそんなに甘い世界ではありませんでした。はじめの2年はスカウトチーム、簡単に言えばレギュラー選手の練習台です。それでも夢にまで見た1部。腐ることなく練習しました。ハワイ大学に進学して3年目。短期大学でもアメフト部に所属していた私に許された学生最後の年です。『準備は万端。今年はいけるぞ!』そう思っていた矢先、右膝から『グチャ』という音がします。前十字靭帯断裂です。
『あきらめの悪い男』
前十字靭帯断裂は長いリハビリ期間を必要とします。最低8カ月。医師にはシーズン中の復帰は厳しいと言われました。しかし、『ああ、そうですか…』と簡単にあきらめることはできません。ケガをした2時間後からジムに行きトレーニングを再開していた自分がいました。
『アロハスタジアムの真ん中で』
復帰を信じリハビリを続ける私にチームがとっておきのプレゼントをくれました。「Hawaii Bowl」への出場権です。アメフトにはBowl Gameというものがあり、これはシーズン中に優秀な成績を収めたチームのみが出場できる試合です。このBowl Gameはレギュラーシーズン最終戦の約1か月後に行われるため、私の復帰に間に合ったのです。
Hawaii Bowl 当日。ハワイ大学のユニホームを着て、ハワイ大学のヘルメットをかぶる最後の日。試合は我々の劣勢で進みます。試合終了まで残り数分。
”Genta!!”
私を呼ぶコーチの声が響きます。急いでフィールドに入り、指示されたプレイは、”Apple”。数カ月前、『ゲンタ、復帰したら何のプレイがしたい?』と聞かれ『Apple!』と答えていました。アロハスタジアムの真ん中で、私はその1プレイにより『NCAA Division1 アメリカンフットボールではじめてボールキャリーを果たした日本人』となりました。
プロジェクトについて
【実現したいこと】
学生アスリートに特化したシェアハウスの運営を通じて
学生アスリートたちが、スポーツ以外の世界に触れ、自身の持つ可能性を考え、最善の選択ができる世界を創る。
『0.13%』
みなさんに身近なプロ野球。日本の高校球児のうち、将来プロ入りすることのできる選手は約0.13%であり、学生アスリートのうちプロ入りを果たす選手はほんの一握りです。プロ入りを果たせなかったほとんどの学生アスリートは社会と接点を持つことなく就職という形で社会に出ることとなります。
私もそんな学生アスリートの一人でした。
『学生アスリートが持つ本質的な価値とは?』
学生アスリートの持つ本質的な価値とは何でしょうか?
苦境にも負けない忍耐力?
上司の命令にも従順に従う忠誠心?
現役生活を終えた学生アスリートの多くはそんなことを考える時間もなく社会に出ます。
スポーツに代わる新たな夢を持つことなく。
『学生アスリートに最善の選択を。』
シェアハウス『Athlete House』では様々なゲスト(プロアスリート/起業家/会計士/弁護士など)との交流や「起業家講座」などの学習機会を通し、住人である学生アスリートにスポーツ以外の世界との接点を提供します。学生アスリートが自身の持つ本質的な価値に気づき、「就職」だけに収まらない最善の選択ができる、また新たな夢を持つことができる場を創造します。
きっかけ
私がこのプロジェクトを立ち上げた理由は2つあります。
①何もできない。何も知らない。
大学を卒業し帰国してから様々な経験をさせていただきました。経営コンサルでインターン、ベンチャーでお手伝い、起業家、会計士、弁護士などの今まで接点がなかった世界の方々との交流。これらの経験を通じて『自分って何もできないし、何も知らない…』と痛感しました。同時に、『学生の時にもっと積極的にスポーツ以外の世界と関りを持てばよかった…』と後悔をしました。
②小さな背中
大学でコーチをしていることもあり、様々な学生アスリートと出会います。好きなスポーツに打ち込む彼らの姿は尊いもので、きらきらと輝いて見えます。しかし、ある時を境に突然彼らの自信に満ち溢れた背中が小さく、また寂しそうに見えるのです。「就活」です。私は「就活」自体には全くもって反対ではありません。ただ、選択肢が「就活」しかないような状態に違和感を覚えます。学生アスリートは様々な可能性を持っており、「就職」のみに収まらない無数の選択肢があるはずです。「起業家」にだって、「会計士」にだって、「お笑い芸人」にだってなれるはずです。
『学生の間に考える機会を。そして将来への可能性を。』
私自身が学生スポーツ引退後に感じた後悔、そして今の学生アスリートの姿から、『学生の間に少しでも将来のこと、自身が持つ可能性のことを考える場を提供したい』と強く思い、考えました。ただ、自分自身の学生時代を振り返るとわざわざ講演や講座を受けることはできないと思いました。授業、練習、ミーティングで疲れているのにわざわざ講演や講座のために出掛けたくありません。考えました。どうすればいいのか?
考えた末に辿り着いた答えが「シェアハウス」です。わざわざ講演や講座に行くのは面倒ですが、自分の家でやっているのであれば少しは聞いてみようと思います。最初は受け身でもいい。少しでもスポーツ以外の世界に触れてほしい。
スポーツ以外の世界に触れ、自身の持つ可能性を考え、学生アスリートたちが最善の選択をできる世界になるようこのシェアハウスを通じて貢献していきたいです。
アスリートハウスの提供価値
『学生アスリートと社会とのタッチポイントを増やし、多様な将来の選択肢を創造する。』
従来の「所属集団」「社会との接点」だけでは、学生アスリートの選択肢は多様性のないものとなってしまいます。アスリートハウスというコミュニティや学び舎を学生アスリートへ提供することで、将来の多様な選択肢を学生アスリートは自身で考え、享受することができます。
協賛企業様について
東京・大阪を中心に15軒以上ものシェアハウスを手掛ける株式会社 DADA様とともにプロジェクトを進めており、現在候補物件の選定を行っております。
New Community Maker をビジョンに掲げ、常識に捉われない生活スタイルを提案する多数の事業を展開。その基幹事業である「コミュニティハウス アオイエ」では、年齢やバックグラウンド、職種の違う人たちが同じ屋根の下で共に生活を送り、学び合うことのできる新しい形のシェアハウスを提供している。
現在は東京/京都/大阪/沖縄にて、17拠点を構え、今後も全国へと拡大していく。
【株式会社DADA様より】
我々はこれまで、高校生から社会人。起業家、研究者、アーティストからお笑い芸人まで、
バラエティ豊かな住人が一つ屋根の下、共に生活を送る新しい形のシェアハウスを提供してきましたが、今回は「アスリート」に特化したシェアハウスをサポートさせていただきます。
アオイエの一部としての色は残しつつ、これまでのアオイエには無い、より先進的な、より尖ったシェアハウスへと醸成していきたいと考えております。
若者たちが未来に対して自分なりの選択肢をもつことができる環境を、我々は今後も作っていきます。
資金の使い道
1. 住宅契約費用: 約150万円
2. 初期設備投資費用: 約150万円
3.クラウドファンディング手数料:約50万
実施スケジュール
2020年3月中旬: 物件決定&入居者募集
2020年4月上旬: 契約&住環境整備
2020年4月下旬: 入居スタート
※上記スケジュールは変更する可能性も御座います。
*本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
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