2020/05/12 11:27

現在、目標金額の45%、225,400円のご支援を頂いております。
ありがとうございます!あと少しで目標の50%、折り返し地点です。まだまだこれからです。
引き続きご支援お待ちしておりますのでぜひよろしくお願い致します。

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活動報告

最近の動きについて簡単に

・やま施術院【限定】オープン
・LIVE配信『やまのひとりしゃべり』
・オンラインセッション開始

実店舗のオープンと合わせてオンラインでの活動を試験的に行なっております。(現在もモニター募集中です)

LIVEの拝聴、オンラインセッションのご予約、限定オープン中にも関わらず来院して頂くクライアントには大変感謝しております。
引き続き末長くやま施術院をよろしくお願いします。


心身一如(しんしんいちじょ)

今日はメンタルとフィジカルの繋がりについて解剖学を交えて書いてみたいと思います。

最近でこそ《マインドフルネス》だったり《禅》だったり、お仕事で言うと《メンター》というポジションを一般的に耳にするようになりました。


精神修養は人生を豊かにする。


ということで異論は全くなく、どんどんやるべきです。ハマればハマるほど何やっても楽しく感じるようになりますよ。(ちょっとした出来事に嬉しくなる)

では、精神〈メンタル〉さえ鍛えれば良いか?と言われるとそれは違う、と答えます。肉体〈フィジカル〉を鍛えることも並行して行わなくてはいけません。
行わないといけない、というか相互関係が強いのでどちらかを鍛錬しようと思うと自然ともう片方の鍛錬にもつながる、といった流れです。


メンタルとフィジカルは関係する(目に見えるカタチで)


東洋医学的な考え方で【心身一如(しんしんいちじょ)】という考え方があります。


【心身一如】
「心と身体は一体である」という考え方。心が弱っているために身体が不調になることもあり、逆に身体が弱っているために心が不調になることもある。このため心と身体は切り離して治療することができず、心身全体の調和をはかることが漢方治療の基本となる。


どうしても東洋医学的な観点から見ると感覚的に「つながっているよー」と抽象的な話で落ち着いてしまいます。

元々ゴリッゴリの西洋医学信者(目に見える物しか信じない!)の僕からすると胡散臭く感じます。感覚よりも圧倒的な理論派です。

しかしながら調べれば調べるほど目に見えるカタチで心身一如という言葉を説明できることがわかってきました。

正確には目に見える「解剖学」という分野とカラダの組織の機能を説明する「生理学」を組み合わせることで具体的に説明することが可能です。


東洋の思想を西洋的に解釈


少し長くなりますが、カラダについてご興味ある方はぜひお付き合いください。


メンタルに一番近い目に見える組織

精神(メンタル)というと目に見えない物ですが、それに強く関連するモノ(組織)は身体の中にあります。

それは『腸』

お腹の中にある消化吸収器官ですね。(主に吸収の役割)

腸は単なる栄養素吸収器官だけではなく、ホルモンの生成にも関与します。
そのホルモンが『セロトニン』


セロトニン(せろとにん)/ serotonin /
脳内の神経伝達物質のひとつで、ドパミン・ノルアドレナリンを制御し精神を安定させる働きをします。
必須アミノ酸トリプトファンから生合成される脳内の神経伝達物質のひとつです。視床下部や大脳基底核・延髄の縫線核などに高濃度に分布しています。他の神経伝達物質であるドパミン(喜び、快楽など)やノルアドレナリン(恐怖、驚きなど)などの情報をコントロールし、精神を安定させる働きがあります。セロトニンが低下すると、これら2つのコントロールが不安定になりバランスを崩すことで、攻撃性が高まったり、不安やうつ・パニック障害などの精神症状を引き起こすといわれています。近年、セロトニンの低下の原因に、女性ホルモンの分泌の減少が関係していることが判明し、更年期障害と関わりがあることが知られるようになりました。

(厚労省 e-ヘルスネットより)

説明を読む限り脳に強く関与していることがわかります。

腸じゃなくて、脳でしょ?全然場所が違うじゃん。というツッコミが聞こえてきます(空耳)ので『脳腸相関』について追記


脳腸相関(brain-gut interaction)
脳と腸は自律神経系や液性因子(ホルモンやサイトカインなど)を介して密に関連していることが知られている。この双方向的な関連を“脳腸相関(brain-gut interaction)”または“脳腸軸(brain-gut axis)”と言う。つまり、消化管の情報は神経系を介して大脳に伝わり、腹痛・腹部不快感とともに、抑うつや不安などの情動変化も引き起こす。そして、これらの情動変化が副腎皮質刺激ホルモン放出因子(CRF: corticotrophin releasing factor)や自律神経を介して消化管へ伝達され、さらに消化管の運動異常を悪化させることになる。例えばストレスによって消化管機能障害を呈する過敏性腸症候群では、ストレス刺激によって誘発されたCRFは視床下部や脳幹にあるCRF type 2受容体を介して胃・十二指腸の運動を抑制するが、一方、CRFはCRF type 1受容体を介して結腸運動亢進を起す。逆に、消化管内腔の粘膜細胞に刺激が加わると、この信号は迷走神経や脊髄求心神経を介して延髄や視床、皮質へ伝えられ、いわゆる“内臓知覚”を形成する。
このように脳と腸は密接に関連しているが、最近では、腸内常在菌と中枢神経機能との関連が注目されており、 腸内細菌と脳、腸との相互作用に着目した“brain-gut-microbiota axis: 脳-腸-腸内細菌軸”という概念も提唱されている。(公益財団法人 腸内細菌学会より)

脳と腸は《自律神経》でつながっているから関連しているんですね。

神経がホルモンやら刺激を伝達する役割を果たしています。

スクリーンショット 2020-05-12 午前10.11.29

イラストは自律神経のうち主にリラックスにカラダを傾ける「副交感神経」のである迷走神経の走行です。大体重要な臓器を通過してますね。


腸⇄自律神経⇄脳


こんな感じで繋がりがあります。


簡単まとめ
・腸がセロトニンをたくさん出す
・自律神経がそれを脳に送る
・脳がそれを受け取って「リラックス」してー、と全身に伝える


最近、腸内環境とか腸内フローラとか言われ始めているのはセロトニンを作り出す工場(腸)の従業員(腸内細菌)が働かないやつ(悪玉菌)ばかりだと生産性が落ちるから、じゃあよく働く社員(善玉菌)を増やしましょうねー。ということです。
グルテンやカゼインはサボる社員を増やしちゃうので良くないよー、ということです。


自律神経と筋肉は繋がらないといけない


腸⇄自律神経⇄脳


これだけだとフィジカル(筋肉)の入る余地がなさそうですよね。

「腸内環境だけ整えればいいんでしょ!」と運動嫌いの方からツッコミを受けそうですね。

そのツッコミを回避するために下のイラストを添付します。

スクリーンショット 2020-05-12 午前10.09.45

これはカラダの中を細かく見たものです。

赤:動脈
青:静脈
黄色:神経
灰色:ファッシア(筋膜)

一般的な解剖学書とかだと血管はそれだけで真っ直ぐ通っていて、神経はすぐそばを真っ直ぐ通っている別個のものとして書かれていますね。

確かに大きな血管や神経はパッと見はそうかも知れませんが拡大してみるとイラストのように網のように絡まり合ってます。左側のイラストにあっては動脈・静脈・神経がファッシア(筋膜)で包まれてますね。

ということは筋膜の動きは超近くにある神経や血管に作用して、反対に神経や血管の動きは筋膜へ影響を与えると考えられます。


ファッシア(筋膜)⇄神経・血管


単純に身体を動かしたら体温が上がりますよね。末端も温かくなります。
だって熱を運ぶ血液が動かされるから。これと同義です。

つまり、解剖学的にも自律神経だろうと血管だろうと筋肉や運動と関連せざるを得ないんです。

自律神経を刺激せずに運動する!ということは無理なんですね。
まとめてみると


腸(内臓)⇄自律神経(伝達・バランサー)⇄脳(メンタル)

 筋肉や筋膜(運動)


こんな感じで繋がります。


東洋医学的思想が解明されてきた

今回の心身一如もそうですし、身土不二といった言葉もそうですが東洋的な思想が徐々に西洋医科学的にも解明されてきました。

よく西洋医学VS東洋医学、みたいなことが言われますけど、そもそもの論点がズレてますね。

どっちも違ってどっちも良い

医学同士で戦うのはバカらしいですよね。(戦っているのは利権が絡んでいる人間ですが)

それぞれの良い部分をお互いに補い発展させていくのが建設的で素敵ですね。
すなわち

自他共栄 by 嘉納治五郎

画像3

ということです。

押忍