はじめまして。名古屋市北区に拠点を置くわっぱの会の斎藤縣三です。
私はこれまで50年以上、障害のある人ない人のみならず、高齢者や社会的に排除されている人々も含めて、誰もが「共に生き共に働く」社会の実現をめざして、活動の輪を拡げてきました。
また、特定非営利活動法人共同連の代表として、障害者をはじめ社会的に排除された人々の生活・労働権の確立をめざし、誰もが共に働く事業所づくりも推し進めてきました。
今回は、愛知県一宮市で生活困窮者の支援をしている「のわみ相談所」の代表である三輪憲功さんを含め、多数の発起人の皆さんや様々な団体と共に設立する「ソーネ基金」に、皆様からのご支援をお願いしたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。
私達の社会は世界で三番目の経済的豊かさを誇っています。
しかし、私達の周りで「生きづらさ」「生活しづらさ」を感じさせることがどんどん増えています。
たとえば、戦後、国が荒廃し、経済的にもすっかり衰退してしまった1945〜1950年代よりも、「生活保護」に頼らざるを得ない人々の数が増えてしまってから数年が経ちます。
あるいは、「生活保護」に至らなくても、それ以上に「貧困」の状態にある人がたいへん増えています。
失業率は安定しているものの非正規労働者が増え「ワーキングプア」(働いても生活が成立っていかない貧困層)という言葉が生まれてからも20年程が経ちます。
そんな中、2015年に「生活困窮者自立支援制度」が始まったことで、全国に相談支援機関ができました。
名古屋市内にも3つの「仕事・暮らし自立サポートセンター」が生まれました。
それから4年半以上が経つものの、そこに相談に来る人は増えるばかり。
その1つ大曽根センターでは、1月当たりの新規の相談者は100人を上回ります。
しかし、それらの機関は相談には乗ることができても、充分に有効な経済的援助手段はありません。
たとえば相談に来て帰りの交通費すら持ってない人にお金を用立てることも決まりで禁じられているのです。
確かに国がお金を出して各地の社会福祉協議会が窓口となる「生活福祉基金」という制度があり、そこでは緊急小口資金のお金を上限10万円まで借りることができます。
しかし、この活用が極めて限定されており、確実に返済できる保障(例えばすぐに職に就ける見通しがあるなど)がないと活用できません。
それでは本当に困っている人には役に立ちません。
現状、日々の生活費に事欠く人達に行う有効な援助手段は、各地に拡がっているフードバンクによる食糧支援しかありません。
しかしフードバンクも大変厳しい運営を強いられています。ほとんどがボランティアによって支えられているからです。
上記のような状況から、私達が緊急的に対応でき、かつ柔軟に活用できるような「基金」があれば、生活に困っている人はどれ程助かることかと思います。
私達はその「基金」で彼らが生活を立て直し、自立する手立てを得られるよう応援したいと思っています。
もちろん、生活を立て直すために「基金」による経済的援助のみでなく、彼ら自身が生活を安定させるための収入を確保するという発想は重要です。
けれども、なかなか今の社会の中で職に就くことが困難な人も大勢います。
たとえば何らかの障害や健康上の問題がある人であったり、高齢の人であったり、シングルマザーだったり、また長く引きこもっていて働くことが難しい人達です。
私達は、そのような人達が生活を立て直すことを支援する「ソーネ基金」を設立します。
ソーネ基金は、お金を貸すだけではなく、人と人のつながりによって、自立の道を一緒につくり出す基金で在りたいと思っています。
そうすることで、孤立を解消し、就労につなぎ、未来への希望を生み出すことが可能になります。
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グラミン日本|会長|菅正広 さん
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ソーネ基金は、生活に困っている人や社会的に孤立している人の生活を支え、その自立が可能となるように設立されました。
ソーネ基金の活動によって、名古屋、愛知、そして日本の社会を大きく変えていくことができると確信しています。
長い間待ち望まれていた活動が一日も早く動き出すことを心から期待しています。
ソーネ基金の目指すところは、グラミン日本とまったく同じです。
貧困や生活困窮をなくすため、グラミン日本もソーネ基金と緊密に連携して取り組んでまいります。
ソーネ基金と一緒に力を合わせて活動していけることを楽しみにしています。
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グラミン日本|理事|白瀧征人 さん
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グラミン日本は、貧困のない、誰もが活き活きと生きられる社会を目指して日々活動をしています。
ソーネ基金と連動をし、この地域でマイクロファイナンスを確立することで、みんなで支えあって生きていける社会の実現を願っています。
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ラジオサンキューFM84.5 福祉番組「ともみとともに」
|パーソナリティ|林ともみ さん
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番組を通して「生きづらさ」を感じている人が、実はたくさんいると感じています。そんな人に対して本人の努力が足りないと言う人もいるでしょう。
でも、努力したくてもできない。
スタートラインに立ちたくても、立つことができない。
みんな「生きづらさ」を感じながら、何とかしたいともがいているのです。
ほんの少しの支援があればスタートラインに立って、一歩を踏みだすことができる人達がいる。
生きづらさを感じている人達が、基金をもとに生活を立て直し、収入源となる職を見つける…。
そんな応援をする仕組みが「ソーネ基金」です。
思いやりのあふれるこの国だからこそ、きっとこういった「民間基金」はできると、私は思います。
すべての人が網からもれない生きやすい社会になりますように、ぜひご支援、ご協力をお願いします。
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南医療生協|代表理事|成瀬幸雄 さん
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社会的な格差がひろがっています。
同時に「少子化」と「高齢化」がすすんでいます。
2022年から、団塊の世代800万人が75歳以上に入り、2025年には全員が後期高齢者となります。
介護が必要となる人が激増しますが、これを支える働き手の見通しが立っていません。
国や自治体の政策の見通しさえも、はっきりしていないのが現状です。
超高齢化社会は高齢者が激増するというだけではなく、高齢者の貧困化もすすみます。
高齢者の生活保護申請は過去最大規模であり、今後も増加していくでしょう。
格差がひろがり、社会的弱者は生きづらくなっています。
一時(いっとき)の生活支援で、自立が可能な人もまた多くいます。
金融機関は担保がなければ、やすやすとお金を貸してくれそうにもありません。
そういう人達に、自立を促し、そのための緊急資金をお貸しできるソーネ基金が設立されることに、生きることへの信頼とわずかな希望を感じます。
ソーネ基金からお金を借りる方は、何が何でも返済するという覚悟も必要だと思います。返済すれば、自分よりも更に困っている仲間を救えるかもしれないからです。
ソーネ基金がスタートすれば、いろいろな人生ドラマが生まれるでしょう。それは人と人との信頼をつむいでいくドラマだと思います。
ソーネ基金を応援します。
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認定NPO法人セカンドハーベスト名古屋
|理事長|山内大輔 さん
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セカンドハーベスト名古屋理事長の山内大輔です。
私達は、まだ食べられるにも関わらず捨てられる食品を、生活に困っている人へ届けるフードバンク活動を名古屋市を中心に東海3県で行っています。
活動を通じて食支援の大切さと共に、その限界を感じています。
お腹いっぱい食べてほっと一息つくことで「よし、頑張ろう」と思えます。
でも、次の一歩を踏み出すためには、多くの場合お金が必要です。
そのお金を、地域の市民や企業、団体から出資・寄付していただく「ソーネ基金」。
企業・個人から食品を集めて・保管して・配る「しくみ」であるフードバンクと同じく、新しい「しくみ」により社会を変える、この挑戦を私は応援しています。
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その他
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・劇団「劇座」 代表 天野鎮雄 さん
・愛知県自閉症協会・つぼみの会 副理事長 岡田ひろみ さん
・水谷司法書士事務所 水谷英二 さん
・NPO法人かくれんぼ 理事長 水野千恵子 さん
・医療法人八事の森 理事長 森亮太 さん
・日本福祉大学 准教授 山田壮志郎 さん
▼最後に
のわみ相談所の三輪憲功が、ソーネ基金の共同代表の立場から、また長年ホームレス・困窮者支援活動にかかわって来た一人として、改めてご支援のお願いをさせていただきます。
「ソーネ基金」の「ソーネ」には、SNSの「いいね」とは違い、顔を合わせて「そうね」と言い合えるつながりを大切にしたいという意味が込められています。
すでに、基金設立に際して、「生活困窮者」「障害者」「引きこもりの人」などに対する「生活支援」「就労支援」に長く取り組んできた団体が数多く集まっています。
私達はこの活動がもっと拡がり、もっと充実することを願っております。
ソーネ基金が、人が困難を乗り越え、人間としての尊厳を取り戻し、互いに助け合い、希望を持続できる仕組み作りになればと思います。
そのために皆様の暖かい御協力を強く、強く心から呼びかけます。
そして共に、目標達成を喜ぶことができればと思います。
是非この基金設立に御賛同いただき、御支援御協力をいただけるよう心よりお願い申し上げます。
のわみ相談所 三輪憲功
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※本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
※本プロジェクトにおける個人のご寄付に関して、寄付先の社会福祉法人共生福祉会は「所得税控除のみが適用され、税額控除の対象とならない」団体となります。
※「所得税控除」をお受けいただくためには、確定申告の際に、当団体が発行した「領収証」の提出が必要となります。領収証は年に一度、確定申告時期にお送りしています。すぐに領収証が必要な方はご連絡ください。
※領収証はGoodMorning又はCAMPFIREではなく社会福祉法人共生福祉会が発行・郵送いたします。
最新の活動報告
もっと見る応援ありがとうございました!
2020/05/19 15:57こんにちは!ソーネ基金運営委員会事務局です。本プロジェクトのクラウドファンディングの期間が終了いたしました。応援してくださった皆々様、どうもありがとうございました!以下、ソーネ基金の共同代表であるわっぱの会の斎藤からメッセージです。=============================================60日間があっという間に終わってしまいましたが、御協力いただいた皆様には心から感謝申し上げております。コロナ禍に重なり思ったより寄付を集められなったのは残念ですが、クラウドファンディングをきっかけに、他の皆様からもたくさんの御支援をいただきました。これから皆様にいただいた御厚意を生かして、生活に困っている方々に貸出しを始めます。これからも応援よろしくお願いします。わっぱの会 斎藤 もっと見る
プロジェクト終了まであと3日!共同代表:斎藤&三輪からのメッセージ
2020/05/16 14:00こんにちは!ソーネ基金運営委員会事務局です。孤立し暮らしに困っている人に今希望が生まれる「ソーネ基金」を立ち上げる本プロジェクト。現在パトロン61名です。ありがとうございます!本プロジェクト終了まであと3日になりました。ソーネ基金共同代表である斎藤と三輪から皆さんへメッセージをお届けします。残りわずかな期間ですが、ぜひ周りへのお声がけのご協力をお願いします! もっと見る
プロジェクト終了まであと10日!共同代表:斎藤からのメッセージ
2020/05/09 14:00こんにちは!ソーネ基金運営委員会事務局です。孤立し暮らしに困っている人に今希望が生まれる「ソーネ基金」を立ち上げる本プロジェクト。現在パトロン54名です。ありがとうございます!本プロジェクト終了まであと10日になりました。ソーネ基金共同代表であるわっぱの会の斎藤から皆さんへメッセージが届きました。ぜひ今後とも皆様の周りの方々へのご周知をどうぞよろしくお願いいたします! もっと見る
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