実施理由/背景
信貴山のケーブルカーを後世に遺そう。
三郷町の西端には「信貴山」がそびえ立ち、その山中には聖徳太子が建立したとされる朝護孫子寺があります。門前には旅館・飲食店・土産物屋等が建ち並び、かつては、多くの参拝者や観光客が押し寄せ、県内でも屈指の観光地として賑わいを見せていました。そして、その象徴とも言えるのが、1922年(大正11年)に運行を開始し日本で3番目に古い歴史を持ち、信貴山への移動手段として活躍していた「ケーブルカー」です。しかしながら、多様化する生活スタイルの変化の波に飲まれ、惜しまれながらも1983年(昭和58年)に廃線となり、60年間の現役に幕を閉じました。車両は三郷北小学校で保管されているものの、日の目を見ずに現在に至っています。今では、当時のケーブルカーの姿と、参拝者がもたらした賑わいを知る者も少なくなり、このままでは町の歴史からケーブルカーが消えてしまいます。そこで、ケーブルカーの記憶を残し、後世に伝えるため、かつてこのケーブルカーを生活の一部として利用していた人たちが集いました。そのうちの一人が三郷町長である森宏範です。町長は、信貴山で育ち、麓の小中学校に通うのにケーブルを利用していたことから、今回の移設事業に対して、誰よりも深い思い入れがあります。長い年月で色褪せた車両を当時の色に塗装し、かつての駅舎の場所に戻すことで、当時を知る人には懐かしさを、また知らない人には町の発展に寄与したケーブルを新たに知ってもらえればと思います。
プロジェクト内容説明
ケーブルカーをかつての場所に・・・
かつて三郷町の発展の象徴であった「ケーブルカー」を、当時の出発地点であり本町の観光の玄関口でもある近鉄信貴山下駅に移設し、町内外に向けてケーブルカーの存在を周知するとともに、夜はライトアップを行うなど、新たな地域のランドマークとしたいと思います。また、バス会社や観光業者と連携して、信貴山地区への誘客を図り、信貴山地域の活性化を図ります。そして、ケーブルカー移設キャンペーンイベントで集客を図り、同時に地場産品等即売会の開催などで来場者の皆様に身も心も満足していただきます。これらケーブルカー事業と併せて、隣接する図書館を活用した新たな取り組みにより、信貴山地域のみならず駅前の活性化、ひいては三郷町の活性化による域内消費の拡大へと繋げていきます。
目指すところ
ケーブルカー設置から始まる三郷町の活性化
三郷町にはかつて近鉄信貴山下駅から信貴山に向かってケーブルカーが走っていました。このケーブルカーは信貴山に参拝する人たちを運んだだけでなく、地域の人々の生活の一部として、しっかり日常に溶け込んでいました。しかし、ケーブルカーが廃止されて36年が経過した今、当時の賑わいを知る人は少なくなっています。そこで、現在三郷北小学校で保管されているケーブルカーを発着駅であった近鉄信貴山下駅前に移設し、当時の参拝コースを再現することで信貴山への参拝客の増加を図り、かつての賑わいを取り戻したいと考えています。
また、三郷町では「きらきらぼし」の作詩で有名な武鹿悦子先生が在住しており、平成30年4月に「童謡のまち」宣言を行いました。武鹿先生の作品にはケーブルカーを題材とした絵本・小説等があることから、今回の設置に併せて、「ケーブルカー」と「童謡のまち」事業と連携したイベントを開催し、歴史と文化の融合した新たな観光地として、さらなる誘客を図ります。
この機会に、ぜひ三郷町にお越しいただければと思います。
寄付の使い道
皆さまからいただいたご寄附は、ケーブルカーの移設整備費に活用させていただきます。
自治体からのメッセージ
ご支援いただくみなさまへ
このたびは、三郷町の「信貴山下駅前ケーブルカー移設事業」にご興味をいただきありがとうございます。
三郷町では、三郷町発展の象徴である「ケーブルカー」を、当時の出発地点であり本町の観光の玄関口でもある近鉄信貴山下駅に移設し、新たな地域のランドマークとしてスポットを当てていきます。
今回のクラウドファンディングをきっかけに、三郷町の魅力を全国の皆さまにお伝えしていきたいと思っています。
皆さまにご賛同いただけましたら幸いです。
事業スケジュール
平成31年(令和元年)4月1日~:企画立案開始
令和元年10月1日~:設計業務など
令和元年12月~:ケーブルカー修繕・駅前整備工事
令和2年3月28日(予定):除幕式典
本プロジェクトにご協力いただきました皆様に、ケーブルカーをお披露目する場として、記念式典を開催いたします。
開催日は、令和2年3月28日(土)を予定しておりますが、日時の変更等がございましたら、図書館HP、町のfacebook等で通知いたします。